塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

僕が思うバイエルンにかかる負荷

2013-05-12 22:32:55 | 日記
 皆さんはチャンピオンズ・リーグ決勝をどう占いますか?

 僕は両肩にのしかかる重圧を考えますと、バイエルンの方がきついと思います。

 ドルトムントファンには失礼ですが、彼らは過去に優勝経験を1度持つものの、FCポルトのようにあくまでダークホースという
印象を受けます。

 ユルゲン・クロップにしても、

 「優勝はもうけもの」

 と捉えているかもしれませんし、移籍が囁かれるマット・フンメルスとレバンドフスキは自分の資産価値を高める最高の舞台が来
た!と思っているでしょうね。

 もし、3度敗れるようになれば特にドイツ代表の選手たちの心が折れてしまうに違いありません。

 ドイツは近年スペインに追いつけそうで追いつけず、ワールドカップでの欧州選手権でも手痛い敗北を味わっています。

 「優勝に手が届きそうで届かない」

 という状況は、僕のような傍観者からすれば理解できないくらい選手の心身を消耗させているでしょうし、ましてや欧州選手なら
誰もが夢見るビッグイヤーを前に、その抱擁が出来ないのであれば。

 その負荷は想像を絶するくらい酷な代物です。

 過去頂点を前に2度敗れたことは、選手を疲弊させましたが逆に「今度こそ!」というやる気を生み出した可能性もあり
ます。

 しかしドルトムントに追い込まれた時に

 「また負けるのか」

 というメンタルへの楔が撃ち込まれたとするならば、それはバイエルンと選手たちにとってなす術を失う形となります。

 キャプテン翼の中で日向小次郎が

 「また俺は翼に負けるのか。」

 と恐怖を感じたように、敗北というものはマンガの世界でも現実でも、やはり厳しい状況を生み出します。
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ヴェンゲルがアーセナルに拘り続ける理由

2013-05-12 22:18:03 | 日記
 どんなに批判が寄せられようとも、イングランドとフランスからそれぞれ代表監督候補として名前が挙がることを誉れに思おう
とも、ヴェンゲルがアーセナルを離れない理由、それは

 「チャンピオンズ・リーグ制覇」

 を成し遂げていないためです。

 ナンバー563号「レアル・マドリーを撃て!」の中で、ナンバーはミラン、アーセナルの特集も組んでいます。

 この号が発売された2002-03シーズンにおいて、既にヴェンゲルはとてつもなくチャンピオンズ・リーグを意識した発言
をしています。

 もしアーセナルが2006シーズンチャンピオンズ・リーグで優勝していたならば、ヴェンゲルは既に

 「フランス代表監督」

 に就任し、あのレイモン・ドメネク政権が存続することは無かったかもしれません。

 これはあくまで結果論と憶測を混ぜたもので、実際ヴェンゲルがアーセナルを率いていることも、ドメネクが自伝を発売して当
時の選手たちを痛罵していることも事実です。

 円熟のティエリ・アンリにロベール・ピレス、そしてデニス・ベルカンプ。

 アーセナルが長短のパスワークで相手の守備網を切り裂く鮮やかな攻撃は、ファンでなくとも見ていて素晴らしいものでした。

 そしてこの時の中盤は、若き日のセスク・ファブレガスにブラジル代表でワールドカップを制覇したジウベルト・シウバが存在
し、パトリック・ヴィエイラのユーベ移籍を帳消しにしていました。

 ですからバルセロナとの決勝、審判も後に

 「イエンス・レーマンは退場させるべきではなかった。」

 と語ったように、数的不利でなければアーセナルは戴冠していたかもしれませんね。

 ファーガソンがユナイテッドを退団したことで、プレミアではヴェンゲル政権が最長となるわけですが、彼もまたどこかで居
心地の悪さを感じているでしょうか。

 (参考資料 欧州サッカー・トゥディ 2005-06シーズン開幕号)
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時代の趨勢とバイエルン、そしてベップ

2013-05-12 01:01:51 | 日記
 1990年代前半はACミラン
 1990年代後半はマンチェスター・ユナイテッド
 2000年代前半はレアル。マドリード
 2000年代後半から現在はFCバルセロナ

 僕は今手許にあるナンバーを古い順番から読み直していますが、時代の移り変わりと共に表紙を飾る旬のクラブ、選手の流れで
時代の趨勢がわかります。

 勿論日本代表とJの特集の際は日本人選手が表紙を飾りますし、ブラジルサッカーや南米選手権を用いた号もあります。

 しかし、チャンピオンズ・リーグと欧州各国リーグの情報が、ナンバーにとっても一種の

 「ドル箱」

 である事も又事実です。

 この形で行きますと、ナンバーに限らず専門誌はバイエルンとグアルディオラを表紙に起用することが、来季は劇的の増えるで
しょうね。

 ナンバーもレアル、バルサ、このふたつのクラブは別冊で特集を組みましたし、戦術解説と選手のインタビューを含めてその歩
みを本誌でも組んでいます。

 今となってはもう

 「1860ミュンヘン」

 の方がブンデスリーガ発足当時はネームバリューがあったとは到底思えませんし、きっと早い段階でグアルディオラの戦術と布
陣解説が求められるでしょう。

 バイエルンに限らずブンデスリーガはその健全経営に大きな称賛が集まる一方、スペインの華やかさとイングランドの情熱と比
較した際、どこか地味な印象を持つファンが多いように見えます。

 しかしグアルディオラの就任とドルトムントの躍進に伴い、その印象も随分変わりつつあります。

 クロップにレーブ、そしてグアルディオラ。

 戦術に長けた指揮官だけでなく、マインツが躍進する一方でハンブルクやブレーメンといった老舗が苦戦する昨今。

 ブンデスリーガは今プレミアのように、厳しい競争原理で戦うリーグに変貌しつつあるようです。
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ベガルタで始まりベガルタで終わる。だが

2013-05-12 00:52:58 | 日記
 仙台に始まり仙台で終わる。

 ユアテックスタジアム仙台に集まったベガルタのファンは、さぞかし痛快だったことでしょう。

 およそ1年、アルディージャに黒星をつけたのはベガルタのみでしたし、今日の試合は雨中でしたから観客席からの視界
も随分悪かったでしょうから。

 一方のアルディージャ、選手たちはどこか達観している模様で

 「いつか敗れる時は来る。」

 と自分たちが謙虚であれば問題ないと捉えている点は、ベルデニック監督も一安心といったところでしょうし、ふたりの
スロベニア代表もコンディションに不安はありません。

 セルジオ越後氏は週刊サッカー・ダイジェストの中で

 「アルディージャは資金に恵まれているし、外国籍の選手も有能だった。」
 「でも日本人選手はどこか自信がなさそうだったけど、ベルデニック監督がそれを変えたね。」

 と述べています。

 ベルデニック監督は、加茂周氏がフリューゲルス時代に提唱したゾーン・プレスの守備の根幹を任され田人物で、その理
論には定評があります。

 失点しないことは負けない事を意味し、勝ち点を積み上げてゆくことに相当します。

 過去どんなに素晴らしい補強をし、ラファエル、カルリーニョスを筆頭に優れた外国籍選手を招いても、残留争いから逃
れることは出来ませんでした。

 「今年もきっと下位に沈むだろうな。」

 そう選手が考えても不思議ではないのですが、ベルデニック監督はきっと選手の心理面の負担を取り除くことで、固さと
不安を払しょくしたのでしょう。

 F・マリノスとの勝ち点は3ですが、彼らがまだ首位であることは事実です。
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