塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

新しい主義、それは何か

2011-11-29 23:17:39 | 日記
 20世紀は「共産主義」「全体主義」、そして現在の「資本主義」と、様々な

 「主義、主張」

 が氾濫した時代でした。

 共産主義は今でもキューバと北朝鮮、そして中国で生き続けていますが、その大半は崩壊
していますし、全体主義も同様です。

 しかしその一方で資本主義も疲弊している。

 2011年も残り一月となりましたが、僕は2012年以降、次の考えが主流となり、世界
を支えてゆく気がします。

 それは

 「人間主義」

 です。

 例えばサッカー場ではその風景が見られます。

 味方の選手がゴールを奪えば皆が歓喜し、逆に失点すれば皆が溜息をつき、試合に勝て
ば選手もファンも拍手で喜ぶ。

 この人の「輪」が、ここしばらく希薄だったように感じます。

 「人間主義」という大袈裟な表現を使いましたが、サッカーに限らずスポーツの場で見
られる姿が、今後人間らしい生活をする上で必要だと感じます。

 資本主義の根底にあるのはお金です。

 クラブにも格付けがあり、仕えるお金の範囲は異なりますから、サラリー・キャップで
戦力均衡を生むNBA、NFLを

 「地球で最もうまく機能している共産主義」

 と揶揄する声もあります。

 でも僕たちファンは、自分の身の丈にあった席のチケットを買えばいいし、隣の席のファ
ンと話してもよい。

 お金はありがたいものですが、一度そこから離れて付き合い方を考えてみることが、問わ
れている気がします。
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プロになれないと言われたなら、別の道が待っている

2011-11-29 18:23:44 | 日記
 サッカーにいそしむ子供達の多くが、将来プロになることを夢見ています。

 ブラジルでは今も、地方からバスを乗り継いでクラブの入団テストを受けに来る子供達
が後を絶たないようです。

 日本でも部活やユースだけでなく

 「JFAアカデミー」

 のようなエリート育成組織が存在しますが、難しいのは子供達に

 「君はプロにはなれない。」

 と何時、どのタイミングで言うべきか。ですね。

 当然サッカーが大好きでも、子供達全てがプロになれるわけではありませんし、子供達
が自分でプロには慣れないことを悟るまで、親と指導者は支え続けるのか、それともある
時点ではっきりと伝えるか。

 その点が今後日本の育成でも問われると思います。

 今後J3やJ4が出来てプロの裾野が広がり、加えてアマチュアでもプレイする機会が
増えれば、選手としての楽しみは増えると思います。

 その一方で指導者が

 「プロ不適格」

 を子供に伝えたうえで、サッカーに関係する仕事を一緒に選ぶ事も必要だと考えます。

 サッカーはプレイ経験が無くとも指導者になれる稀有なスポーツですし、欧州クラブ
とのマネージメントや記者として、携わることも可能です。

 「プロにはなれない」

 と通告された子供は胸が痛むでしょうが、サッカーとの関係はこれからも途切れない事
は忘れないで欲しいですね。
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ドイツ、フランスとは異なる姿勢

2011-11-29 16:21:29 | 日記
 フランスと同様の問題はオランダとドイツでも見受けられますが、ドイツはフランス
とは対照的な姿勢を見せています。

