mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

原戸籍

2009年02月14日 | 社会・経済

 今日は、先日話しました「相続」についてお伝えします。

 7年前に母が亡くなった時の話です。

 母が亡くなったことを何処で聞きつけてきたのか、郵便局の簡易保健担当の方がわが家を訪れてきました。

 そして、生命保険金の受領手続きをすすめてくれたのですが、会話の中で「mugifumiさん、これから遺産相続の手続きが必要ですが、まず、お父さんとお母さんのハラコセキを調べて下さい。」というのです。

 そもそも「ハラコセキ」という言葉を聞いたことがない小生でしたが、父と母の戸籍が残っていると思われるいくつかの市町村役場に行って「ハラコセキ」なるものを貰ってきました。

 なぜ、そのようなものが必要かと言いますと、父と母に私達兄弟が知らない「隠し子」などの遺産を相続する権利がある人を調べるためのようです。

 もっとも、母の遺産の相続問題なのに何故、父の分も調べたのか理解できませんが・・・「父に私達の知らない子ども、つまり、隠れた私達の兄弟がいる」となれば、私達には「血族」になるのですが、母から見たら血族ではないはずです。

 まぁ、よく分かりませんが、郵便局の方の指示もあり、問題の「ハラコセキ」を貰ってきました。

 その当時、勉強すればよかったのですが、「ハラコセキ」漢字で「原戸籍」とは、現行以前の戸籍制度のことで、市町村などの現場では「現戸籍」と混同しないために「はらこせき」とも言っているそうです。

 正式には「改製原戸籍」と言い、昭和と平成の二つがあるようです。

 昭和の改製原戸籍は「1948年(昭和23年)制定の戸籍よりも前の戸籍のことで、改製より50年保存される」そうです。

 もう一つの平成の方は「電子化自治体で(使っている言葉で?)1948年制定のこと(戸籍)で、改製より100年保存される」そうです。

 従って、原戸籍といったら「昭和」のものを指す場合が多い、ということでしょうね?

 何だか、分かりにくい説明ですが、「1948年より前の記録が知りたいなら、この原戸籍で調べなさい。」ということのようです。

 ところで、小生が調べた結果ですが、何か面白いことが判明したのか、といいますと・・・・

 幸い、父も母も「隠し子」などはおらず、何もなかったのですが、両親の父母、つまり、小生の「お爺さん、お婆さん」だけではなく、その前の先祖の状況がつかめました。

 当時の家庭が男性中心であったことや、先祖がどういう人達なのか?という疑問の答がそこにあったということです。

 でも、そのもっと前の祖先の状況は分かりませんでした。そうなると、お寺の「過去帳」で調べるしかない、ということでしょうか?

 ところで、戸籍は、「日本国籍を有する者の身分関係を証明する唯一無二の公的証書」だそうですから、大変、重要なものなんですね。

 こんなことをお伝えしていましたら、話が長くなってしまいました。

 「またまた、先送りするのか!」とお叱りを頂戴しそうですが、本論の「相続」については、次回、お伝えします。


初詣

2009年01月10日 | 社会・経済

 憧れの南イタリアに行って来ました。今日は、その報告会と行きたいところですが、最近、ペンの走りが良くありません。ここは、ゆっくり思い出して、そして、楽しい旅行記にして皆さんに紹介した方が良い、などと言ってますが・・・まぁ、勝手な言い訳ですね。

 ところで、帰ってきたのが3日の土曜日でしたので、4日の日曜日に毎年、訪問している妻沼の聖天様に初詣に行って来ました。

 わが家では、毎年、身体健全などを願って聖天山歓喜院のお札を頂くため建物に上がって、お坊さんに拝んでいただいています。

 その待ち時間には、何という演奏機器(ビオラ?)かわかりませんが、何年か前から仏様のような顔をした女性が優しい音楽を演奏してくれています。

 そして、しばらくすると、名前を呼ばれて本殿で自分が本年度に希望することを祈願していただく、ということになるのですが、その時に、これも毎年ですが、「般若心経」を合唱します。

 「佛説」摩訶般若波羅蜜多心経(「ブッセツ」マカハンニャハラミタシンギョウ)ではじまるお経ですが、これをここでお坊さんの声に合わせて叫んでいますと、何とも言えないさわやかな気分になります。

 案内のパンフには「本紙の「般若心経」「御真言」はそのままお守りです。小さく折りたたんでもよいですから身につけて下さい。」とあり、また、「お写経のお手本・下敷きとしても使えます。」とあります。

 それは、小生がまさに、そう願いながら、毎年、できないことなのですが、今年こそ実現したいものだと思います。

 「なぜ、できないのか?」ですか?そんなこと聞かないで下さい!

 今年の小生の願いは、家族の健康と・・・大きくは、「世界の平和と人間らしい生活の確保」ですが、果たしてどうなりますことやら!

