蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

どっどどどどぉ~っ♪

2009年11月15日 02時32分55秒 | 日記
朝6:00、長野を出発して
千葉県香取市のO小学校に向かう。
アシスタントは劇団員ケンタロウ君。
彼は表現&コミュニケーションワークショップのアシスタントとして
これが数回目の仕事となる。
いずれ一人で講師が出来るように育てているところ。
今回は、長距離ドライバーも兼任してくれることになっている。

自宅を出てすぐ

  あれ?携帯が…ない

携帯を忘れたまま行くわけにはいかない。
今日は、準劇団員たちのCM撮影の日でもあり
連絡が取れないなんてことがあったら大変だ
なので、ケンタロウ君に謝りつつ自宅に逆戻り。
携帯を掴んで、サッと車に乗り込み再び出発。
・・・・・・
また大ボケをやってしまった。
な、なんと
高速の上越方面の車線に乗ってしまった
「松本」という看板が目に入り
更埴インターから乗ることが多い私は
長野インターであることを一瞬忘れ
「松本」ではない方向を指差してしまったのだった

  ごめんっ!ホントごめんなさいっ!!

朝っぱらから謝りっぱなし

  これで二度目…
  今日は良くないことが起こるかも…

と、少々気持ちがブルーに…なりそうなのを

  注意力不足なだけ!
  目がぱっちり冷めれば大丈夫。。

と気合を入れなおし、ナビに徹することに。
本当は、今日までにカーナビをつける予定だったんだけど
出費が嵩んだため、取り急ぎETCだけ装着し
カーナビは年末につけることにした。
そのため、今日のナビは私の役目。
昨日は、不安な首都高の分岐点を一つずつ調査して
どちらの車線にいればスムーズかまで調べ上げた。

上信越道→関越道→外環→首都高

そこまでは順調な流れだった。
ふと電光掲示板を見ると、渋滞情報が示されている。

  うぉ~渋滞9キロだって!

私たちが通る予定の場所だった。

  どうする?別の道、行ってみる?

とは言ったものの、別のルートに替えるには
外環ではなく圏央道に乗らねばならなかったことに気付き

  下道を行くのもねぇ…
  信号も多いし、混んでるかもしれないし
  とりあえずこのまま行ってみよう。

ということに。

  あーあ…私の、あの、ドジがなかったら
  ちっともあせる必要なかったのに…
  ごめんね…

そうこうしているうちに
渋滞の尻尾にぶち当たりそうなインター付近にやってきた。
ふと横を見ると事故車両があり
周辺には破片が飛び散っている。

  二次的事故だな、こりゃ…

と、思っていたのも束の間
いきなり渋滞の尻尾が目前に現れた!

  ん?
  げ、減速でしょ?
  ど、どうしたの?ケンタロー!!
  ぶ、ぶつかる!ぶつかるよぉ!

と、私が叫んだ瞬間
車が左車線にするりと抜けた。
(それまで右車線を走っていた)

  破片に気を取られて気付かなかった…

ケンタロウ君もかなりビビッたようだったけど
私の心臓の鼓動は激しく鳴り響き
ちっとも治まってくれない。

・・・にしても、ぶつからなくて良かった
万が一衝突していたら、全てがオジャン
間一髪救われたという感じだった。

渋滞9キロという表示だったけど
実際にノロノロだったのは3キロ程度で
それ以降は、スーイスイ流れ
現地に10;40無事到着
先生方が温かく出迎えてくださり
お茶をご馳走になりながら暫し歓談。
その後、体育館を下見しながらチェック。
お昼をご馳走になって再び体育館に行き
デジカメで現場を撮影し
必要情報を図面に記入していく。
その後、ワークショップで実演する予定の作品の復習。

時計を見ると、もう13:00だ。
ワークショップ開始は13:15なので
休憩を取ろうと控え室に戻ると
今日のワークショップを見学にいらした
教育委員会関係者が二人、私たちを待っていた。
お二人とも実にユニークな方だった。
そこへ校長先生もいらして話に花が咲き出したが
ワークショップ開始時間が訪れ、イザ体育館へ。

