蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

わかった!と思う時

2015年02月04日 23時36分00秒 | 日記
私は数学が好きだった。
それは、解く筋道が異なっても
辿りつく答えは一つだから。

どちらかと言うと、一つの答えを目指し
様々な道筋を導き出すのが好きだったのかも。

要するに、私は何でも知りたくて
わかりたい人だった。

好奇心旺盛が故…とも言える。

わかりたいのにわからないということが
この上なく苦しいと思っていた頃もあるし…

自分自身のことも自分で決めつけて

 私はこういう人間だ

と思っていた頃もあるし

 あの人は、こう言う人だ

と決めつけていた頃もある。

芝居や組織や人間関係において

 わかった!

と思い込んで暴走したことも数知れず(汗)

わかったと思ったはずなのに
本当はちっともわかっていなかった…

なので

 わかった!

と思った時ほど

 本当にそうか?

と自問自答するようになった。

「わかった」と思った時の「黄色信号」

黄色信号のお陰で、失敗が減ったように思う。

そして、今は

 現時点は、●●だと思っている
 現時点では、○○だと判断する

と考えるようになった。

特に人間に関しては…

自分にしても他人にしても

 一生かかってもわからないかもしれない

と、今は思っている。

諦めたわけではない。

理解したいと思えば、理解するための
最大限の努力をしようと思うし
実際に努力し続けている。

その時に邪魔するのが“フィルター”だ。

 自分物差しのフィルター

これがとてつもなくやっかいで
なかなか取り外すことが出来ない。

ということを知っていれば

 今の考えは、自分の思い込みかもしれない…

と、別の角度から考えることが出来るようになる。
 
フィルターは環境によって培われ
習慣化してしまった自分の癖。

癖を治すのは難しい。

けど、習慣を変えれば別の癖にすることは出来るかも?

結局、どこまで行っても癖は癖なんだよな~

どうせなら今の自分が良いと思う癖を身につけたいな~

私が芝居を創作し続けているのは

 人と言う生き物を知りたいから。

更に-

 自分を知りたいから。
 世間を知りたいから。
 世界を知りたいから。
 宇宙を知りたいから。

知りたい欲求だらけじゃん(笑)

お陰で他の欲求は非常に少ない(笑)

まあね、知りたいと言ってもねぇ…

  答えは見つからないかも

と思っている自分がいるんだよね。

その反面

 人間は単純だ

と思う自分がいたりして

 自分の中に、何人も人が棲んでいる?

と思うこともシバシバ。

けど、それが“私”

受け入れないと苦しい。
受け入れると楽になる。

他者に対しても同じ。

自分の思い通りにならないことが苦しいのだ。

作品創作しながら苦しくなるのは、そういう時。

思い通りにならないと思うより
今、目の前で起きている事実を受け入れて
私は何をしたいのか…と改めて問い直す。
そして、今、可能な道を探す。

それが楽しいのかもしれない。
それを面白いと思っているのかもしれない。

と思っているのも、今の自分であって
数年後は変わっているかもしれないが―

仙人さまの言う「人生は暇つぶし」という言葉が
何となく理解出来る年齢に差しかかっているのかもね(笑)