塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

甘い生活と現実に起こる厳しさ

2013-05-07 22:35:28 | 日記
 アメリカの首都ワシントンに、レッドスキンズというNFLチームがあります。

 レッドズキンズは過去3度、NFL最高峰の舞台スーパーボウルで3度優勝経験を持ちますが、その3度の優勝はいずれも
同じ指揮官の下で得たものでした。

 彼の名前をジョー・ギブスと言います。

 3度の優勝はそれぞれ70年代、80年代、そして90年代に獲得したもので、2000年代彼がチームに再び復帰すると、
ファンは

 「ギブスが帰還した。
  これでスーパーボウルは現実味を増した。」

 と拍手喝采でしたが、4度目の栄光は遠いものでした。

 サッカーもアメフトもそうですが、甘美な思い出よりも厳しい現実の方が多いのは、新しい戦術とフィットネスの開発だけで
なく、そこに軋轢や思惑という感情も交差するためです。

 どちらも「金のなる木」ですから、投資家たちはスウーパーボウルのCMに高い金を払い、チャンピオンズ・リーグ決勝の為
に多くのファンが列をなします。

 ディエゴ・ミリートがストラマッチョーニを支持しながらも、

 「いつかモウリーニョに帰ってきてほしい」

 と願う気持ちはわかります。

 ジェノアから移籍後、彼が最高のゴールを奪ったのはモウリーニョが指揮を執る間の出来事でしたから。

 ただチェルシーのファンももろ手で彼の復帰を歓迎するばかりではないでしょうし、むしろ甘美な思い出の中に浸っていた
方が良かったと思うときがあると思います。

 「モウリーニョ復帰」と「即優勝」

 という2点を同時に思い浮かべる楽天家はいないと思いますが、僕たちが年齢を重ねるように指導方法も変化していくもの
ですから。 
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長谷部誠が見せた鮮やかな逆転劇

2013-05-07 18:51:11 | 日記
 「(中略)一年も経てば全てが変わってくる。人間にとって時の流れ程強い味方はは無い物だ。」

 これは池波正太郎先生が代表作「鬼平犯科帳」の妖盗葵小僧の中で用いる言葉ですが、この言葉を読書好きの長谷部誠が読ん
だならば、きっと胸に堪えるはずです。

 ウォルクスブルクとの契約延長を希望する長谷部ですが、2012年の夏は苦境に喘いでいました。

 フェリックス・マガトにより理不尽と思える仕打ちと模索していたプレミア移籍の断念。

 古巣の浦和レッズが彼に獲得打診を伝えても頑なに拒否したのは、出場機会だけを求めて安易に移籍しても、自分に得る物は
無いと判断したのでしょう。

 パルマで苦渋を味わった中田英寿も、同様の言葉を吐いていました。

 それがおよそ1年後の今、状況は好転し世界で最も活気のあるリーグで来季を戦えようとしている彼は、自分にもマガトにも
勝利したと言えます。

 日本代表で先発を続けることへの訝しさは、本人が誰よりも理解していたはずですしね。

 長谷部のウォルクスブルクでの歩みはマイナスの出来事ばかりではありません。

 2009シーズンのマイスターシャーレ獲得
 2010シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場

 という実りもありましたし、ドイツでの研鑽が2010年ワールドカップに繋がったという見方もできます。

 ただそれ以上に

 「干された状態」

 で周囲を恨むことなく熱心に汗をながしたこと、これが今の長谷部誠に繋がっているように思えます。

 PKキッカーを任されているわけでもないのにPKを蹴り、そして外してしまったジエゴのように、自分を主張することは逆
に軋轢と不和をもたらす要因にもなります。

 日本人は意見を言うときに

 「僭越ですが」
 「失礼ですが」

 と相手を慮る言葉を冒頭に用いますね。

 長谷部の態度もまた、日本人の感性に溢れた代物で、それがドイツ人にとって魅力的なのでしょう。

 
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改めて感じるカズの凄さ

2013-05-07 16:43:45 | 日記
 王国ブラジル、つまり彼の地の人々はサッカーというものに誰にも負けない愛情を込めているだけでなんじ、強烈な自尊心
も持っています。

 「サッカーが下手くそな日本人」

 このある種差別的な言葉を吐いてきた背景には、敗戦の為焦土と化した東京が瞬く間に整備され、国全体が他国から妬ま
れるくらいに経済成長を遂げた裏返しかもしれません。

 かつてブラジルは軍事政権下にあり、カズもサントスやマツバラに在籍していた際は

 「貰った給料をすぐに米ドルにしてね、いざという時に備えていたよ。」

 と語っています。

 その自尊心が強いブラジル人、そしてクラブが仮に4部とはいえ46歳のカズに移籍を打診することは、カズの凄さだけで
なくブラジルの懐の深さも伝わってきます。

 カズに獲得打診を仕向けたのは、かつて在籍したキンゼ・デ・ジャウワーであったとしても、それは本当に凄い出来事です。

 インターネット版のデイリー・スポーツで、カズが寝具メーカーの「東京西川」と契約したことが掲載されていましたが、
日々の食生活と睡眠、これは僕たちにも不可欠な要素ですが、その

