塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

息を潜めて暮らすことは窮屈ですよね

2021-09-27 00:19:10 | 日記
 エマニュエル・マクロン仏大統領は、2017年に大統領となります。

 彼と首相の座を争ったマリーヌ・ル・ペンの思想は極右であることは広く知られており、アルジェリアを軸に植民地から移住してきた移民からすれば、彼女が首相にならなかったことは幸運だったのでしょうか。

 ワールドカップで仮に予選だろうが決勝トーナメントだろうが

 アルジェリア代表対フランス代表

 が実現したならば、その抽選結果をFIFAは呪い、頭を抱えるでしょうね。

 親善試合ですら物々しい警備で知られる両国の対戦は、1954年から8年にわたり起きた、アルジェリア独立戦争時におけるフランス軍の残虐行為が発端となっていると思われますし、現在でも禍根なのでしょう。

 そのアルジェリアの血を引くジネディーヌ・ジダンが、フランス最大の英雄であることは、皮肉としか言いようがない気がします。

 もしル・ペン政権だったならば

 レアル・マドリードに移籍したカマビンカのフランス国籍取得(ルーツはアンゴラ)
 マルセイユのGKスティーブ・マンダンダの代表招集

 などに異議を唱える関係者が誕生したかもしれないと思うのは、僕の勝手な思い込みかもしれません。

 キリアン・ムバッペもルーツはカメルーンにあるように、フランス代表を構成する選手たちの多くは、フランスにルーツを持っていません。

 引退したパトリック・ヴィエイラはセネガルにルーツがありますし、フランスではありませんがネーデルランド(オランダ)も、エブラハム・アフェライがモロッコがルーツでしたね。

 ですから極右政権が誕生したと仮定すれば、移民、留学、そしてサッカーの代表選手など、フランス生まれ、フランス育ちでもルーツが諸外国の人物、外国籍の人物が肩身の狭い思いをするのではなかろうか。

 と考えたにすぎません。

 ただ、誰だって息を潜めて生きていたくはない、そう考えれば寛容である意味合いが大きくなりませんか。
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ドイツ国内に新風は吹くでしょうか

2021-09-27 00:07:17 | 日記
 ドイツ連邦共和国では、発足後16年続いたアンゲラ・メルケル首相が退陣します。

 従って(日本は自由民主党から当時の民主党政権への移行で盛り上がり、壊滅的な形になりましたが)ドイツの方々は新政権誕生で国内の空気が変化することを期待していると聞きます。

 メルケル首相の評判は良い方だったと思いますが、ギリシアの債務不履行時の強権など、他国からすれば強烈ともとれる手段の持ち主だったのかもしれません。

 そのドイツですが、サッカーではどうでしょうか。

 少なくともメルケル首相と同様に長期政権を築いた指揮官、ヨヒアム・レーブが退陣した後を、誰が指揮するかはまだ明らかになっていませんよね。

 レーブはマッツ・フンメルス、ジェローム・ポアテング。そしてトーマス・ミュラーの3選手に対し、事前通告をせず

 「彼ら3人を代表招集することはありまsねん」

 と宣言し、大きな波紋を投げかけました。

 シャルケ04在籍時のケヴィン・クラニーが、いつでしたか代表招集を受けたものの、レーブに何の断りもせずにスタジアムから無断で帰国していしまし、以後代表招集が断たれるという事件がありました。

 この時は誰もがクラニーの行動を「自分勝手」「わがまま」と批判し、招集外とした指揮官を責めることはありませんでした。

 それはレーブが常にビッグ・トーナメントで4強以上の成績を収めており、これ以上の指揮官を見込めないというよりも、ドイツサッカー協会が監督交代をしても意味がないと判断していた部分が大きいと思います。

 僕はドイツ代表を民主主義的に発展させ、2014年ワールドカップ制覇の原動力となったフィリップ・ラームを代表監督の補佐として入閣させてはどうかと思います。

 僕はラームならば首相にすらなれるのではないかと思いますが、その柔和で自分の意見だけを鵜吞みにしない、言い換えれば相手の意見と自分をすり合わせることができる人物は、以後希少だと思うためです。

 ただ、10月の予選次第では日本人は自国の代表監督人事の方が最優先になる可能性もありますが。
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サッカーは若さを保つ方法かもしれません

2021-09-26 19:01:08 | 日記
 文春新書「知的再武装 60のヒント」は、池上彰、佐藤勝の共同執筆となります。

 その中で池上さんが

 「リタイアしてやることがなかったら寿命を縮めますよ(30ページ)」

 でおっしゃるように、日本男性は定年退職後の歩みが退廃的な場合と、輝いている場合と大きく別れる様子です。

 前者の場合は家にいても何をしてもよいかわからず、妻との間に溝ができていくといわれます。

 僕個人は洗濯、アイロンがけ、風呂掃除に洗い物で一通りこなしますが、よく考えれば「妻」がいないので、両親が他界すれば口喧嘩の相手すらいないのが現実になりますが、皆さんの場合はどうでしょうか。

