蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

キーワードは“無関心”?

2014年05月15日 15時48分18秒 | 日記
今日は夕方から電車で茅野へ。

16:00過ぎに川中島駅から
しなの鉄道「甲府」行きに乗り
茅野駅に到着したのは18:00過ぎ。
松本で乗り換えなければならないところ
偶然にも直通電車があったのでラッキーだった。

何しに行ったかと言うとですね…

茅野市民館さんで開催される文化庁プロジェクト
「共時と創発」の基礎講座の受講が目的。
サブタイトル~劇場は、時空を旅する道となる。~

劇場・時空・旅・道、私の好きなワードがダダ並び(笑)

今日の講師は、信州大学の金井直准教授。

今回は第一回目でガイダンスが中心。

タイトルだけだと、内容がよくわからず
対象に芸術団体活動者も含まれていたのと
アートマネージメントについて知りたかったのと
企画や制作についても勉強できそうな感じもしたし
以前まつもと芸術館にいらしたI氏から
お誘いを受けたこともあり、受講を決めた。

が、遠いですね、茅野(^_^;)

夢幻の公演に茅野方面からご来場くださっている方に
改めて感謝です。

距離的にはそうでもない気がするし
車だと高速道路を使えば、一時間強位。
電車は時間がかかり過ぎだね。

けど、電車の何がいいかっていうと
座席に座れさえすれば、ずっと本が読める♪
車だと、本は殆ど読めない、酔っちゃうから。

なので、往復の時間は読書時間って思ってたのに
肝心な読みたい本を忘れてしまうというドジな私(+o+)

仕方なくコンビニで文藝春秋を購入し
乗車中の2時間、ひたすら読みふける。

これが返って良かった。
劇団本公演のヒントを発見できたし
社会問題について、様々な見解を読むことが出来た。

人それぞれだね、考え方は…
一つの言語をとっても、捉え方が違う。
「保守」「原理主義」のあたりは興味深かった。
IPS細胞の問題も、捉え方次第で間逆になる…
なんてことは知ってはいるが
それぞれの基準で説得力のある言語を使っているので
自分の考えをしっかり持っていないと
「ブレる」し、言葉のマジックに飲み込まれる。

言葉の力ってヤツですね。

けど、これじゃ、すり合わせなんて出来るわけもなく
日本はどこに向かうのだろう…

今日の夕方のニュースは、国民の不安を煽り
集団的自衛権の行使容認を促す安倍総理の会見だった。
平和ボケしている現代人に「目を覚まして周囲を見ろ!と
刺激を与えるという意味では、まあ良いとして
集団的自衛権の行使以外の方法論をなぜ提示しないのか。
これしかない!と国民に思わせ
盲目にして自在に操ろうとしているように思えてしまう。

国民に選択肢を与えて、考えるように仕向けられないのだろうか…

文藝春秋の中で安部総理は原理主義的だと言っていた人がいるが
そう思われてしまうような発言だなぁと。

話がずれた!

18:20頃、茅野市民館に到着し事務所へ顔を出す。
K事業部長さんや顔なじみの職員の方に挨拶。
と、横を見るとそこにはKさんの姿が。
Kさんは市民館を遊び場がわりに大活用している女性♪
感性豊かで面白い人です。
そのKさんと一緒に講座会場へ。

既に大分椅子が埋まっていて
あいていたのが、一番前の中央付近。

で、一番前で受講しちゃいました(笑)

以下は、講座メモ☆

マネージメント
 組織あるいは事業において、共通目的を設定し
 目的遂行のためにコミュニケーションを図り
 貢献意欲を確保して実現することによって
 その有効性と能率を拡大していく仕事

共通目的→アート(ここでは手段としない)

アートとマネージメントをつなぐもの→コミュニケーション
コミュニケーションとしての芸術

アートマネージメントとは・・・
・アートを鑑賞者へと運ぶ方針を立て
 経済的にうまく行うこと
・アートは人間に感覚的な悦びををあたえるものであり
 悦びの源泉であるアートを社会に広げる事業である。

キーワードは『無関心』

ここでいう「無関心」とは
カントの美学に通じるそうで…
美は無関心が関わっている!と。

interest(利益・利害)を抜きにしたラジカル(根源的)なもの…

誰にも迷惑をかけず、ただその対象が美しいと感じること
その対象を前に見知らぬ人々が美を共感することで
コミュニケーションが生まれる…

現代の芸術→コミュニケーションとしての芸術

アートマネージメントが目指す方向性

古代の芸術は神への捧げものだった
いつしか神を離れ、対象が人間に。
中世から近代→他者を排除した個の内面の芸術活動
現代→他者とコミュニケーションを図る芸術活動への転換

イミニティ(immunity:免疫)→コミュニティへ(共同体/共疫体)

横文字が多いなぁ…日本語では表現しきれないのかな…

カントか…哲学の世界だね。

非常に観念的な世界…

アートは不完全な人間にとって
人間として生きていくために
なくてはならないもの…だと私は思う。
動物ではなく、人間として生きるために…

色々と考えさせられた講座だったけど
非常に混沌としていて
結論が見えない講座でもありました―

次回は「長野県の文化祭礼~神から人へ~」のレクチャー。
講師は以前からお会いしてみたかった笹本正治教授。
内容的にも興味がある分野だし、楽しみです♪