蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

いつでも新鮮?!

2009年11月08日 14時27分10秒 | 日記
昨日は準劇団員の稽古。

キッズクラスは「サンクス・ギビング・デー」で
モア・ショート「チックタックと仲間たち~ねずみの女王がやって来た」を
上演するため、先週から金・土の二日間が稽古となっている。

みんなやる気満々
ヒカリちゃんは、昨日の昼間
学校の体育館にお父さんと一緒に行って
台詞の稽古をして来たそうだ。

小学校一年生のユウキ君も
難しいダンスを覚え、台詞もきちんと入っている。

トモヤ君は、野球との両立に悩みながらも
前向きに頑張ってるしね

ミユちゃんは、昨日おうちの都合でお休みだったけど
お芝居が楽しいようで、ずっと続ける!って言ってるし
一番お姉さんのユキちゃんは
学校で英語の発表があるとかで
ここのところお休みが続いているが
頭も勘も良く、努力家なので
本番までには、みんなに追いつくはず。

子どもたちと稽古をしていると
日常の煩雑な出来事を忘れ
自分も生き生きとしてくるのがわかる。

あのまっすぐなキラキラした目が気持ちいい
大人になっても、アノ目を持ち続けて欲しいな

青年部の稽古で、久しぶりにエチュードをやってみた。

舞台の稽古に入ったとき忘れがちなのが「新鮮さ」

毎回、初めての出来事だと思って取り組むべきなんだけど
自分の台詞も相手の台詞も、展開もわかっているので
「初めての出来事」という感覚にするのが難しいようだ。

エチュードとは即興劇のこと。
シチュエーションと人物設定だけを決め
その場に応じて反応しながら
言葉を発したり動いたりしていく。

目的は~新鮮でリアルな体験~

が、演じることに慣れすぎた役者は
必要以上にオーバーな演技になったり
面白さを考えて日常では考えられない動きを
持ってきたりしがち。

日常は些細な出来事でも
物凄く繊細な反応をしているのに
演じるとなるとなぜか大雑把な反応になる。

演技には繊細な五感の反応が大切なのに
慣れすぎてしまうと、それを忘れてしまう。
とても恐いことだ

エチュードをやりながら
みんなでディスカッションしつつ
「新鮮さ」がいかに大切かを話していく。

その後、舞台稽古に入ったとき
それぞれが鮮度を保つ為に工夫していることを
発言してもらい、不足部分を私が補っていく。

舞台の稽古に入ると、やることに終始し
こういう大切なことが置き去りになりがち
だからこそ、舞台の合間の通常稽古が重要だと
私は考えているが、みんなはどう思ってるんだろう?