蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

外郎売リレーver.3

2015年11月07日 23時58分02秒 | 日記
朝9:00に会場入り。
今日は、夢先案内人研修会の本番♪

10:00開演。
ホールとは異なり、お客様が近いため
アットホームな空気が漂っている。

照明―
うーむ…人物の影が気になる。
もう少し工夫したいなぁ…

けど、笑い声も聞こえて、全体的には良い感じ。

これはこれでアリかもね…

ショート・コメディ終演後、10分の休憩を挟み
講演会スタート。

講演会の最中に音を立てないように気をつけながら
お客様の視野に入らない箇所のケーブルを巻いていく。

バラシ時間がね、30分しかないのです。
しかも、その後、松本へ飛ぶことになっていて―

11:55、講演会終了。
即刻、バラシ開始。

………

はやっ!

ナント15分程度でバラシ終了!

おお~予定より早く松本へ出発出来る~

と思っていたら、主催者から次回講演会に関する相談が…

え?…的なことがまた発生…

まあ、なるようになるか…

そんなこんなで、トイーゴを出発したのは12:50

ガンちゃんが迎えに来てくれて
岩間号に乗車し、いざ松本へ!
サリアも同乗。

今日は、劇団砂肝最強伝説の初日。
この劇団はオープンエアに出演してくれた
ヒラシーとズミタロウが立ち上げた劇団で
前回行けなかったので、今回は何としても
観に行こうと思っていたが
明日もサンクスの稽古を入れることになり
強行軍で、今日観劇に行くことにした。

午前中本番で夜稽古の合間の観劇にしては
松本はちょっと遠かったかな…

ガンちゃんが運転してくれて
マジ助かりました~

ありがとう、ガンちゃんm(__)m

さて、芝居のほうは―

■タイトル スレッショルド
■会 場  信濃ギャラリー

自殺志願者が自殺に最適な場所として選んだ樹海の一角に
どういうわけか、次々と自殺志願者がやって来て
自殺場所の争奪戦が始まる―という内容。

ガンちゃんが頑張ってくれたんだけど
途中渋滞もあり、開演に間に合わず10分の遅刻。

始まりがどうだったか気になるなぁ―

私が観始めた時には既に、自殺志願者には見えない
ハイテンションぶりだったので…
自殺する場所に固執した人々が
どのような過程を経てあのテンションに至ったのかが
非常に気になるのである。

全体的にテンポが良くて笑える箇所もあり
演技的にも達者なメンバーが多く楽しめた。

これがもし不条理劇だとするならば
どう帰結するのがベストだったのだろうか…
作者も相当考えての結論だろうし
アレはアレで、ホッとした観客も多かっただろうから
良かったのかもしれないが…
好みは十人十色だね。

舞台セットに見覚えのあるモノを発見(笑)

エネルギッシュな小作品でした(^^)

終演後、演出のヒラシーやズミタロウ
キャスト陣と歓談。

みんなとても楽しそう♪
演劇好きの若者は演劇界の宝だね♪

休む間もなく、長野市へとんぼ返り。

18:00からの稽古に間に合いますように…

ところが!

どこで間違えたのか、なぜか大町周りで帰還する羽目に(汗)

いつもと違う風景で、それはそれで楽しめた(^^)

稽古場に到着したのは18:25(汗)

サンクスまで日がないからね。
一回の稽古が非常に重要なのだ。

基礎訓練が終わるまでに到着出来たので
ひとまずセーフ(^^)

ガンちゃん、お疲れ様でしたm(__)m

早速、キッズのサンクス作品の稽古開始!

明日と来週は日曜日に集中稽古を入れ
サンクス本番に備える予定。

夢幻のキッズはなかなかセンスがいい。
声も出るようになってきたし、本番が楽しみだ。

19:00からは青年クラスの稽古。

基礎訓練の後、外郎売リレーの稽古。

さて―

今回はどんなテイストで提出しようか…

今回のテーマは「テンション」

これまで頭の片隅で考え続けて来たが
決め切れずにいた。

ひとまず私の考えを伝えながら
みんなに意見を出してもらい
徐々に形になってきた。

うん…これは面白いかも!

