塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

企業が労働者の権利を考えるとき

2016-12-25 01:06:44 | 日記
 先日の日経新聞が、大手の衣料品、スポーツブランドにおける

 「取引先のリストを公開している主な企業」

 という形でリーバイス、ギャップ、ナイキやアディダスを掲載しています。

 その中にはパタゴニアも含まれており、フリースを含む製品づくりのなかで、修理やリサイクルを育んできた企業風土の在り方が確認できます。

 一般企業において縫製企業や生地の供給先は
 
 ライバル企業に付け入る隙を与える
 自分たちとの契約が負えてしまうリスク

 という点で情報公開が遅れているということです。

 一方で南アジアにおいて

 若年層を働かせている
 工場の住環境が劣悪である

 という批判も多く、改善が求められたという塩梅です。

 僕は思うに

 最初から労働者のためを考える施設を建築すれば、批判を後から受けることもない
 かつての帝国主義的な発想だろうか

 と感じ、何だか嫌な気分になります。

 ナイキやアディダスがサッカーボールを、パキスタンで少年たちに作らせた過去があるはずですが、逆に両親からすればとの賃金はバカにならない、という側面もあるわけです。

 ですから勉学か、労働かというかつての明治政府と農民のような折り合いは、世界からなくなってはいません。

 スポーツ人間にとって大切ですが、これらの環境改善にも役立つと良いですね。
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クロップにみるある種の理想の上司像

2016-12-25 00:45:23 | 日記
 僕が今の仕事に就いたのは2004年になります。

 その時出会った責任者は僕と年齢はたいして変わりませんでしたが、今でも

 「ああ、あの人ともっと一緒にいたかった」
 「あれほど適切な指示と仕事ぶりができた人はいなかった」

 と、上司を観察するうえでの基準点になっています。

 恐らくクロップと出会ってきた選手たちの多くも、同様の考えを抱いているように思います。

 その責任者は

 「俺は部署の責任者だから、俺が責任をとる。だからお前は与えられた任務を遂行し、お前が良いと感じた仕事をしろ」

 というシンプルなもので、この発言をすごくありがたいと思っていました。

 上司に何か進言しようとしても

 「どうせ断られるだけか」
 「時間の無駄だろうな」

 と感じてしまえば、考えがボツになるだけですが、この方には言う価値がある!と思わせる人物は、企業でもサッカーでも少なくなってきている気がします。

 クロップがアンフィールドにやってきた際

 「ヘビーメタル・フットボール」

 という言葉を用いましたが、それはリバプールがビートルズを生んだ地であり、今でも音楽好きが多いことも影響していると思います。

 フィルミーノやコウチーニョに代表されるブラジル代表も、怪我の多さや移籍金が高すぎるという批判もありましたが、クロップは大切に扱っています。

 一方でベンテケやバロテッリなど、自身の戦術との特性が合わない選手は、初期の段階から放出を示唆し、クラブ内が弛緩しないようにも配慮しています。

 今季はチェルシーが好調ですが、リバプールにも優勝の可能性はあると僕は想像します。
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ユルゲン・クロップの魅力は何か

2016-12-25 00:36:49 | 日記
 僕の親戚が学生時代、スーパーで商品陳列のアルバイトをしていました。

 その際彼は母親に

 「僕らが売り場で困ったり対応に苦慮していても、店長はただパソコンの前に座っているだけ」
 「店長や副店長は、どうして陳列や清掃、声掛けを僕らだけに任せているのだろうか?」

 としばしば、こぼすことがあったと聞きます。

 店長たちが数字とにらめっこし、採用を含む重要な案件を担っていることは事実。

 しかし、彼らが空調の効いた部屋で、座っていればそれだけ、従業員とのかい離が進んでいくこともまた確かです。

 ユルゲン・クロップがドルトムントでもリバプールでも、あれだけファンから喝采を受けるのは、彼が選手、ファンと共に歩むという姿勢を感じさせる存在だから、でしょうか。

 グアルディオラやトッヘルは、確かに戦術という理論はクロップよりも秀でていると思います。

 一方で理論家には時に

 策士策に溺れる
 選手との距離が遠すぎる

 と指摘されます。

 クロップは無策ではありませんし、ゲーゲン・プレスに見合わない選手たちを手放し、今季は適性を見抜いた選手たちを得ることで、プレミアで優位にたっています。

 2016シーズンはベンテケの扱いに苦慮していましたが、それでもリーグ・カップとヨーロッパリーグで準優勝なのですから、クロップが選手を奮い立たせる術を持つ指揮官出ることは間違いありません。

 監督の言葉、動作は戦術、フィットネスを簡単に凌駕します。

 コップが誇らしげに

 「彼はシャンクリーの再来」

 と語るのも、どこか頷けます。
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