サッカーで改善できる要素を探る

　食品アレルギーで悩む家庭は、僕たちが思う以上に多いそうです。

　お子さんだけでなく大人でも乳製品や卵が口にできない方はかなりの数になり、店頭で食品を選ぶ際は僕たちよりも数倍の時間をかけて選ぶと言います。

　同様に肌が弱く、天然素材が基本、という方々もいますね。

　これから寒くなると暖かい肌着が恋しくなりますが、これらは基本、化学素材であり肌が弱いかたからすれば億劫だと感じます。

　アイスブレイカーに代表される、極細のメリノウールが素材であれば、肌は違和感を抱かないかもしれませんが、値段は随分と高額であり悩みどころと言えます。

　サッカーに限らずスポーツ・ジャージは

　１・動きやすさに定評がある
　２．クイック・ドライ、ストレッチ、接触冷感など運動しやすいコンディションを維持

　という観点では素晴らしいですよね。

　一方で敏感肌の方にとっては難しい素材と言えます。

　今年の春、大手ブランドが

　「外側は化学素材で保温し、肌に触れる内側はオーガニックコットン」

　という形で、それらの要望に応えていました。

　食品と肌の悩みは悩んでいない人間からすれば症状が伝わりにくいのですが、今後はスポーツ・ブランドにも期待したいものです。

　サッカー好きでも敏感肌は多いでしょうし、夏場は汗をかきますからあせもや湿疹などが気がかりです。

　ブランド同士が競争し、デザインと素材、価格がこなれていけばそれだけ選択肢も増えてゆきます。

　サッカーで豊かな土壌のひとつに、これらアレルギーの消費者を救う観点があってもよさそうに思うのです。

怪我を負った選手の心理を推し量る

　痛み止めと湿布薬のおかげか、肩の痛みは随分緩和し、車の運転など肩と腕にかかる負担が軽減できてきました。

　筋肉の痛みでさえここまで面倒なのですから、サッカー選手に忍び寄る骨折や靱帯損傷、肉離れなどは僕には想像できない代物でしょう。

　また、治ってきたと感じるのは痛みを難じなくなりつつあるからですが、ここに落とし穴があります。

　ワールドカップ予選になんとか間に合いそうだ
　降格しそうな我がクラブを、何とか助けたいものだ
　優勝争いをしている我がクラブの仲間を鼓舞したい

　など、選手が置かれる状況は様々です。

　しかし、怪我の完治が待てずに見切り発車で出場してしまい、故障個所を再度痛めてしまうようでは本末転倒です。

　今、日本代表は長谷部と吉田の怪我が回復状態にあり、一説では大迫も招集対象になるのでは、という声もあります。

　一方で森重は少なくとも、予選での起用はできません。

　しかし、回復だけに集中してしまうと

　１・２０１４年のワールドカップで惨敗した借りを返したい
　２・ハリルホジッチ監督が再度、自分を招集対象としてみなすように

　ということばかりに気をとられてしまうのではないでしょうか。

　リハビリや練習は、周囲の協力あってのものですから、自分の意思は強いことは大切でしょうが、自意識が強ければ周囲との兼ね合いが難しくなります。

　日本代表に関係するニュースは大変乏しく、本当にオーストラリア戦が大事なのか疑いたくなりますが、選手たちは今、様々な考えが頭をよぎっているのでしょう。