今までやったことがない手法ですよ~

外郎売リレーver.3とでも名付けようか♪

古今東西、こんな外郎売は“初”なんじゃないかな~

皆さん、楽しみにしていてくださいね~(^^)

↑ と、団員のハードルを上げてみた(笑)


第二回 夢先案内人研修会 ~仕込み~

2015年11月06日 23時53分28秒 | 日記
今日は、第二回 夢先案内人研修会で上演する
「熱くなれないアラサーたち」の仕込み。

会場は、トイーゴ4階の大学習室。
つまり普通の会議室―

照明・音響機材は持ち込み。

音響は劇団持ち機材があるし
担当が元プロのMさんなので
何の不安もない。

問題は照明。

これまで何度か小学校公演で
自分で仕込んでオペをした経験はある。
オペ自体の不安はないが
仕込みは電力量の注意が必要で
この点が私の不安要素である。

事前に、照明家の方にレクチャーをいただき
配線・仕込み図も作成したのだが

 万が一、ショートしたら?

と思うと身震いがする。

大きな舞台を演出する以上の緊張感…

仕込みは17:30開始予定。

朝から来年度のオープンエア作品の下調べと
サンクス関係の作業で時間がとられ、気づくと16:00!

 まずいっ!
 君島さんの個展に行く時間がなくなる!

先週土曜日から開催されている「君島翔太郎 油彩画 展」
観覧したいと思いながら、未だに行けないでいた。

本当は初日に行きたかったが
まつもと演劇祭と被ってしまい
その後も遅れた仕事の帳尻合わせで時間が取れず
とうとう最終日前日になってしまった。

明日は個展最終日。

しかしながら明日は、朝から夜まで
予定がぎっちりのため、今日を逃したら
君島さんの作品展を見逃すことになってしまう。

なので、仕込み前に伺う予定でいた。

大急ぎでお祝の品を持って
朝陽館ギャラリー「蔵」に向かう。

本当はもっとゆっくり、心に余裕がある状態で
拝見したかった(T_T)

「蔵」は中央通りの荻原書店を突っ切った奥にある。

書店を通り過ぎた向こうは異空間
ひっそりとした佇まい―

 なんだろう、この空気…

中に入ると、君島さんがお客様と
お話をしている姿が飛び込んで来た。
お客様がお帰りになってから
一枚ずつ作品を拝見。

パステルカラーと墨で描かれた抽象画で
色々な想像が膨らむ興味深い作品だった。

 …時間があるときに来たかった…

と思っても後の祭り。。

絵のタイトルが、一際興味深くて
中でも特に面白いと思ったのが

 「蛇図―ジャズ―」

僅か20分だったが、君島さんと会話しながら
非日常的なひと時を楽しませていただいた。

何というか…
空気が動かない空間
日常とは違う時の流れ
を、感じた。

17:25、後ろ髪を引かれる思いで
ギャラリーを後にして、トイーゴ裏の
搬入口へ走っていく。

夢幻メンバーは全員揃っていたが
担当者が手続き中で、まだ中へ入れない。
ひとまず車から機材を下ろして
担当者の到着を待つ。

17:50、会場への機材搬入が終わり
いざ仕込み開始!

19:00までに仕込みを終える予定だったが
仕込み開始が20分おした分、遅れた。

単に照明をセットして直交で点灯するなら
簡単なんだけどね。

今回は、スライダックというトランスを
使用することにしたため
ケーブルをあっちからもこっちからも
引っ張ってこなければならず
それが少々面倒で、本数が多いため
混乱しそうになる。

照明さんを頼める予算があればいいんだけどね
予算がないおかげで、色々な経験をさせていただき
そう言う意味では感謝です(^_^;)

