池内淳子さんが亡くなりました。
昭和の匂いがする人がまた消えてしまった!という思いが心に残ります。
今日の朝日新聞の「文化欄」に悼む記事が載っています。
「美しくはあるが、近寄りがたいほどではない。色気は漂っているが、男を狂わすほどではない。同じ町内に住む男性たちの憧れの存在・・・。26日に亡くなった俳優の池内淳子さんは、例えればそんなイメージだ。
デビューは1955年の新東宝映画。しかし、親近感のある美しさや色気は、銀幕よりも当時台頭しつつあったブラウン管の方にしっくりはまった。60年、昼の連続ドラマ「日々の背信」(フジテレビ)既婚男性を愛する女性を演じ、人気を決定づける。
65年、代表作となる「アンナと味噌汁」と出会う.TBSの東芝日曜劇場で80年まで放送されたシリーズだ。彼女の役は、てまりという名の年増の芸者。長山藍子らが演じた若い芸者と、置屋の女将山岡久乃の双方から信頼が厚い。年齢を考え、・・・」
という記事です。
この記事のいいたいことは、池内さんの死を悼むことですが、池内さんの芸暦から記事の冒頭のように池内さんのことを「程良さ」から「そのオリに閉じこめてしまったのではないか」と反省していることだと思います。
いわば、マスコミが池内さんの人柄や能力を勝手にイメージ化していたという反省かと思います。
確かに、池内さんといいますと、小生なども、あの低い声ととともに、「程良さ」の「心地よさ」を感じる女優さんでした。
でも、小生などは、新聞にでていた山岡さんもですが、もっともっと芸能人としてテレビなどで活躍して欲しかった、亡くなってしまって、本当に残念だ!という思いで一杯です。
「程良い色気、茶の間に安心」などという評価をしないで、静かに死を悼んで欲しかったと思うのです。