蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

DVD入稿完了!

2015年11月17日 23時58分11秒 | 日記
良かった…

何とか間に合いました!

オープンエアシアターと劇団本公演の公演DVDです。

今週末のサンクスで発売開始の予定だったけど
諸事情があり、遅れそうな状況だった。

が、劇団員や他の方々のご協力で
無事入稿完了!

ご協力いただきました皆さん、ありがとうございましたm(__)m

私は先週、ジャケットデータをコツコツ製作。

 あれ~こんなに大変だったけ…

公演チラシなら2日程度で仕上がるのに
今回のジャケットデザインは恐ろしく時間がかかった。

年のせいかもね(笑)

技術自体は上達しているはずなんだけど

うーむ…

私の問題は、判断が遅いことか。

写真の選別に時間がかかり過ぎなんだよね。

理由は明白―

出来るだけキャスト全員、掲載したい…
そして出来るだけ良い構図の写真がいい…

舞台写真の撮影は、イメージバンクナカジマさん。
良い写真が大量にあるのです。
だから

 迷う
 悩む

ジャケットは裏面の面積が小さ過ぎて
枚数を多くすると顔がわからない状態になるし
ごちゃごちゃし過ぎると見た目も美しくない。

なので

 迷う
 悩む

良い写真だけセレクトするなら
もう少し時間を短縮できるのだろうけど

うーむ…
それでも相当時間がかかるだろうな…

写真を選別する判断基準も
人によって違うんだよね。

人それぞれ良いと思うところが違うことの証明。

演出なんて仕事は、自分が良いと信じないと
何も創り上げることが出来ない。

例え非難を浴びようと、それも覚悟で
決断しなければならないのだ。

うわ…恐いことやってるわ(汗)

 いまさら、ですかぁ?

と言う声が聞こえた(笑)

だってね~

演出プランを作ってるときは
そんなこと考えてないから。

考えているのはね

今ある材料と状況を鑑みて
ベストな演出プランは何か…

ということだけ。

マジ、エゴイスティックな仕事だわ(汗)

ジャケットやカレンダーのデザインだって
同じことが言えるんだろうけど

むぅ…

 迷い
 悩み

ようやくジャケットとカレンダーが完成!

【公演DVDジャケット】

『マレビト』


NAGANO open-air THEATER 15周年記念公演
『Straight Tiger ~直虎~』


ついでにカレンダーも!


さて、問題は短編劇だ。

どこまで完成度をあげられるかが勝負(^^)
お客様の笑顔を想像しながらガンバリマス!

祈り

2015年11月17日 22時49分31秒 | 日記
26年前、長野に引っ越して来て
初めて出来た友人が、今朝
あの世に旅立ちました…

まだ実感が湧きません…

先週日曜日にお見舞いに行った時

 歌いたい…歌いたいの…
 凄く良い歌なの…
 だから歌いたいの…

と。

彼女とは劇団くるま座の入団オーディンで知り合い
くるま座時代も、夢幻を旗揚げする時も
様々な面でバックアップしてくれました。

くるま座時代の私は、まだ子どもたちが幼くて
私が舞台で多忙な時、子どもたちの世話をしてくれたり
遊びに連れて行ってくれたこともありました。

子どもを連れて一緒にドライブに行ったり
みんなで旅行に行ったり、花火に行ったり
海に行ったり、プールに行ったり
利賀村の演劇祭に連れて行ってくれたのも彼女だった―
いい芝居がかかってるという情報をくれたのも彼女…

彼女のおかげで知り合えた方も大勢いて
長野での生活をエンジョイ出来たのは
彼女がいたから…と言っても過言ではありません。

夢幻の旗揚げにも参加してくれて
立ち上げから3年程、劇団と私を支えてくれて…

非常に濃い時間を共に過ごし
時には喧嘩して、音信普通ということも…

けどね―
音沙汰なしの時でも、周囲の友人・知人から

 彼女、いつも青木さんのこと心配してるよ
 なんだかんだ言って、いつも青木さんのこと
 気にかけてるみたい

という声が届いて…

私にとっても非常に心配で気になる存在
彼女への感謝を忘れたことはありません―

その後、紆余曲折を経て、今年に入って
彼女から小さな舞台を作りたいと相談があり
その折に、病気のことを聞きました。

病名は癌…
ショックでした…

私も胃癌を患ったことがあるけれど
早期だったので、手術後10年を経て完治。
今は後遺症の心配もありません。

だから彼女もきっと完治できる!
そう信じたかった…

気持ちが生き生きとすれば
細胞も生き生きと活発になり
生命力が高まって、病に勝てる―

もちろん治療をしながら、です。

同じ薬を処方されても
心の在り方で治癒力は変化すると
私は思っているのです―

彼女が舞台を目標にすることで
希望を抱き、ワクワクしながら
日常を過ごせるのであれば
私ができることを手伝ってあげたい…
と心から思い、私的レベルにはなるけれど
お手伝いすることに決めていました―

来年1月まで定期的に抗癌剤治療をして
それが終わったら舞台創作に入る予定だった…

先週も

 大丈夫…歌いたいから…頑張る…

と言っていたのに…

その時の彼女は、非常に辛そうではあったけれど
表情はとても優しく、そして美しかった―

心が澄みわたっているように感じたのは
私だけではなく、同行者も感じたようで
だからこそ、反対に心配になって
今週もお見舞い行こう…と思っていた。

が…

……………

彼女に会うたびに

 これからも良い舞台を創ってね

と言われ

 うん、ガンバル!

と応えて…

彼女のメッセージを改めて今日
しっかりと心に刻みました―

彼女がやりたかったこと…
彼女が好きだった歌…
歌いたかった歌…
それと語り芝居…

何らかの方法で形に出来たら…

とか

脳内をいろんな思いや考えがグルグル回って

以前の出来事が走馬灯のように思い浮かんで―


今はただ…
彼女の冥福を静かに祈りたいと思います―