19:30 リハーサル開始。

今回は、私が照明と時計のリモコン操作を
同時に行わなければならないが
照明灯数が少ないので、変化させる個所も
数えるくらいしかなく、特に問題はなし。

リハーサルが終わって、ようやく安堵―

終了後、稽古場へ移動して、サンクスの本読みを行う。
本番まで2週間と少し…
30分程度の小作品と言えども天下の岸田作品。

キャストの頑張りに期待―

テーマ~会社で求められる人物像~

2015年11月05日 23時53分51秒 | 日記
今日は、中野市職業訓練校での就職支援講座3回目。

毎回この講座では、最終日に即興劇を行い
成果発表&まとめとしている。

今回も、先々週に即興劇の目的を提示し
2グループに分け、即興劇の作劇方法をレクチャー。
その後、目的に沿ったグループワークを行い
即興劇のテーマとエピソードを決定。

次の講座までに、休み時間等を利用して
グループで話し合いを行い
テーマに沿った即興劇を作成するように伝えた。

今日はその即興劇の発表日♪

毎回、想像以上に面白くてなかなかの出来栄えで
私も、アシスタントのケンジも驚くことがシバシバ(^^)

今回もどんな作品に仕上がるかワクワク♪

通常通り、ストレッチ、簡単な筋トレ、発声を行い
ウォーミングアップとして
早口言葉を利用した簡単なエチュードを行う。

初日に比べ、恥ずかしさが薄れて
皆さん伸び伸びと演じるようになった。

クラスの雰囲気も明るい。
声も出るようになった。

これはコミュニケーションが上手く作動し始めた証拠。

即興劇を作ることで会話をする時間が増える。
作劇という目的があるため、好き嫌い関係なく
全員と話す必要に迫られ
自然とコミュニケーションが円滑になっていく。

演劇経験者なんて殆どいないのに
出来ちゃうのが不思議でしょ?

でも、出来ちゃうんです♪

基礎WSの後、グループに分かれ
グループワークとして模造紙に
即興劇の設定と内容を整理。

もちろんレクチャーしながら―

2チームとも、即興劇に必要な
5W1Hは考えて来たようで
会社名や役どころ、エピソードも
ほぼ固まっていました(^^)

 みんな、凄いなぁ~

そしていよいよ即興劇の練習開始。

時々、ポイントをアドバイス♪

皆さん、とっても生き生きとしていて
良い表情をしている。

いよいよグループ即興劇の発表!

大きなテーマは「会社で求められる人物像」
グループ毎に社員として一番必要なことを話し合い
一つに絞って、それを柱にして作劇してもらった。

一つのチームは「コミュニケーション」
もう一つのチームは「チームワーク」

両者ともわかりやすくて面白かった~♪

終演後、受講生にこの講座の感想を伺った。

 今日で終わってしまうのが寂しい…

という感想が物語っているが
それぞれ受け取ってくれた部分は異なるものの
声や体を見つめるきっかけになったり
伝えるということの本質に気づいてくれたり
コミュニケーションの大切さを感じてくれたようだ。

職業訓練校で、運動や発声、演技までやらさられるなんて
誰も思わないよね~

ある一人の受講生から

 最初は、なぜこんなことをやるのか…と思ったけど
 自分の傾向性を知ることが出来て良かったです。

とも。

この講座で気づいたり感じたことを
これからの人生に少しでも
役立てていただければ幸いです(^^)

修了式で、成長した皆さんとお会いするのを
心から楽しみにしています♪

ここに弟あり

2015年11月04日 23時38分56秒 | 日記
サンクスで上演する「ここに弟あり」の台本が完成。
原作は岸田國士さんの戯曲。

兄を姉に置き換えるか否かで非常に悩んだ。
兄と弟だからこそ生じる軋轢と
姉と弟の間で生じる軋轢は性質が異なる。

キャストの都合もあり、兄のままでいくとすると
女性が男性役を演じることになる。

女性が男役を演じることの違和感はぬぐい去れないし
もし男役を演じさせるのであれば
それを正当化出来る世界観を創る必要も生じる。

そこに力を入れるよりも、人物の葛藤をメインにしたいな―

姉であるが故の葛藤と愛が浮かぶ作品になれば…

悩んだ末、姉に置き換えることに決めた。

原作の会話が成立する姉設定にして
ところどころ手を加え、何もない空間でも
イメージが湧くような演出を施す。

音楽は大正~昭和初期に流行した
面白い音楽を取り入れることにした。

私は何となくどこかで聞いた覚えがあるが
若い世代は知らないだろうから
ユニークな曲を知る良い機会になるかもね♪

ワハハ ギクシャク ドンパチ ホロリ…

そんな作品を目指します(^^)

