塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

楽天のバルサ支援の様子を見て

2017-07-14 00:41:50 | 日記
 遂に楽天のロゴが胸元に刻まれた、新シーズンのバルセロナのジャージがお披露目となりました。

 三木谷社長がしたたかなのは、選手たちにバルサだけでなく、ヴィッセルのジャージも持たせたことで、これにはナイキだけでなく、アシックスにも恩恵があったと感じました。

 同時に海外クラブを日本企業が支援すれば、より大きな見返りが生まれる可能性があること、外国籍を含む本当に必要な選手が獲得できれば、宣伝費用をかけなくとも、メディアとファンが勝手に紹介するようになる。

 良い事例と感じました。

 一方で、「ああ、彼らは日本らしいな」と思えるのは横浜タイヤです。

 横浜タイヤが楽天のように、大々的にレセプション・パーティを開き

 「我々はチェルシーの公式スポンサーです」
 「彼らの優勝を喜びましょう」

 とあおらなかったことは、控えめという気質が知れ渡っている、日本人どくどくの価値観のように思えました。

 ピケやネイマールが訪問したように、チェルシーの選手たちが横浜タイヤを表敬訪問した、という話は聞きませんしね。

 それでも過去、シャープ、ソニー、スバル、沖電気など多くの日本企業がイタリア、イングランドを軸に胸スポンサーになっていたことを思うと、また日本企業がサッカーを軸に展開を図る時期が来た。

 と言えるのかもしれません。

 車関係でいえば、トヨタ(フィオレンティーナなど)マツダ(ローマ)、ピレリ(インテル)というように、サッカーとの結びつきが強い企業があります。

 選手の多くは車好き、という側面がありますが、日本が世界有数の車輸出国であることも影響しているように感じます。
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馴染みのない土地に馴染むことの難しさ

2017-07-14 00:31:26 | 日記
 新潮社から刊行されている野崎孝訳「フィッツジェラルド短編集」の第一作品は「氷の宮殿」と言います。

 ジョージア州うまれのサリー・キャロル・ハーパーが、生まれ故郷を離れ北部、恐らくニューヨークでしょうが、生まれの男性の嫁ぎ、物語が進展してゆく形になります。

 デキシーと呼ばれる南部独特の価値観と、英国からの入植で生まれた北部の振興都市の間に流れる相違を、フィッツジェラルドは示しているわけですが、サッカーでいえばナポリとユヴェントスのようなものでしょうか。

 イグアインの移籍もひと悶着ありましたしね。

 それだけ故郷を飛び出し、異国や別の環境で暮らすことは大変ですし、機械が未発達だった当時は猶更、というわけです。

 通信機器がいくら発達しても、心、機敏を庇うことはできません。

 ハヴィエル・マスチェラーノがリバプールからバルサへ移籍したのも、彼自身というよりは

 「妻と子供がどうしてもリバプールの環境に馴染まない」

 という面にありました。

 マスチェラーノはコリンチャンス、ウエストハムを経てリバプールに加入しましたが、標準英語とは異なる英語、寒さが厳しい年よりも、アルゼンチンに近い気候と言語を知らず知らずに求めていたというわけです。

 逆にクラブからすれば、不可欠な選手でも

 「家族の存在を移籍理由にされる」

 ようでは、移籍話も致し方ないと思えるかは、経営状況にもよりますし難しい問題です。

 僕が仮に選手ならば、大都市やビッグクラブに移籍はしないでしょうね。

 ビジャレアルがこれだけ注目されるのも、温かい運営方針でありながらチャンピオンズ・リーグに出場という側面よりも、フォルランやリケルメ、ジュゼッペ・ロッシなど、多くの選手が蘇生したため。

 と僕は考えますし、ボローニャも同様でしょうか。
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