 でも、小生は、楽観しています。世界経済が沈没して、どの国も経済に関しては暗い話ばかりですが、こういう時こそ自然や歴史、文化などを大切にする良い機会だと思うのです。

 イスラエルとパレスチナの戦闘行為が気になりますし、また、経済は、しばらくは後退、あるいは停滞する時期が続くと思いますが、少しずつでも良いから好転して欲しいものです。

 今年が「世界中の人々がお互いに知恵を出して助け合って生きていく」時代の幕開けになれば・・・などと大胆なことを考えてしまいました。

 そんな感慨に耽っていましたら、肝心なことを書き忘れてしまいそうです。

 それは、先ほどの聖天様の続きなのですが、「歓喜院 妻沼聖天山だより」第91号に記載されていた「講話 感謝の気持ちと謙虚な心が人を成功に導く」という記事であります。

 これは、松下幸之助さんを尊敬する江口克彦さんという方が書いた松下さんが残した言葉の解説書みたいな本の抜粋のようです。

 その内容につきましては、次回にお話ししたいと思います。


世界経済の沈没?

2008年12月14日 | 社会・経済

 最近、麻生総理に対する評価が低いことと自民党の対応がテレビや新聞で話題になっています。

 それと、アメリカのサブプライムローン問題から世界経済が失速して世界同時不況のような事態になっているようです。

 これを受けて、トヨタやソニーなど世界を代表する日本のメーカーが相次いで人員削減を発表しています。

 一流企業がこうしたことを発表するものですから、これを追うように毎日、どこかの企業が次々とリストラ策を発表しています。

 その中で、特にひどい目にあっているのが派遣社員や、契約社員です。

 どうして、総中流といわれた社会を壊して格差を拡大するような労働法制を制定したのか、明らかにする必要があると思います。

 ところで、こうした素早い対応が評価されたのか、それともアメリカや欧米などの景気が相当、悪いのか、ものすごい円高になっています。

 専門家は、どうして世界経済や為替の動きがこうなったのか分析して論評すべきですが、不思議に小生が知る限りそういうものが見あたりません。

 そして、一番肝心なのは、いつになったら経済が明るくなるのかという話だと思うのですが、経営者の答は、一様に2~3年先となっているようです。

 小生が考えるのは、世界経済を支えてきたアメリカの消費は、日本の資金ではなかったのか?ということであります。

  日本には、個人の金融資産が1,400兆円くらいあるといわれています。(数字が年々増えています。)

 そのうち、いくらがアメリカに流れているのでしょうか?ドル買いや、つい最近まで流行していた投資信託、そして、ハイライトは小泉政権下で実現した郵政民営化による資金流出であります。

 日本国民の財産である350兆円といわれた郵便貯金と簡易生命保険資金がアメリカのハゲタカファンドに狙われていたとされています。

 アメリカは2003年と4年に要望書を日本政府に出していたのです。

 一説にはドル買いだけで年間、20兆円もの資金がアメリカに流れていたといいますから、アメリカの国民は、このお金を借りて住宅を造ったりしていたのだと思います。

 しかし、もしこれが事実なら邦銀は被害が少ないと言ってますが、郵便貯金などの公的資金は大丈夫なのでしょうか?

 もしかしたら、円高は、日本への償還額を減らすための戦略なのではないでしょうか?

 まぁ、いろいろと勘ぐりたくなるような話ばかりですが、こうした事態を起こした原因が日本の資金にあり、そのことが現在の日本の経済や労働状況を悪化させているとすれば、皮肉な話だと思うのですが、皆さんはどう思いますか?


命は重い

2008年12月13日 | 社会・経済

 裁判員制度がはじまろうとしています。

 その候補者に裁判所から「お手紙」が届いたそうですが、皆さん自身や、親戚、知人の方で「当たった」方はいないでしょうか?

 小生の親戚で30代の甥がいるのですが、責任の重さに当惑しているという話を聞きました。

 そんなときに、先日、テレビで殺人事件の模擬裁判をやっていたのを偶然、見てしまいました。

 内容としては、物的証拠がなく、また、捜査官の取り調べが違法であるといった点が争点になっているものではなく、「死刑か無期懲役か」の判断材料として「殺意」があったかどうかが議論されていました。

 具体的には、ナイフで被害者を刺しているのですが、大腿部?(腹?)の動脈を刺せば出血多量で死亡することが解っているのだから「殺意」があったいうような議論があったと思います。

