塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

モウリーニョ、次の職場はロンドンか

2013-05-03 23:06:36 | 日記
 モウリーニョがチェルシーに復帰するのはもう間もなくのようです。

 解任から復帰という形で僕が連想する監督は、もう他界してしまいましたがジェノアを率いていた「教授」スコーリオです
ね。

 彼とクラブは就任から解任、解任から復帰を幾度となく繰り返しましたが、スコーリオのジェノアへの愛情は心からのもの
で、ファンもその点は理解していました。

 2002年日本はワールドカップでチュニジアと対戦しましたが、その中で最も多く選手が在籍したクラブがジェノアであ
ることも、2001年当時の代表監督がスコーリオであった事とも無関係ではないでしょう。

 モウリーニョがチェルシーを離れてからおよそ6年、スタンフォード・ブリッジではこのポルトガル人復帰の報を好意的に
捉えるでしょう。

 僕はモウリーニョが凄いと思うのは、過去の栄光が脳裏のこびりついている中心選手とファンが、ほんの些細な躓きで彼に
反旗を翻す可能性が少なからず存在するにも関わらず、ロンドンに戻ろうと考えた点です。

 過去の栄光と現在の栄光

 これは完全に別物ですからね。

 モウリーニョ就任で風向きが変わるかもしれないのは、ランパードが新規契約を結ぶ点でしょうか。

 「ランパードはチェルシーの生きる伝説」

 こう書かれたバナーとプラカードが観客席に見られると、このイングランド代表がどれだけ信頼を得ているかがわかります
し、マタにアザルという彼よりも若い選手を

 「庇護し鼓舞する」

 存在が不可欠だとも感じます。

 まだモウリーニョ就任の報道は聞かれていませんが、ベニテスはどうしてこんな居心地の悪いクラブと契約したのか、不思議
でなりません。
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改めて感じるウリ・ヘーネスの凄さ

2013-05-03 22:51:17 | 日記
 貯金箱を壊して感じたこと、それはお金を使う楽しさ、物を買う楽しさでした。

 昨日から今日にかけて僕は

 夏用ジーンズ2本 夏用シューズ1足、ビジネスソックス1点、夏用長袖ボタンダウンシャツ1枚を購入しましたが、どれも
以前から試着と偵察を繰り返していたので、大満足の買い物が出来ました。

 後者2点は仕事で使うものですが、全ての品を「期間限定割引」「アウトレット」「割引クーポン」を使って購入したので、
予算内でおさめることが出来ましたが、この最中考えたことはウリ・ヘーネスの凄さです。

 冒頭でもご紹介したように、人間は

 「お金を使う」

 事にひどく快感を覚えます。

 ギャンブル依存症の方は特別でしょうが、僕も含めて多くの人間がお金を自由に使えることを夢見ています。

 ヘーネスは常に収支バランスを考慮して選手売買を行いますが、2008年夏にように時にこれがバイエルンか!と唸るくら
いに資金を市場投入することもあります。

 ヘーネスの凄さはその投入した金額、快楽に対して全く

 「酔わない」

 点にあります。

 フランク・リベリ、ルカ・トニ、ホセ・ソサにアルティントップと各国代表を揃えたならば、翌年も欲を出してビッグネーム
を手にしたいと思うはずです。

 実際この年はいかなる相手も寄せ付けず、ブンデスリーガを制覇しています。

 でもヘーネスにはレアル・マドリーのような補強論は全く存在しないのですね。

 つまり、借金経営で首が回らないことはナンセンスであり、フロレンティーノ・ペレスやサンド・ロセイが聞いたならば、嘘
ぶいて笑いとばすかもしれません。

 そのバイエルンにベップがやってくるのですから、気の早いバイエルン・ファンはウエンブリーを飛び越してもう夏のキャンプ
について考えているかもしれません。
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サッカーブランドは労働者を大切にしているのだろうか

