ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ハネムーン・スイート Honeymoon Suite - Feel It Again(1986年の洋楽 Part18)

2022-05-12 20:26:31 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart18はHoneymoon Suiteの"Feel It Again"。最高位は5月10日付の1週のみの第34位。年間チャートは圏外でした。

Honeymoon Suiteですが、1981年に活動を開始したカナダ出身の5人組ロックバンド。残念ながらTop40ヒットはこの曲のみの一発屋で終わってしまいましたが、ストレートな気持ちの良いカナディアンロック。その1曲のみのTop40ソングは、Top40には3週間のみの滞在と、かなりレアな曲でした。日本ではヒットしたのでしょうか?ビルボードには、たまにこういう珍しいロック曲が出てくるのですよね。こんなレア曲を聞くのがTop40ファンにとってはたまらなく楽しいものでした。

ファーストアルバム『Honeymoon Suite』は1984年にリリース。母国カナダではそこそこのヒットになり、アルバムからはシングルが4曲もリリースされ、こちらもカナダではまずまずのヒットになったようですが、アメリカではファーストシングルが最高位57位を記録したのみで、大したヒットにはなりませんでした。

2枚目のアルバムがこの曲を含む『The Big Prize』で、1985年にリリース。このアルバムからの2曲目のシングルがこの曲”Feel It Again”です。1曲目は全くヒットしなかったようですが、前述のとおりこの曲が彼らの初めてのTop40ヒットとなりました。その後も、特に母国カナダで活躍をつづけ、今でもシングルを出すなど、しっかりと活動しているようです。

さてこの”Feel It Again”ですが、曲の作者はバンドのメンバーのRay Coburn。このバンドの曲は、ほとんどをギタリストのDerry Grehanが作っていて、Ray Coburnの作る曲は珍しいのですが、唯一のTop40ヒットになりました。Ray Coburnは残念ながらこのアルバムを最後に、バンドを脱退しています。

”Feel It Again”ですが、この曲はまさに「カナディアンロック」の王道を行く曲です。爽やかで、気持ちの良いリズム、カラッとしたロックです。音的にはLoverboyを感じさせてくれます。それもそのはず、このアルバムのプロデューサーは、カナダのロックグループPrismや、もちろんLoverboyを手掛けた方です。
Prismって懐かしいですね。81年に1曲だけ"Don't Let Him Know"というヒット曲がありましたが、最高位は39位で、やっぱりこの曲のみのヒットで終わってしまいました。このHoneymoon Suiteとは、なんだかけっこう似ていますね。


Honeymoon Suiteですが、その後、アメリカでのヒットは出ませんでしたが、映画音楽では活躍していたようです。1987年にメル・ギブソン主演の大ヒット映画『リーサル・ウエポン』主題歌を演奏していました。映画は超面白かったですねー。主題歌をHoneymoon Suiteが演奏していたっていうのは、全然知りませんでした。
コメント (20)
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