蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

ここに弟あり

2015年11月04日 23時38分56秒 | 日記
サンクスで上演する「ここに弟あり」の台本が完成。
原作は岸田國士さんの戯曲。

兄を姉に置き換えるか否かで非常に悩んだ。
兄と弟だからこそ生じる軋轢と
姉と弟の間で生じる軋轢は性質が異なる。

キャストの都合もあり、兄のままでいくとすると
女性が男性役を演じることになる。

女性が男役を演じることの違和感はぬぐい去れないし
もし男役を演じさせるのであれば
それを正当化出来る世界観を創る必要も生じる。

そこに力を入れるよりも、人物の葛藤をメインにしたいな―

姉であるが故の葛藤と愛が浮かぶ作品になれば…

悩んだ末、姉に置き換えることに決めた。

原作の会話が成立する姉設定にして
ところどころ手を加え、何もない空間でも
イメージが湧くような演出を施す。

音楽は大正~昭和初期に流行した
面白い音楽を取り入れることにした。

私は何となくどこかで聞いた覚えがあるが
若い世代は知らないだろうから
ユニークな曲を知る良い機会になるかもね♪

ワハハ ギクシャク ドンパチ ホロリ…

そんな作品を目指します(^^)

■タイトル  ここに弟あり
■原 作   岸田國士
■構成・台本 青木由里
■キャスト  青木賢治・坂本真由美・村松沙理亜





どうぞ、お楽しみに~♪

江宮先生の講演会♪ ~in 福寿荘~

2015年11月04日 12時50分09秒 | 日記
昨夜は、江宮隆之先生の講演会でした~

会場は、須坂市の福寿荘さん♪
とっても落ち着くアットホームなお宿。
今回は残念ながらお風呂に入れなかったけれど
とっても良い湯と聞いたので
次回は是非入湯したいな~

一緒に出席したのは
 もっちゃん、ケンジ君、サリア

キョウコちゃんとクボちゃんの姿もありました~

江宮先生は、オープンエアシアター~直虎~の原作者。
脚本執筆にあたり、事前に山梨県までヒアリングへ伺い
その後は、台本が書き上がると先生にPDFデータをお送りして
何か問題はないか、確認させていただきながら執筆を進めた。
先生はご多忙にも関わらず、必ずお返事をくださり

 原作はあくまでも原作
 舞台はフィクション
 青木さんが思う世界を作ってください

と仰り、いつも私の背中を押してくださった。

原作と史実に忠実に――と思うと
想像力が作動しづらくなり
下手をすれば原作をなぞることだけに
終始してしまう可能性がある。

先生はそれを危惧されて
私の発想が自由に飛べるよう
配慮してくださったのでしょう。

久しぶりにお会いした先生は
相変わらず柔和な笑顔で
とてもお元気そうだった。

今回の講演内容は―

 「歴史を結ぶ」
  NHK大河ドラマ ~幸村と真田一族の謎~

長野県はどこもかしこも真田丸一色。
大河の影響力って凄いわ~

真田三代については
一昨年「川中島、カケル!」を執筆したときに
ある程度調査済み。
この作品は、武田氏三代を描いた物語で
武田氏と真田氏は密接な関係があった。

武田三代とは
 武田信虎―信玄―勝頼

真田三代とは
 真田幸隆―昌幸―幸村(信繁)

当時は、家と家の和睦の象徴として
子どもを人質として相手国に預けることが多かった。

人質というと、虐げられた生活を想像しがちだが
当時の主君は、人質の子でも能力に優れた人材であれば
身内同様に育て、家臣にも抜擢したそうな。

なぜこれが成立したか―

当時の武士は『義』の心を持っていたからなんだよね。

恩顧を忘れず、義を貫く―

真田三代を描くとすれば、ここは重要なポイント。

そこには、直虎公とは異なる義の貫き方がある。

世間は真田幸村ブームだけど
私が気になる存在は兄の真田信之公。

以前から

 真田氏を描くなら信之公だ!

と思っていたくらい興味深い人物。

幸村公のように華々しい散り方をしたわけではない。
豊臣方についた父・兄とは敵の徳川方につき
様々な苦難を乗り越えつつ
ただひたすら真田家を守り続けたお殿様。
驚くのは、93歳という長い年月を生き抜いたということ。
彼は何を見て、何を思い、何を行動したのか―

時代を見る目と人を見る目、状況を見る目が
きっと優れていたに違いない。

そんなことを思いながら、先生の講演を拝聴。

終演後に行われた親睦会にも出席。

須坂市の錚々たる方々がいらっしゃってビックリ!

先生や三木市長さまが、オープンエアをご紹介くださり
大勢の方々からお声掛けをいただきました。

誠にありがとうございました!

再演希望の声があちらこちら聞こえ…
本当に有難いことだと思います。

実現した暁には、台本に修正を加え、演出も再考し
より一層素敵な舞台として提出したいと思います(^^)

江宮先生がおもむろに傍にいらして
今後も歴史作品に関してご指南をくださると
仰ってくださいました♪

なんと心強いことか―

この恵まれた環境に感謝しつつ
夢幻パワーエンタを進化させるべく
更に精進を重ねてまいります!