mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

イタリア・アグリジェントからの春よ来い?

2012年01月29日 | 旅行記

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 今年は例年になく厳しい寒さが続いています。

 皆さまには風邪などひいていませんか?

 わが家では、かみさんが先日、咳がでる風邪をひいてしまい、お医者さんのお世話になってしまいました。

 子供のようですが「春よ来い!早く来い!」という歌を思いだしてしまいますが、「みよちゃん」ではなくとも春が待ち遠しいのではないでしょうか?

 どこかに春がないのものか探したのですが、旅行会社のパンフレットにありました。各社ともヨーロッパを中心として大きく取り扱っていました。

 例えば、ユーラシア旅行社の冊子「EURASIA2月号」では、「春の花」という特集を組んでいました。

 韓国の「鎮海(チネ)でホウコ(桜)を愛でる」、トルコの「チューリップ物語」、ベルギーの「ブルーベルの紫の絨毯」、ギリシャの「オリンピアでハナズオウのお花見」、イタリアの「シチリア島の春を愛でる」という内容です。

 このうち、小生が旅したところは、トルコとイタリアですが、残念ながら両国とも春の花の季節ではなかったものですから、春の象徴であるチューリップ(トルコ・イスタンブール)やアーモンド(イタリア・シチリア島)などの花を見ていないのです。

 それにしても、イタリアのシチリア島が「春を愛でる」地として紹介されていることに驚いてしまいました。

 シチリア島は、文明の十字路として3000年の昔からギリシャなど数多くの文明が交錯した地だ、という話は旅行中に聞いたことで、小生などはアグリジェントのコンコルディア神殿などを見て、その歴史の深さと文明に高さに感銘を受けたものです。

 ところが、そうした人間の栄枯盛衰の歴史を残している遺跡よりも、シチリア島の緑と可憐な草花こそがいつの時代にも変わらないものとして記事になっているのです。

 日本の言葉にも「おごる平家・・・」とか「諸行無常」などという言葉がありますが、アグリジェントに咲く草花は、人間が造ったもの神殿などが無常であることを静かに見守っている、ということでしょうか?

 話が「春よ来い」からとんでもない話になってしまいました。

 巻頭写真は、そのシチリア島のアグリジェントです。