2013-05-03 00:30:20 | 日記
 バングラディッシュの首都ダッカにある縫製工場が倒壊し、400人近い死傷者が出たと聞きました。

 英国在住の木村正人氏がてがけたコラム「激安ファッションの犠牲者」によれば、最高で週60時間までの労働と法で定め
られているにも関わらず、最大50時間の残業、午前3時までの労働など、遵守されてはいないそうです。

 僕がこの記事を読んで考えたことは、サッカーブランドと労働者の関係です。

 果たして大手は働く従業員が

 「ここに来てよかった」

 と思える報酬と食事、そして環境を提供できているのだろうか、ナイキやアディダスも随分批判されているが大丈夫なのだろ
うか?

 という物でした。

 例えばアシックスとミズノが国産品が流通していることが多く、僕たちがその品を買い求めることで国内流通を維持できます。

 一方で木村氏が指摘しているように、東南アジア、南アジアで生産された衣類を買う事が、彼らの賃金に直結するのではなく、
むしろ

 「労働負担の増大」

 を招くとしたら。

 これは由々しき問題ですし、考え込んでしまいます。

 サッカーは他の競技と比較してさほど用具が必要ないのは確かですが、それでも靴にジャージ、ボールなど容易すべきものは
あります。

 それらは今、ブランドが本拠地を置く以外の国で作られている事が多いですね。

 バングラディッシュだけでなく、近年はカンボジアとミャンマー、そしてラオスに進出する日本企業が後を絶ちません。

 もしかしましたらモルテンやミカサさども、進出を検討、又はすでにしているのかもしれませんが、職を与えても環境を壊し
てしまえば何の意味もありません。

 現地の方が働く環境を整えることが、互いを尊重する第一歩と思えます。
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ドルトムント躍進の陰に

2013-05-03 00:15:34 | 日記
 ドルトムントが真の勝利者と呼べるならば、チャンピオンズ・リーグ決勝に進出したことでも、2季連続でドイツ王者に
輝いた事でもなく、2000年代前半に抱えていた多額の負債を返却したことにあると思います。

 2002年彼らがリーグ優勝を果たした際の主力は、ヤン・コレルとトマシュ・ロシツキーというふたりのチェコ代表に
ブラジル出身のデーデーとアモローゾ、そしてドイツ代表として鳴らしたユルゲン・コーラーやメッツェルダーでした。

 これは僕の憶測にすぎませんが、かなりの

 「人件費と補強費」

 がかさんでいたと思います。

 例えばFWアモローゾはブラジル代表とセリエA得点王という肩書をひっさげて移籍し、この年18ゴールで見事得点王
にも輝きました。

 しかしそれだけ報酬も高くなるというわけです。

 ドルトムントがユルゲン・クロップをマインツから獲得し、指揮を委ねたのが2008シーズンからですが、スタジアム
名もヴェストファーレン・シュタディオンから

 「シグナル・イドゥナ・パルク」

 に変わり、選手も名声や代表という肩書ではなく、本当にクロップが必要と見なした選手だけが集まった印象を受けます。

 ワールド・サッカーダイジェストの選手名鑑によれば、マット・フンメルスは2008年の冬にバイエルンから

 「レンタル移籍」

 で加わった形でしたが、5年後の今彼はドルトムント、代表のいずれにも欠かせない存在となり、最終ラインの強化にむ
けてバルセロナが調査に乗り出していると言われています。

 マティアズ・ザマーやトーマス・ドルにファン・マルバイク。

 クロップの前にも実績ある監督が招聘され、事実ザマーは就任2年目で冒頭の優勝を成し遂げたのですが、やはりお金の
使い方と選手の獲得が正比例しなかったのでしょう。

 スタジアム名を一新し、新監督と希望する選手の獲得。

 この当たり前の補強が現在のドルトムントを作り上げたように思えます。

 (参考資料 日本スポーツ企画出版 
  欧州サッカー・トゥディ 2001-2002シーズン開幕号 2008-09シーズン開幕号)
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