私たちを拍手で迎えてくれたのは児童・ご父兄の皆さん。
教頭先生・校長先生からご紹介を頂いて
いよいよ私にバトンタッチ。

最初から、飛ばしっぱなしだったなぁ~
皆さん、私の勢いに押されつつも
いつの間にか乗せられた(?)ようで
児童はノリノリ、ご父兄もニコやかに参加して下さった。

驚いたのは、子どもたちが私の問いかけに
臆することなく、しかも的確な答えを発言してくれたこと。
一年生も、です!
伸び伸びとした良い育ち方をしていなぁ…と思った。

「言葉はなぜ必要?」
「何のために言葉を言うのかな?」
「伝えるってどういうこと?」

などなど、私はどんどん子どもたちに言葉を投げかける。
面白いように、私の欲しい言葉が次々と出てきて
良い感じでワークショップは進んだ。

ネタバレになるので、ここでは多くを語りませんが
最後は、夢幻ワークショップでよく行なう
宮沢賢治氏の「風の又三郎」の詩を
身体をいっぱい使って表現しながら
一つの作品に仕上げていった。

チームは全部で6チーム。
この学校では、縦割りクラスといって
1~6年生が同じ割合で混じったクラスで
行動することがあるそうで
そのチームで作品をつくってもらった。

最初にケンタロウ君と私で、見本の実演をして見せた。

  どっどどどうど どどうどどどう

演じ終わると、場内から大きな拍手が♪
その後、子どもたちに語りかけていく。

  どんな風(かぜ)さんかな?
  想像して動いてみよう。

最初のうち躊躇していた児童も
徐々にチームに溶け込み
6年生がリードしながら
徐々に作品になりだした。

  ちょっと高度だったかな?

と思うところもあったが
どのチームも何とか形にしてくれて、ホッ!
もちろん先生方のご協力があったればこそ、だが。

終了後、校長先生から

  普段おとなしかった子が
  生き生きと楽しそうに取り組んでいたんですよ。
  その姿に感動して、涙が出てきてしまいました。
  本当にありがとうございました。

という言葉を頂けたし
他の先生方も満足して下さったようだった。
ご父兄にも好評だったと伺い

  ああ…良かった。
  ここまで来た甲斐があった

再び控え室で、教育委員会のお二人
そして校長先生も交えて
演劇ソフトの効果について話した。

その後、教育委員会の委員さんのお一人が
佐原の街中を案内して下さると申し出て下さった。
小学校から車を10分程走らせると
古い街並みが現れた。

歴史の古い町なんだなぁ~
古い建物を修繕しながら保存しようという
市民の心意気が見える街並みだった。

  こういう町は歩きたくなるようねぇ。

と、私が言うと、ケンタロウ君も大きく頷いた。

お店や蔵を見学し、映画ロケによく使われるという
川のほとりを歩かせてもらったんだけど
どこか非日常の香りがする街並みと
夕焼けがマッチしていて、とても美しかった
短時間ではあったが、物凄くリフレッシュできた感じ。

委員さんにお礼を申し上げ、帰路に着く。
と言っても、友人宅→実家経由だったが

友人宅ではパソコンと液晶ディスプレイを格安で譲ってもらった。
パソコンは私の仕事上、とても重要なアイテム。
このパソコンは、動画も編集もジャンジャンできるし
画像処理速度もとても早い。

  ありがとうございます!

滞在時間一時間弱。
友人にお礼を言いつつ、実家に向かう。
二年ぶりの母と妹との対面。
これを逃したらいつ行けるかわからないので
ケンタロウ君に無理に頼んで寄って貰うことにした。

二人とも元気そうで安心したし
わずか二時間程度だったけど
近況も聞けて、本当に良かった。
母もとても嬉しそうだった。
少しは親孝行になったかな?

なごり惜しそうな母に別れを告げて
長野に向かう。

帰り道は順調で、なんと3時間半で家に着いた。

  ケンタロウ君、ありがとう。
  お疲れさまでした。

ワークショップは大変好評だったし
全てのスケジュールを滞りなく終えることができ
とても充実した一日だった