先程、FBで下記の記事を読んだ。
坂本龍一さんの政治活動、山口市「配慮」要望へ
山口市は、市が設置した山口情報芸術センターの10周年記念祭総合芸術監督を務める音楽家の坂本龍一さんが「脱原発」などの活動をしていることに対し、今後「配慮」を求めることを明らかにした。
市議会で議員が「税金を使って活動するのだから政治活動を慎むよう申し立ててほしい」と要請したのに対し、市幹部は「個人としての思想言論の自由は、基本的には尊重されるべきだ」としながらも「 記念祭が国内外から高い評価を得られるよう本人に配慮いただくようお伝えしたい」と。
坂本龍一さんは、国会議事堂前で「脱原発」を訴える抗議活動などに参加したり、7月の山口県知事選で特定候補を応援したりしたとして、一部の市議が問題視していた。(2012年9月12日22時59分 読売新聞より抜粋)
「配慮」って?
かと思えば、下記のような記事もある。
坂本龍一、札幌国際芸術祭の芸術監督
札幌市は12日、2014年7~9月に開催される「札幌国際芸術祭2014」の芸術監督に音楽家の坂本龍一を選任したと発表した。坂本さんは12月、芸術祭のテーマを発表する。
上田文雄市長は記者会見で「坂本さんは社会貢献活動に取り組んでおり、現代アートが社会にどう貢献できるか、メッセージを出してくれる」と、選任の理由を述べた。(共同)
山口市は、政治活動を「配慮」してくれといい
札幌市は、政治活動を「社会貢献活動」と評価。
更に下記の記事を見つけた。
米アカデミー賞:投票権を持つ会員候補に坂本龍一さんら
これは、今年6月30日の記事。
坂本龍一さんは、これよりずっと以前から
いわゆる「政治活動」を積極的に行っている。
1988年に映画「ラストエンペラー」で
日本人初のアカデミー賞作曲賞に輝いた音楽家。
思想と政治活動…
『政治』とは
1 主権者が、領土・人民を治めること。まつりごと。
2 ある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、これを実現する作用。
こんな記述もあった。
一般的に国家または地域を統治することなどを意味する。
また、社会やその環境をよくしようとする働きのこと。
『政治活動』とは
個人または集団が政治に関して行うさまざまな活動。
政治治哲学者のハンナ・アーレントは『人間の条件』の中で
政治を自己とは異なる他者に対して言語を使って働きかけ
結合する行為であると捉えている。
つまり政治とは人々が善い社会で生活することを達成するために
社会に対して働きかけることであり
また何が善いことかという判断に関する議論を伴うものであると言うことができる。
(Wikiより)
思想は、どこから生れるのか?
「より善い社会」「より善い生き方」を模索している人は
誰もが多かれ少なかれ思想を持っているはず。
芸術を志す人であれば、思想を持たない人のほうが少ないだろう。
それを国家に向けて声を出して言うか言わないか、の違い。
芸術家は、絵や彫刻や音楽や演劇で、それを表現する。
私も日々様々なことを考えている。
より善い社会とは?より善い生き方とは?より善い教育とは?etc…
そこでいつも悩むのが「より善い」の基準。
私の基準はある。
けど、それはあくまでも私の基準であって
他者はそれぞれ異なる考えを持っている。
だから断定は出来ない…と思う反面
決定的に欠落していると思える事例が多ければ
あるいは確率が明らかに高ければ
それについては、声を出して言う、伝えたほうがいい。
と、私は思っている。
価値観は十人十色。
見方や立場が異なれば、全く正反対に見えたり感じたりするのが人間。
もっと視点を増やし、色々な価値観を知り
適切な判断が出来るようにならねば…
上記三つの記事を読みながら、坂本龍一さん作曲の
戦場のメリークリスマスを思い出し
YouTubeで、オーケストラバージョンを聞いた。
美しいメロディ…
美しい映像…
映画のシーンが蘇る…
名作だ…