塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

PSG,急がば回れを感じるべきか

2018-03-30 01:44:09 | 日記
 PSGが監督と選手をかき集めているのは、欧州王者の椅子が欲しくてたまらないためです。

 彼らの欧州での敗戦はマルセイユからすれば痛快なのかもしれませんが、カタール人の表情は曇ったままです。

 しかし、そんな簡単にチャンピオンズ・リーグで優勝できると考える方がどうかしていますよね。

 バイエルン 2013年優勝 前回優勝は2001年で12年ぶりの優勝
 ポルト 2004年優勝 前回優勝は1987年で17年ぶりのゆうしょう
 レアル 1998年の7度目の優勝を果たした際、その栄冠は32年ぶりと大々的に報道される

 というように、優勝クラブですらこれだけのインターバルがあるわけですよ。

 確かにPSGは

 1・レオナルド、ライ―、バウドにリカルド・ゴメスと多くのブラジル代表が在籍
 2・ル・グエン、ラマ、ジョルカエフとフランス代表の主力も在籍
 3・1997年のカップ・ウイナーズ・カップの優勝

 というように、1970年の創立ではあるものの、よくやっている方ではあると思います。

 ただ急いていても致し方ないのではないでしょうか。

 ウナイ・エメリ政権は今季終了後に役目を終え、再度アンチェロッティがベンチに座ると言われています。

 一方でネイマールに代表される、闇雲に名手をかき集めることは止めた方が良いと思います。

 レアルやチェルシーにはカゼミーロやカンテのように、黒子として任務を全うする選手が必ず存在します。

 言い換えれば華のある選手11人で構成しても、勝利は遠のくだけで全体の調和を考えなけれは無意味なだけです。

 全盛期のシカゴ・ブルズにはジョン・パクソンにスティーブ・カー、そして何といってもデニス・ロドマンのように、コーチ・ジャクソンから与えられた責務を黙々と果たす、真のプロたちが存在した、だからこそジョーダンは輝いたのです。

 今夏の移籍市場、PSGが従来の方針を変えなければ、結果は今季と同様ではないでしょうか。
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欧州サッカーに向けてアジアから吹く風

2018-03-30 01:27:23 | 日記
 マレーシア出身の実業家、トニー・フェルナンデスはクイーンズ・パークレインジャーズに出資しているだけでなく、航空会社「エア・エイジア」の創業者としても知られています。

 先日の日経新聞にフェルナンデスのインタビューが公開されており、今後は中国にも進出するとのこと。

 エミレーツ航空がサッカーへの出資を止めることを検討しているという報道がありますが、フェルナンデスがサッカーと事業の両方で精力的に動き回っていること。

 これはサッカーの世界でアジアの影響力が無視できないことを示しています。

 当然シティとエティハド、PSGとQSIというように

 中東資本のプレミア参入
 資本を提供するという情報が錯綜し、オーナーの素性がわからない

 というデメリットもあります。

 スペインではマラガ、イングランドではポーツマスがオーナーシップで痛い目を見ています。

 今後、アジアと米国の富豪たちは世界で普遍的な競技であるサッカーに、より多くの資金を投じて自分の価値観を社会に与えてゆくのでしょう。

 服装に限らず、現行のマナー、作法は英国にありますが、上流階級はサッカーではなくクリケットかラグビーを好みます。

 英国で皮肉の材料としてベッカムの下町風の英語が話題になりますが、資本家は

 自分たちは庶民を見下したりしない
 サッカーは皆の憩いである

 という点を強調したいのでしょうね。

 日本は富豪という観念が欧米よりも希薄ですが、今後はJリーグを筆頭にオーナーシップを持ちたいという考えが広まるでしょうか。

 サイゲームズや横浜タイヤ、東洋タイヤのように欧州サッカーに出資する企業の増加で、景気の動向も見えてきますが、今夏ワールドカップ特需は期待できるでしょうか。
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