塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アントラーズとジュビロ、その明暗

2013-05-06 23:03:49 | 日記
 2000年代前半、ジュビロの傑出した強さはつとに有名で、2002年の2ステージ制における完全制覇は今でも
語り草です。

 中山と服部、西など主力選手の多くは
 
 「完全優勝した2002年ではなく、2001年の方が強かったはずだ。」

 と口を揃えます。

 そのジュビロを例え一発勝負とはいえ、チャンピオン・シップの舞台で退けたアントラーズは凄いとしか言いようが
ありません。

 Jリーグ創立時、日産と読売の系譜をそのまま引き継ぐ形でマリノス対ヴェルディの一戦は完全なドル箱であり、開幕
戦に指名されたのも当然です。

 しかし時を追うごとに両者の魅力は色あせ、J1最高の対戦はアントラーズ対ジュビロとなりましたが、その名声も過
去の形になってしまいました。

 アントラーズが名門の名をほしいままにしている背景には、鈴木満氏が描く強化方針が徹底しており、短期間で監督交
代をしない点にあります。

 そしてジーコが常に寄り添っていたことも大きいですね。

 2001年当時柳沢敦の下にペルージャから獲得の打診がありましたが、ジーコはこの移籍は彼には向いていないと判
断し、見送らせることにしたのです。

 厳しいが優しい目が選手たちを包み込むその日々が、10年後の今でも続いているのです。

 ジュビロは2010シーズンにナビスコカップを獲得するも、リーグ戦の成績には波があります。

 今季も既に森下監督が辞意を表明しましたが、抜群の存在感を放ったあの煌めきの時に、足場を固めることがうまく出
来なかったのかもしれません。

 長野パルセイロは鈴木政一氏に大変お世話になり、選手たちは親しみと敬意をこめて

 「政くん」

 と呼び、常に助言を得ていてと聞きます。

 今J1には名物カードが無いのですが、ジュビロファンもアントラーズとの激しい戦いをもう一度と思っているに違い
ありません。
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Jリーグ20周年を祝福するTシャツが登場

2013-05-06 01:18:40 | 日記
 今専門サイト、フットボールパークを閲覧していましたら、Jリーグエンタープライズが企画した商品が目に付きました。

 「Jリーグ20周年記念Tシャツ」

 がそれで、価格は4725年でJ開幕当時の1993年のデザインを踏襲しているのが特徴で、開幕からずっと応援して
きたファンは懐かしさで胸が一杯になると思います。

 1998年に吸収合併の形となった

 「横浜フリューゲルス」

 のデザインもしっかり用意されている点も、大きな特徴と言えます。

 当時はミズノが全球団のジャージを手掛けており、デザインを任された方はその責任の大きさと嬉しさでさぞかし忙しい
毎日だったと思います。

 開幕当時は10球団でしたが、ホームとアウェイを含めれば最低20のデザインを考えねばならず、しかもクラブによっ
て使うべき色が限られています。

 「ファンにも選手にも納得してもらえるデザイン」

 を思いつくのは、波大抵の事ではないはずですから。

 当時長野市では東急百貨店に、Jリーグ専門店フラッグタウンが存在しましたが、高校生で一番お金の無い時期で、僕は
素通りしていました。

 甲府に住むようになってからは、岡島百貨店にフラッグタウンが存在し、今はヴァンフォーレ甲府の公式グッズ売り場が
あるはずです。

 当時はインターネット通販など考えられず、直営店の規模と出店が売り上げの鍵を握っていましたが、Jが下火と噂され
ますとその店舗のどんどん閉鎖されていきました。

 良い時もあれば悪い時もある。

 それは人生もそうですし、サッカーにおけるクラブの運営も同様です。

 今後20年、フリューゲルスの教訓を忘れることなく運営と代表強化を進めなくてはいけません。
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Jリーグ開幕20年に関して思う事

2013-05-06 01:05:49 | 日記
 もし今「個人」として国民栄誉賞がサッカー選手に贈られるとしたら、男性ではカズ、女性では澤しかいないと思います。

 僕が自省を含めて考えることは、メキシコ五輪の代表選手たち、日本で初めてプロ契約を結んだ木村和司など、プロリーグ
発足以前の選手たちの歩みを、もっと気に掛けるべきだと言う点です。

 「サード長嶋 ファースト王」

 という言葉は、両者の現役時代を知らない僕でさえ知っていますし、昨日の東京ドームには若いファンでも背番号3に敬意
を払う姿勢が見られました。

 それはテレビの影響もあるでしょうが、その方の周囲がきっと昔話、おとぎ話を聞かせるように

 「サード長嶋の活躍」

 を伝えついできた結果だと思います。

 これが阪神タイガースならば、田淵、岡田、古くは村山に江夏にという形でしょうし、カープならば衣笠や大野の名前が
あがるのでしょう。

 Jリーグが開幕して20年。やべっちFCは昔懐かしい映像を流しましたが、その土台はデトマール・クラマー氏が提言し、
誕生した

 「日本リーグ」

 にあります。

 三菱、ヤンマー、古川に日産。

 その母体が現在のJリーグの礎になっているわけですが、多分一般レベルではこれらの歴史は浸透していないでしょうし、僕
も勉強不足の点があります。

 アマチュア時代に敬意を払い、同時に未来を見据えるのであれば、このあたりで書籍、映像の類で根本的な資料を作成してみ
てはどうでしょうか。

 単なる「回顧録」ではなく、後世から見ても参考になる資料の存在は、未来に向けての投資としても不可欠だと思えます。
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