 結論は、殺意があったということになったのですが、問題は、どのような刑罰を科すかという点であります。

 その判断基準はいくつかあると思うのですが、大きなものとしては、「動機」があると思います。

 それこそ推理小説に出てくる世界かも知れませんが、被害者を殺害した理由がどのような内容で、どの程度かということです。

 解りやすくいえば、殺人の動機がやむにやまれぬもので「人情として理解できる」かということです。

 それと、遺族や社会に謝罪や反省しているかという点も考慮しているようです。

 そのほかにも判断すべき情状があると思いますが、裁判員となった人にとっては、「死刑か無期か」という判断は、重く、また、大変、難しいものだと思います。

 また、人が人の命を奪ってしまう死刑制度そのものに反対している人も多数、いると思います。

 そんなときに、12月11日の読売新聞トップに「命は重い でも・・・」と題する記事が出ていました。

 内容としては、オウム真理教の事件で被害にあった坂本弁護士の遺族(坂本弁護士の妻、都子さんの父)の気持を記事にしたものですが、「遺族になって考え変わった」という言葉は、何とも言いようのない心の変化を表した言葉でした。

 人は自分に降りかかってきた来た場合に本音が出る、というな単純なことではなく、「死刑制度に反対だ」という自分の考えが揺らいでしまうという人間の弱さというか、自分の中に「理性」と「感情」の戦いがあるのではないかと思うのです。

 東京地検が作成した友之さん(父)の調書では「・・・・、私の心情としては、1回には殺したくないという気持です。死刑台に載せては下ろし、載せては下ろし、何日もやってもらいたいです。都子の分、堤の分、そして龍彦の分をやってやりたいです。」

 と述べているそうです。

 ここだけを読んでみますと、「何と恐ろしいことを考えるのか」と感じる方もいるかと思いますが、3人がどのように殺されたのかを考えますと、心情として理解できてしまうのです。

 それどころか、小生は、遺族の悲しみが胸に溢れて涙が止まりませんでした。

 「誰も人の死は望まない。死刑が執行されてもなんにもならない。娘たちは帰ってこないのだから。でも・・・」

 この言葉には、人間としての真実が溢れていると思います。

 このような事件の裁判に自分が裁判員としてどのような判断を下すことができるのか、という思いを強くした記事でした。

 


CO2が世界を救う

2008年11月03日 | 社会・経済

 渡辺東京大学生産技術研究所教授という方が文芸春秋にタイトルのような驚愕すべき投稿をしています。

 「地球温暖化の原因が二酸化炭素だなんて大間違いだ!」とおっしゃていますし、地球が本当に温暖化していると言うことに異論を述べています。

 でも、北極の氷やヨーロッパアルプスの氷河の後退などの様子がテレビで放映されているのを見ますと、温暖化が確実に進んでいるように見えます。

 また、日本でも、夏には35度を超える暑い日が増えるとともにスコールのような雨が降り、冬にはわが家に南国と同じような品質のミカンができるなど実感として地球が確実に温暖化していると感じてしまいます。

 ところが、先生は「温暖化は気のせいだ」とおっしゃっています。

 その理由を次のように述べています。

 日本は、現在、化石燃料を年間3億トン消費している。年じゅう石油で焚き火をしているようなものだ。・・・・東京、ニューヨーク、北京などがヒートアイランド現象で「酷暑」になるのは当然だといえよう。

 さらに、気象衛星ノアの中層(上空4~5キロ)の観測データでは、ここ30年で0.1度の上昇にとどまっており、逆に最近の1年半、07年初頭から08年夏にかけては、0.5~0.6度も気温が下がり続けている。

 などと述べられておりますが、要点は、温暖化の原因は、火山爆発による太陽光の遮断、海水温のラニーニャ現象、エルニーニョ現象、太陽の黒点増加など様々な要因があり、CO2だけを名指しして温暖化の犯人扱いすることは完璧に間違っている、と言いたかったようであります。

 むしろ、この投稿の面白いところは、CO2が増えることを歓迎すべきことと述べている点です。

 大気中に占めるCO2の平均濃度は、0.039%(390ppm)しかなく、大変、貴重な物質で光合成を通じて増えるCO2が「食料・資源問題の救世主」になるというものです。

 まぁ、こうした分野の知識が乏しいというより、苦手な小生としては理解しがたい話ですが、この先生の見解は、本当に面白いものだと思いました。

 先生の話が事実であれば、地球温暖化への取り組みに努めるという世界の動きは、誠におかしなことになるのですが、そうしたエコ活動がさらにCO2を増やしていると、皮肉っているのです。

 もしかしたら、京都議定書を批准しなかったアメリカは、この事実を知っているのではないでしょうか?

 そして、まじめな日本は、世界一のエネルギー効率で経済を動かしているのに、さらに6%の削減をすると約束してしまったのです。

 恐らく削減できないでしょうから、排出権を買ってしまうことになると思いますが、先生がいっていることが正しいとすれば、またもやお金を外国に持っていかれることになるのでしょう。

 先生の投稿内容は、環境ばかりではなく、経済、外交戦略などいろんなことを考えさせられるものですので、是非、ご一読下さい。