蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

平日稽古スタート! #小布施北斎ホールシアター2020

2020年08月25日 23時00分24秒 | 日記

今日から平日夜の稽古がスタート♪

これから10/17-18の本番終了まで
休みのない日が続く。

私が休むと進行が遅れてしまう(~_~;)

熱中症とコロナ対策をとりながら
体調を崩さないように気を付けていこう!

 

今日は、“豊臣秀吉”役、“石田三成”役中心の稽古。

秀吉役は安曇野市から通うベンさん♪

遠路お疲れ様です。

ベンさんの演技には味がある。

年齢を重ねる中で様々な苦楽を体験した生きざまが
存在感となって表出される。

本人は器用じゃないことを気にしているけど
小手先で器用に演じる役者にはない重さがある。

芝居はねー
生きざまが出るんだよねー

ある意味、怖くもあるけど
これまでの経験、体験が
ぜ~んぶ役立つのが芝居。

無駄なことなんて一つもない。

まさに「人生に無駄なし」

これを実感できるのが芝居(演劇)なのだ♪

 

三成役は、夢幻の新人・ザック。

新潟にある演劇関連の専門学校を卒業して
今春「役者になりたい」と夢幻工房の門を叩いた。

学校で学んだこともあり既に「外郎売」は暗記済み。

身体に癖があるので、薪炭訓練を通して修正中。

まだまだこれから♪

今後の成長が楽しみだ~

 

秀吉の正妻“おね”役は、まゆりん!

主演“福島正則”役は、ケンジ!!

今回の課題は、40年の年齢を重ねていく演技。

まゆりんは、これまで市民劇にて
ヒロインを演じることが多かったが
今回は主役の母のような存在。

ケンジは20周年記念公演で年齢を重ねる役を演じたが
それとは全く異なる役柄。

二人ともどのように変化していくか
とっても楽しみ~

皆さま、ご期待くださいねー❣


セリフの重み~言葉の重み~ #小布施北斎ホールシアター2020

2020年08月23日 23時58分26秒 | 日記

毎週日曜は北斎ホールシアターの稽古日。

午前がキッズ、午後が中学生以上の一般の部。

キッズは、1シーンが合格ラインに行くまで
繰り返して稽古を行う。

90分間、ほぼぶっ続け。

と言っても、熱中症&コロナ予防策として
給水と2~3分の休憩はこまめにとる。

 低学年の子は集中力が60分間も続かない。

という話をよく聞くけど
決めているのは大人たち。

子どもたちは興味のあることなら
3時間でも4時間でも
集中して取り組めるのだ。

初期は子どもたちだけのガッツリ稽古を90分。

来月中旬からは通し稽古が開始となるので
キッズの稽古時間も4時間となる。

通し稽古なので、ずっと稽古をしているわけじゃないけど
あいた時間は、団員が交代でキッズの抜き稽古を担当する。

通し稽古に入るまでの4週間(4日間)が勝負。

それまでにキッズの出演シーンを
固めておかねばならない。

みんな元気で前向き、笑顔で取り組んでいる。

この調子なら、きっと良いシーンになるねー

 

午後からは一般の部。

基礎訓練後、稽古に入る前にグループリーダーを発表。

今回は下記の二つを稽古に取り入れ
実験的に行ってみることにした。

①シーン毎にグループリーダーを決めて
 自主稽古を推奨していく。

②稽古始めに先週の稽古の復習を行う。

①は稽古中の空いた時間、リーダーが中心となって
自主稽古を行ってもらうのが目的。

で、リーダーは疑問点や問題が生じたときは
速やかに私や劇団員に相談する。

これがスムーズに機能すれば
勘違いや思い違いが減少し
暴走することもギクシャクすることも
なくなる・・・はず。

やる気があるからこそ、時に暴走するし
言葉の捉え違いや、考えの行き違いで
ギクシャクすることがある。

それを減らせれば、もっと良いチームになるだろう♪

リーダーの役割はキャストのサポートであり
縁の下の力持ちである。

権力を振りかざすためのものではないんだけど
時々捉え違いする人も現れるので
気を配っていきたいと思う。

大勢になればなるほど、価値観のすり合わせが難しく
何かを為そうと思った時、価値観のすり合わせが
非常に重要になる。

舞台の場合は、生き方の価値観が異なっても

公演成功という大目的が明確であり
これは全員が共有する目的であり
何より全員が希望する目的だから

その目的に沿った擦り合わせを行うことができる。

同じ目的、同じビジョンを持つ者が集合すれば
何かを為すことができるんだよねー

一人の力は砂粒のようなものだけど
砂粒が集まれば砂丘となり
オアシスを生むこともできる。

 