 案外サッカー好き、Jリーグファンであれば、定年を迎えても

 「これから何をして生きていこうか」
 「妻に疎まれない方法は何だろうか」

 と考えなくても良いかもしれませんよ。

 僕は長野パルセイロのホームゲームしか、基本サッカー観戦の経験はありません。

 しかし、妙齢の女性たちがパルセイロのジャージを軸におしゃれをして、顔を輝かせながらシャトルバスに乗り込む姿を、何度も目撃しています。

 長野パルセイロ・レディースはクラブの方針なのか、結果的には定かではありませんが、長野県出身選手が数多く在籍している点が特徴で、定年を迎えた方々には、お嬢さんやお孫さんを応援するような気持ちがあると思います。

 また、サッカーは旅をする(今は敵地まで応援に行くことは難しいですがね)良い機会にもなりますし、日本代表の声援だってあるわけです。

 サッカーにもっと没頭したければ、映像配信で試合を観戦、選手や指揮官の自伝を読む、簡単な英単語を覚えて脳の活性化を考える、など多くの方法が待っていますよ。

 今、痴呆やアルツハイマーが大きな問題となっていますし、実際ゲルト・ミュラーがそうでした。

 それでもサッカーに夢中になることは、自分の年齢を忘れる良い機会ではないでしょうか。
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あの時代にワールドカップと叫ぶこと

2021-09-26 17:50:00 | 日記
 世の中には猫を題材とした「猫漫画」が数多くあります。

 僕はその中で「おじさまと猫」を贔屓にしていますが、同時にそにしけんじが描く

 中央公論新社 「猫ピッチャー」
 光文社 「ラガーにゃん」

 が大好きです。

 猫ピッチャーは5巻まで所有していますが、1歳の白猫「ミー太郎」がプロ野球界初の「猫ピッチャー」として、ヨリウミ・ニャイアンツで大活躍という、荒唐無稽でありながらも、読んだ後にはほのぼのしたあたたかな気持ちでいっぱいです。

 キャプテン翼も以前お話ししたように荒唐無稽、つまり現実離れしている箇所がいくつもあります。

 立花兄弟の大技「スカイラブハリケーン」
 それを防ぐために、ゴールバーの上に待機する
 日向小次郎のタイガーショットでボールがパンク

 などはその代表例です。

 でもね、思うんですよ。

 キャプテン翼がこれだけの続編を含む大人気を得ているのは、高橋陽一先生がサッカーという競技に敬意を払っていることだけでなく、ワールドカップはおろか、五輪出場さえ難しい時代に

 「ワールドカップは俺の夢だ!!」

 と大空翼に叫ばせ、若林源三に「俺が護ってお前が攻める」と具体的な構想を述べさせている。

 つまり先生の気持ち、純朴さを登場人物たちが代弁している点、特に「ワールドカップ」と言い切ったことに大きな重みがあると思っています。

 最新号のスポーツ・グラフィックナンバーは、久保建英を表紙に起用し先日生誕100周年を迎えた日本サッカー協会を配慮し、今後の日本サッカーの行く末を、あらゆる観点から考察しています。

 僕の生きているうちに、ワールドカップはさらに規模や予算が大幅に変化してゆくことでしょう。

 16か国というエリート主義は48カ国までに拡大しますし、もはや開催国が複数になることも当然となりつつあります。

 それでもワールドカップ優勝の価値は常に普遍的、であってほしいと願います。
 
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日本代表選手たちは、地盤沈下を利用すべきか

2021-09-26 17:37:14 | 日記
 セルジオ越後がコラム(確かウエブ版のサッカー・ダイジェストだったと思います)の中で

 1・アーセナルに移籍した富安はよくやっている
 2・でも海外リーグの選手で一番評価すべきは、シントトロイデンに在籍する鈴木優磨

 と語っていました。

 「2」に関しては長谷部誠、という話もあるとは思いますが、日本代表は形式上はこの元主将の復帰を必要としていません。

 そのドイツが2000年欧州選手権、39歳のロタール・マテウスをリベロに配置した3-5-2で、木っ端みじんに砕けた展開とは、幸運にもかけ離れていると思いたいものです。

 さて富安建洋ですが、セルジオ越後は彼がライト・フルバックで活用されている点に関し、日本代表と齟齬があることを指摘した上で

 「アーセナルはかつてのアーセナルではないからね」

 と指摘しました。

 確かに過去のアーセナルは

 1・マーティン・キーオンとトニー・アダムス、ナイジェル・ウインターバーンにリー・ディクソンでラインを構成した「フェイマスバック4」
 2・2000年代はイングランド代表ソル・キャンベルがセンターバックとして立ちはだかる
 3・2010年代はペア・メルテザッカー(ドイツ代表)、バカリ・サーニャ(フランス代表)など、多国籍でラインを構成

 というように、その強固な守備陣が有名でした。

 確かに富安の獲得は、スペイン代表のエクトル・ベジェリンがラ・リーガ(レアル・ベティス)に移籍した穴埋めの形になりますが、無敗優勝の時代と同じだけの実力者をアーセナルが抱えていれば。
 
 彼はまだボローニャの選手だった可能性が高いでしょうね。

 本田圭佑がACミランに移籍した際、セルジオ越後が

 「ミランは彼がCSKAモスクワとの契約満了となる冬まで、獲得を遅らせたよ」
 「本当に必要ならば、お金を払って夏に移籍したに決まっているさ」

 と語り、クロアチア代表だったズボミニール・ボバンも

 「私の時代ならば本田が先発ではない」

 と言い切りました。

 日本代表選手が老舗と契約することは確かに画期的ですが、その背後に財政という地盤沈下があることが、やはり考慮して捉えるべきでしょうね。
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