 「気配りと向上心」

 が、カズを支えていることを痛感しました。

 本場ブラジル人も認めるカズの素晴らしさを、僕たちも素敵と言うだけでなく学びたいですね。

 僕は以前、会社に無糖コーヒーを持参して飲んでいましたが、今はトマトジュースに変更してリコピンや食物繊維を日常的
に採取するようにしています。

 これからはトマトが食卓に並ぶため、野菜ジュースを既に買い求めてあります。

 マックでも最近は野菜ジュースを指名するようにしていますが、こうしてみると常に節制して日常を過ごすサッカー選手は
やはりお手本と言えますね。
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コパ・イタリア決勝はローマ・ダービーに

2013-05-07 16:30:28 | 日記
 もし僕がローマ在住の警察官で、コパ・イタリア決勝の為にオリンピコに向かう事になったとしたら、さぞかし嫌な気分
になるでしょう。

 フランチェスコ・トッティの

 「コパ・イタリア決勝はチャンピオンズ・リーグ決勝のつもりで戦う」

 という談話がゴール・コムに掲載されているように、2012-13シーズンの決勝はローマ・ダービーと言う形となり
ました。

 警察当局はスタジアムと周辺地域の安全配備に頭を悩ましているでしょうし、警察官も自分の命が脅かされる可能性が否
定できません。

 警察官自身も試合を観戦したいでしょうが、逆にどちらが勝利しても混乱と無秩序に陥る危険性から逃れらないというが
僕の見解です。

 「ダービーにだけは勝ってくれ!!」

 ローマとラツィオにファンだけでなく、ダービーを日常的に抱えるクラブ関係者は常にこのことを願います。

 しかも今回はタイトルをかけての戦いですし、そこには勝利だけでなく名誉とローマを代表するクラブはどちらかという
名目も加わります。

 サッカーに関心の無い一般の旅行者からすれば、まさに

 「タイミングの悪い」

 時期に訪れてしまう形となりました。

 選手、警察官以上に決勝の日を迎えるのに神経をとがらせているのが審判でしょう。

 特にオフサイドの判定とダイビングやレイト・タックルなど、悪質ではあるが遠目であったり死角での出来事で判定でき
ない局面も出てくると思います。

 線審、副審とのコミュニケーションも含めて、繊細でも威厳のある判定が求められます。

 審判からすれば指名された時点で自分の力量が認められたと思う反面、引き受けたくなかったと思うのでしょうか。
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日本製品を通じて日本サッカーを顧みる

2013-05-07 01:37:41 | 日記
 最近「日本製品の素晴らしさ」を特集する本が多いですね。

 でもそんな肩肘張らずとも、周囲をゆっくり見渡すだけで多岐に渡る日本製品は見つかりますし、単に僕たちが気付こうと
していないだけです。

 ペットで言えば三毛猫、秋田犬、柴犬、甲斐犬
 衣類でいえばエドゥインにビッグジョン
 車、バイクであればカワサキ、トヨタそして光岡自動車

 僕はフード・マイレージやオーガニック、そしてフェアトレードの商品はお金にゆとりがあれば出来るだけ優先的に買いま
すが、それは他の商品は他の方が買ってくれるからです。

 「よし、これを買おう!!」

 と強い目的意識が必要となるこれらの買い物は、僕たちの意思の問題でもあります。

 「いつもはユニクロのジーパンだけど、今日はビッグジョンにしようか。
  僕が買えば、日本の工場で働く人が喜んでくれるかもしれないしな。」

 こんな買い方でも良いと思うのです。

 僕たちサッカーファンは、今も昔も海外サッカーの映像を楽しみ、そして興奮し拍手を送っています。

 2007シーズンの高原、2012シーズンの香川に続きフィテッセのハーフナー・マイクが11ゴールを二けた得点を記
録し、吉田と川島が守備陣の軸として活躍するなど、今の日本人は

 「スポンサーの仲介」

 を必要とすることなく、海外クラブが獲得するまでになりました。

 でも、いつの時代でもそうですが自国リーグを大切にしない国に、サッカーの発展はありません。

 日本国内はJ1.J2、JFLとなでしこリーグ以外にも、Fリーグにブラインド・サッカー、そしてビーチサッカーを
含む、様々なサッカーが存在します。

 Jリーグが海外リーグのおまけになるような形で放送され、それ以外はなかなか見る機会がありません。

 日本人が日本製品を素晴らしいと思うのは当たり前ですが、同様に日本サッカーを改めて考えてみる事も必要でしょうね。
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