②については・・・

これまで復習せずに、次々とシーンをつくってきたが
通し稽古に入ったとき、演技を忘れている人が多く
復習に時間を取られることが多かった。

毎週復習を行っておけば
通し稽古をスムーズに進行できるかもしれない。

以前は復習しながら進めていたが
復習に時間がかかって、次のシーンに進めない・・・💦

ということが多く、それ以来
復習せずにガンガン進めてきた。

今回は復習時間を10~20分と決めてタイマーをかけ
時間がきたら終了するという手法。

まあ、実験ですから(~_~;)

上手く作動するかどうかは結果をみて判断するつもり。

ダメならまた別の方法を模索すれば良いんだよねー

常に修正しながら、より良い舞台を提出できるよう
創意工夫を凝らしていきたい。

 

で、予定どおり復習をして、新たなシーンの稽古に入った。

プランどおり進めたが、これがなかなか・・・

何とか時間内で1シーンを終えたけど
帰宅後、動画を見て・・・

 面白くないなぁ・・・

と。

今回はコロナ禍の関係で公演時間を90分程度に
おさえなければならない。

その関係で、初稿の台本を大幅にカット。

シンプルになった分、出演者からは

 わかりやすい

という感想をいただいたけど
ストーリーがわかるということと
心が動く、感動するということは
似て非なるもの。

セリフの裏側に潜む感情や役の生きざまを
短いセリフ、短いシーンで
お客様に伝えていかねばならない。

なので・・・

一つ一つのセリフに重みが必要なのだ。

けど、簡単なセリフだけに
簡単に発することができ
結果的にかる~いセリフになってしまう。

これじゃ、面白くなるわけがない。

さて、どうするか・・・

セリフに重みを出すためには・・・

役を演じるキャストが
その役の生きざまを知り
苦しみ、悲しみ、喜びを知った上で
セリフに感情を注入し
表情やボディランゲージなどの身体表演を交え
自分の言葉にしていかねばならない。

同じ言葉を言っても、それを言う人によって
伝わり方が違う、というのは
大抵の人が経験済みだよね。

胸にズキュンと刺さる言葉
腹にズシンと落ちる言葉

そんな言葉を一人が一つ吐けたなら
この舞台は面白い舞台になるだろう。

うーん・・・

シンプルな作品ほど難しいのかもしれないな・・・

!!

ちょっと待て!

これって、有難いことかもしれない。

大きな課題が見つかったってことだもんねー

もしかしたら・・・

新たな境地が開拓できるかもしれない♪

俄然ワクワクしてきた~

 

よし!

来週の稽古までに、具体的な手法を模索しよう!


通常稽古 ~夢幻工房 キッズ&研修生クラス~

2020年08月22日 23時00分13秒 | 日記

今日は劇団の通常稽古♪

9月中旬になると北斎ホールシアターの通し稽古のため
この通常稽古が出来なくなる。

そう考えると、一回一回の稽古が貴重だねー

キッズクラスは基礎訓練の後
おもむろに紐を取り出した。

実は・・・

『水の甍(いらか)』(北斎ホールシアターの演目)の中で
「重たい石を運ぶ」シーンがある。

本物の大きな石を使えばステージに傷をつけてしまうし
演劇では作り物の石を使うことが殆ど。

そこで必要となるのがマイム力。

マイムとは・・・

パントマイムと同義語。

言葉を言わずに、実際にはないモノ(壁、階段、ロープ、etc…)を
そこに存在するかのように身振り、手ぶり、表情を使って
全身で表現する演劇、芸能の意。
よく大道芸などに用いられる表現。

演劇では「ない」ものが「ある」ように見える演技を求められる。

例えば・・・

お酒を飲むシーンで本当にお酒を飲んだら酔いが回り
その後の演技に支障を来たす場合もある。
だから他のドリンクをお酒に見立てて使用することが多い。

お水を熱いお茶に見立てて演技したり
軽いトランクに重たいものが入っているような演技をしたり・・・

今回は実際にそれほど重くない作り物の石を
とても重たく見えるように演じる必要がありまして。

100㎏ってどれくらいの重さか想像が使いだろうから
こんなふうに実験してみた。

腰の入れ方、力の入れ具合、筋肉の使い方・・・

実際にやってみると、身体が理解してくれる。

あとは繰り返し稽古して、記憶にインプット!