■タイトル  ここに弟あり
■原 作   岸田國士
■構成・台本 青木由里
■キャスト  青木賢治・坂本真由美・村松沙理亜





どうぞ、お楽しみに~♪

江宮先生の講演会♪ ~in 福寿荘~

2015年11月04日 12時50分09秒 | 日記
昨夜は、江宮隆之先生の講演会でした~

会場は、須坂市の福寿荘さん♪
とっても落ち着くアットホームなお宿。
今回は残念ながらお風呂に入れなかったけれど
とっても良い湯と聞いたので
次回は是非入湯したいな~

一緒に出席したのは
 もっちゃん、ケンジ君、サリア

キョウコちゃんとクボちゃんの姿もありました~

江宮先生は、オープンエアシアター~直虎~の原作者。
脚本執筆にあたり、事前に山梨県までヒアリングへ伺い
その後は、台本が書き上がると先生にPDFデータをお送りして
何か問題はないか、確認させていただきながら執筆を進めた。
先生はご多忙にも関わらず、必ずお返事をくださり

 原作はあくまでも原作
 舞台はフィクション
 青木さんが思う世界を作ってください

と仰り、いつも私の背中を押してくださった。

原作と史実に忠実に――と思うと
想像力が作動しづらくなり
下手をすれば原作をなぞることだけに
終始してしまう可能性がある。

先生はそれを危惧されて
私の発想が自由に飛べるよう
配慮してくださったのでしょう。

久しぶりにお会いした先生は
相変わらず柔和な笑顔で
とてもお元気そうだった。

今回の講演内容は―

 「歴史を結ぶ」
  NHK大河ドラマ ~幸村と真田一族の謎~

長野県はどこもかしこも真田丸一色。
大河の影響力って凄いわ~

真田三代については
一昨年「川中島、カケル!」を執筆したときに
ある程度調査済み。
この作品は、武田氏三代を描いた物語で
武田氏と真田氏は密接な関係があった。

武田三代とは
 武田信虎―信玄―勝頼

真田三代とは
 真田幸隆―昌幸―幸村(信繁)

当時は、家と家の和睦の象徴として
子どもを人質として相手国に預けることが多かった。

人質というと、虐げられた生活を想像しがちだが
当時の主君は、人質の子でも能力に優れた人材であれば
身内同様に育て、家臣にも抜擢したそうな。

なぜこれが成立したか―

当時の武士は『義』の心を持っていたからなんだよね。

恩顧を忘れず、義を貫く―

真田三代を描くとすれば、ここは重要なポイント。

そこには、直虎公とは異なる義の貫き方がある。

世間は真田幸村ブームだけど
私が気になる存在は兄の真田信之公。

以前から

 真田氏を描くなら信之公だ!

と思っていたくらい興味深い人物。

幸村公のように華々しい散り方をしたわけではない。
豊臣方についた父・兄とは敵の徳川方につき
様々な苦難を乗り越えつつ
ただひたすら真田家を守り続けたお殿様。
驚くのは、93歳という長い年月を生き抜いたということ。
彼は何を見て、何を思い、何を行動したのか―

時代を見る目と人を見る目、状況を見る目が
きっと優れていたに違いない。

そんなことを思いながら、先生の講演を拝聴。

終演後に行われた親睦会にも出席。

須坂市の錚々たる方々がいらっしゃってビックリ!

先生や三木市長さまが、オープンエアをご紹介くださり
大勢の方々からお声掛けをいただきました。

誠にありがとうございました!

再演希望の声があちらこちら聞こえ…
本当に有難いことだと思います。

実現した暁には、台本に修正を加え、演出も再考し
より一層素敵な舞台として提出したいと思います(^^)

江宮先生がおもむろに傍にいらして
今後も歴史作品に関してご指南をくださると
仰ってくださいました♪

なんと心強いことか―

この恵まれた環境に感謝しつつ
夢幻パワーエンタを進化させるべく
更に精進を重ねてまいります!