蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

介護と認知症と・・・

2014年05月22日 15時48分06秒 | 日記
日本は、高齢化社会の道を突っ走っている。
4人に一人が高齢者…
今後も右肩上がりは更に増していく。

そんな社会情勢を踏まえ、以前から
介護と認知症に関してもっと学ぶ必要がある…
と思っていた。
本を読んだり、アンテナを張って
情報はそれなりに入手しているが
自分自身はまだ、未経験の分野である。

介護の現場で働く友人から話を聞いたり
父が他界する前、要介護状態だったため
見たり思ったり感じたことはあるが…

昨日から始まった中野市での講座は
「介護職員初任者研修科」

昨年からこの講座のコミュニケーション講師として
講座を担当させていただいている。

訓練センターさんからは、特に介護という視点ではなく
社会人としての表現&コミュニケーション術の講義で良いと
仰っていただいているが、そうは言っても
介護職員を目指す皆さんが大切にすべきことを
私なりに知っておく必要があると思っていた。

昨日の入校式後、講座の講師の皆さんと
お茶を飲みながら談話。
殆どの講師陣は顔見知りだが、お一人だけ
初めてお会いした方がいた。

その方は元看護師のOさん。
現在、介護現場の教育事業を推進されているとのこと。
短時間だったが、お話させていただく中で
理想と現実のギャップで苦しむ職員の方々のお話や
ヨーロッパ福祉国家と日本との違い
介護を行う上で大切なことなどを伺った。

医学と医療の違いか…

認知症を社会がどう捉えるか…
周囲の人々の捉え方と対応が鍵…
デンマークの事例を伺い
なるほど…と思いつつも
個人主義が台頭する今の日本では
現実的に厳しいように思い
様々な問題に相通ずる根源的な問題が
ここにも派生している…と思った。

知識として知っていることもあったが
体験者の言葉は重く、心に突き刺さった。

日本の社会保障には、根本的な問題があり
対症療法だけでは、どうにもならない現実がある…
ということを知っている人は多いよね。
けど、自分にふりかかっていないため
本気で考えきれていない。
私もその一人…

けど、実母も義父・義母も既に高齢で
自分自身も50代に入っている。
本気で考えないと、息子や若者たちに
多大な迷惑をかけることになる。

いや…そういう個人的な問題じゃない。

原発も介護・社会福祉問題も
日本国が直面している大問題なのだ。

……

国政は全て国民にふりかかってくるということを
どれくらいの国民が認識しているのだろうか。

認識していないんだよね。
毎回の選挙における低投票率が全てを物語っている。

だからこそ、もっと知ってもらう必要がある。

Oさんは

 介護に関する演劇を是非上演していただきたい

と。

以前、同様のご提案をいただいたことがあり
頭の片隅にはあったが、未だ実現していない。

Oさんと出会ったのも何かのご縁、そして
介護職員講座を受け持つことになったのも何かのご縁…

いずれこのテーマにチャレンジするとなれば
ヒアリングや現場調査は必須条件…

そう遠くない未来に挑んでみようと
考え始めている私がいる…