一回やっただけじゃ忘れます(^-^;

子どもたち、面白がって取り組んでました(笑)

次はエチュード。

近頃、キッズクラスもエチュード流行り♪

エチュードは即興力以外に、対応力、修正力も必要。

これって、社会人にとっても役立つ力なんじゃないかなー

 

研修生クラスは、がっつり身体訓練♪

身体面の指導はケンジに任せている。

北斎ホールシアターの基礎練習より遥かにハード。

多少負荷をかけることで能力はアップするんだよねー

乗り越えられる負荷はガンガンかけたほうがいい。

これはどんな分野でも同じ。

 

基礎練の後、ショート・コメディの稽古に入る予定だったが
その前に・・・みんなの今の状況を知りたくて
少しだけミーティングをすることに。

いつもなら稽古後、お茶をしたりご飯を食べたりしながら
みんなと話す時間を取るんだけど、何しろコロナ禍ですから💦

大勢での会食は控えなければなりませぬ~

稽古も大切だけど、コミュニケーションも大切。

状況を聞いて、アドバイスをしたり
改善すべき点は改善する!

これが企画がスムーズに進むポイントの一つ。

おかげで、色々聞けたし、改善点も見つかった。

みんな、意見をありがとう!

早速、明日の稽古から取り入れていこう!(^^)!


紗幕&文字幕製作 #小布施北斎ホールシアター

2020年08月21日 23時38分49秒 | 日記

一昨日の殺陣稽古の写真からー

夢幻のSNS担当はサリア💛

こうして写真加工をして
毎日SNSにアップしてくれてます!

ありがとーっ❣

殺陣指導はケンジ。
殺陣メンバーは気合十分!

団員、継続出演者が多く
初参加メンバーはMA殺陣の経験者から選んだ。

今回は舞台が狭く、殺陣未経験者多いと
危険度が高くなるので💦

毎回、熱い稽古が続いています!!

 

今夜の稽古時間は、劇団員たちが舞台布製作。

これは紗幕を縫製しているところ。

小道具担当は文字幕を製作中。

 

劇団員の皆さん、連日ご苦労さま!!

 

私の演出は、布を多用する。

大きな舞台セットを製作する予算がないというのもあるけど
大切にしているのはスムーズな転換!

お客様を待たせたり、退屈だと思う時間をつくらないこと。

そのための工夫の一つが布演出であり
文字幕もその一つ。

どのように現れるかは見てのお楽しみ~

さて、いよいよ来週から平日稽古スタート❣

これから本番(10/17、18)まで休み無しの生活が始まる。

体調に気を付けながら、より良い舞台を目指して
コロナに負けず、精一杯取り組んでいこう!


紗幕&文字幕製作 #小布施北斎ホールシアター

2020年08月21日 23時38分49秒 | 日記

一昨日の殺陣稽古の写真からー

夢幻のSNS担当はサリア💛

こうして写真加工をして
毎日SNSにアップしてくれてます!

ありがとーっ❣

殺陣指導はケンジ。
殺陣メンバーは気合十分!

団員、継続出演者が多く
初参加メンバーはMA殺陣の経験者から選んだ。

今回は舞台が狭く、殺陣未経験者多いと
危険度が高くなるので💦

毎回、熱い稽古が続いています!!

今夜の稽古時間は、劇団員たちが舞台布製作。

これは紗幕を縫製しているところ。

小道具担当は文字幕を製作中。

 

ご苦労さま!!

私の演出は、布を多用する。

大きな舞台セットを製作する予算がないというのもあるけど
大切にしているのはスムーズな転換!

お客様を待たせたり、退屈だと思う時間をつくらないこと。

そのための工夫の一つが布演出であり
文字幕もその一つ。

どのように現れるかは見てのお楽しみ~

さて、いよいよ来週から平日稽古スタート❣

これから本番(10/17、18)まで休み無しの生活が始まる。

体調に気を付けながら、より良い舞台を目指して
コロナに負けず、精一杯取り組んでいこう!