 ドイツはトルコから多くの移民を受け入れており、逆にその事が国内の保守派の反感
を買っているようですが、サッカーに限って言えば、トルコの血を巧く活用しています。

 例えばレアル・マドリーに在籍するふたり

 「メスト・エジル」
 「サミ・ケディラ」

 がそうですね。

 ふたりは共にトルコにルーツを持ちますが、生まれ育ったドイツ代表を選択し、現在に
至っています。

 ですからトルコ代表の熱心なファンから、多くの罵声が浴びせられたと聞きました。

 その一方でドイツ代表の主力や指揮官ヨヒアム・レーブから、ふたりの出身地について
懐疑的な言葉が聞かれたことはありません。

 他にもジェローム・ボアデングのように、ガーナにルーツを持つ選手もいますし、ド
イツは純粋なドイツ育ちでなくとも、大きな軋轢は現在見られません。

 逆にドイツでプレイしているトルコの選手が、より大きな実力を手にすることも多い
ですね。

 その代表格がドルトムントからレアルに移籍したサヒンであり、古くはアルティントップ
兄弟とバスツルクと言えます。

 今ブンデスリーガは東アジアの市場に狙いを定めているようですが、同様にアフリカと
トルコからの引き抜きも続くはずです。

 ドイツ代表がフランス代表と同じ問題を今後抱えるリスクはあると思いますが、現状は
ドイツに軍配が上がります。
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フランスが抱えるジレンマ

2011-11-29 16:11:04 | 日記
 結果「人種差別発言」につながり、代表監督のロラン・ブランまでが公の場で謝罪
する羽目になりましたが、フランスが抱える

 「二重国籍」

 の問題も、育成を今後どうすべきか?という根本的な問題を投げかけています。

 クラブは若手を売却して資金を得られます。

 出場機会を与えたいのなら、レンタルや下部リーグへ移籍して実戦を積むことも可能
です。

 前回お伝えしたジョー・ハートはバーミンガム・シティに貸し出された過去がありま
すし、ベッカムはプレストン・ノース・エンドで技術を磨いた話は有名ですね。

 しかし代表の場合はそうはいきません。

 フランスの場合はセネガルやアルジェリア、ヴェトナムなど、第二次大戦まではアフリカ
と東南アジアに多くの植民地を持ち、結果有望な選手達が、育ったフランスよりも

 「ルーツ」

 である旧植民地の代表を選ぶことが多くなりました。

 つまりフランスとしては

 「手塩をかけて育てた若者が、フランスの利益ではなく他国の財産になるのはうんざり。」

 というわけです。

 日本もブラジルからの帰化選手がワールドカップを戦った歴史がありますが、移民や肌の
問題が叫ばれることは多くありません。

 今フランスサッカーの動向は、サルコジ政権も含めてより注目があつまる事でしょう。
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資本があることは時に姿を隠すことに繋がる

2011-11-29 15:59:19 | 日記
 すぽるとに登場したティエリ・アンリは、シティのような大物を買いあさる強化方針
を尋ねられた際、肯定的な意見を述べました。

 その背景には、彼自身が

 「ニューヨーク・レッドブル」

 という大資本に恵まれたクラブに現在在籍していることが、大きな要因と考えます。

 レッドブルはオーストリア・リーグのザルツブルクも抱えていますし、F1とエアー・
レースにも参戦していますから。

 大概の人間が、マラガにシティ、そしてパリ・サンジェルマンの強化方針を嫌悪し、
バルセロナやウディネーゼに拍手を贈るのは何故でしょうか?

 それは前者が

 「種を捲く事」

 を拒否しているように見えるからでしょう。

 この場合の「種」とは、

 1・下部組織から1軍に昇格した選手
 2・スカウトが懸命に発掘した、将来を嘱望される選手

 が当てはまります。

 要は選手を育て、時にはメディアの取材攻勢から護るような形でプロの世界に導いたク
ラブに、ファンの多くは

 「感情移入」

 が出来るのだと思います。

 王族や大資本に恵まれたクラブは、その土台をすっ飛ばして強化に乗り出しているから
こそ、周囲の反感を買うのでしょう。

 つまりシティが勝つのは半ば当然で、エバートンの勝利が評価されるのは、監督のモイ
ーズが少ない資金をやりくりして、プレミアに残留させ続けている為ですね。

 シティにもGKのジョー・ハートにマイカ・リチャーズのような有望株も存在しますが、
皮肉にもその

 「資金力」

 が彼らのルーツを遮る形になっています。
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