蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

久しぶりに北野文芸座へ♪

2016年04月20日 23時49分22秒 | 日記
今日は、長野市芸術館アクトスペースが発行する冊子の
取材と言うことで、久しぶりに北野文芸座さんへ伺った。

長野市内の小劇場をご紹介する企画とか。
私が紹介するのが、北野文芸座。

北野文芸座は、夢幻が初めてホール公演を行った会場。

夢幻工房は、旗揚げ以来、敢えてホール公演を行わず
倉庫やライブハウス、野外を選び
皆さんが知っている日常空間を
非日常の異空間に造り上げて来た。

作品内容も、その空間に適したものをセレクト。
オープンエアシアターはまさにソレ♪
今年も8/27、28に小布施ハイウェイオアシスで上演予定。

なぜホール公演を避け続けて来たのか・・・

空間創出の面白さに魅せられて・・・
というのも大きな理由だが
もう一つの大きな理由があった。

それは

 長野市内に演劇に適したホールがない

ということ。

市内には、ステージのあるホールが乱立しているが
どれも多目的ホールと称した講演会場。

ステージの奥行き、高さ、ソデ、バトンの本数
残響音を含む客席環境、照明・音響設備・・・

贅沢を言えばきりががないが
劇場と呼べるホールが少ないというのは
業界の人たちの間では周知の事実。

現存する市内のホールの中で
一番演劇に適していると思うのは松代文化ホール。

5/29に「午札騒動考」を上演するホールだ。
ステージの奥行き、高さ共に申し分なく
客席傾斜も大きくて、どこに座っても見易い。

ただ・・・
このホールはアクセスが悪く
今時珍しい手動式の照明設備。

私が求める照明をお願いしようとした場合
オペレーターが3人必要になってしまう。

あ、5/29の公演は、私の演出ではなく
照明もあまり使用しない舞台なので
恐らく問題はないかと・・・

今回「午札騒動考」を松代文化ホールで
上演することに決めたのは
この作品が明治4年に実際に勃発した
松代騒動を下敷きにしているから。

とは言え、アクセスが悪いので
当初は第一候補として文芸座さんを考えていた。

文芸座の良さは、何と知っても座席。
何時間座っていても、お尻が痛くならず
ゆったりと座って舞台鑑賞が出来ること。

ただソデが狭いので、大きな舞台美術や
大道具をソデに出し入れすることも難しく・・・

色々な角度から考え、最終的に松代文化ホールに決定した。

夢幻が文芸座で上演したのは2作品。
一昨年の「川中島、カケル!」と
昨年3月に上演した「マレビト」。

ホール以外での公演にこだわり続けた夢幻が
文芸座で舞台上演をすることに踏み切ったのは

 ホールで上演して欲しい

というお客様の声が増えていたのと
賛助会員の方から文芸座関係者を
ご紹介いただいたのがきっかけ。

夢幻初のホール公演は非常に好評だった。

作品内容が良かったというのもあるが
客席環境が良かったと言う声も多かった。

取材のお陰で、久しぶりに文芸座内に足を踏み入れた。

懐かしいな・・・あれから一年か・・・

客席の椅子に腰を下ろしたとき

 やっぱりこの椅子はいいね

と改めて思った。

それから、一時間ほどで取材を終えた。

またこの劇場、使ってみたいなぁ―