mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

中国での海外旅行業務の解禁

2010年08月23日 | 社会・経済

 ビザの発給要件が緩和されたこともあり、日本を訪れる中国人観光客が大幅に増えているそうです。

 このニュースはテレビでもたびたび放映されていますので、中国の観光客が東京の秋葉原や浅草、富士山などを訪れる画面を見たことがあります。

 そんな中で、昨日の朝日新聞トップ記事は、中国国内で日本の旅行会社が年内にも海外旅行業務を行えるようになると報じていました。

 「そんなのもの当然ではないか!」と思われるかもしれませんが、当然ではないのですね。

 小生のように中国の世界遺産などを見るために日本人が中国を訪問するため、日本の旅行会社がツアーなどをセットすることなどは、当然のように行なわれていて、また、その訪問した日本人の面倒を見るために中国に支店などを設けてサービスを提供するこてはできたそうですが、中国人が日本を観光する旅行業務は出来なかったそうです。

 日本としては、中国の富裕層の方々に来ていただいてお金をたくさん使っていただくことは大変ありがたいことなのですが・・・

 日本の会社が中国人の方々を日本に案内する業務ができなかったのですから、旅行会社としては喜びも半分だったのではないでしょうか?

 その意味では、大変、うれしいニュースで一面で扱うのもわかるのですが、海外旅行好きの小生にはどうも「すっきり」しません。

 朝日新聞によると、

 「これまでの中国人向けの日本ツアーは、中国の旅行者が企画し、ホテルやガイドなどの手配は日本在住の中国人が行なう例が多く、「東京、大阪、富士山を駆け足で回る単純なルート」が主流だった。

 そして、バスで半ば強制的に土産物屋に連れて行かれたり、観光地で新たに費用が発生したり、日本ツアーの満足度は必ずしも高くないとの指摘もあった。」

 などと報じています。

 しかし、そういう批判を読むと小生などは思わず「鼻で笑って」しまいました。

 これは、まるで日本の大部分の旅行会社(しかも大手も)が我々に売っているツアーの内容と同じではないかと感じたからです。

 「バスで半ば強制的に土産物屋に連れて行かれたり、観光地で新たに費用が発生した」などという経験は、思い出すたびに苦々しく感じたこともあります。

 前原国土交通大臣がおっしゃるように「日本のことをよく知っている日本の旅行会社が(中国の消費者に)おもてなしや観光ルートを提供できるように」なれば、中国の方々が満足する旅ができ、リピータが増えるるという話はよく理解できます。

 しかし、そのことは、日本人が海外旅行に場合も同じだと思うのです。日本では海外旅行の業務を海外の旅行会社が行なっているのでしょうか?

 もっといえば、世界中の旅行会社は、国などに縛られるjことなく、どこでも旅行業務を出来るようにすべきだと思うのです。

 どこに行くにしても選択肢が増えることはいいことですし、新しい発見の旅がきっと見つかる思うのです。


歌舞伎役者をなぜ屋号で呼ぶのか

2010年08月19日 | うんちく・小ネタ

 最近、歌舞伎役者がもてはやされています。

 先日も結婚の話題が日本中に広がりましたが、歌舞伎役者のことをなぜ屋号で呼ぶのか不思議でなりませんでした。

 小生は歌舞伎を直接、見たことはありませんが、テレビなどを見ますと、観客が「ナリタヤ!」とか「オトワヤ!」という声を発しています。

 こういう声を聞きますと「まるで、商売人ではないか!一体どういうことなのか?」不思議でなりませんでした。

 そこで調べてみました。どうやら、これには江戸時代の身分制度が関係しているようです。

 皆さんご存じのように江戸時代には、士農工商という良民と、その下の階層のと呼ばれる人達がいたのです。

 役者は、もともとといわれる身分だったのですが、あるとき、役者は良民かかが問題になったそうです。

 幕府はいろいろと協議して、役者は良民であると判断したそうです。この時の役者は小大名顔負けの経済力を持っていたそうですから、これが良民と判断した材料になったのかも知れませんね。

 こうなると、役者は当然、大喜びです。それまで良民だかだかわからないまま、劇場付近にかたまって住んでいたのを、天下御免の良民だぞというので競って表通りに住み始めたのです。

  江戸時代の法律では、表通りは商家でなくてはならなかったので、団十郎、幸四郎、菊五郎などといった人達はお手のものの化粧品屋を開いたというのです。

 化粧品屋の他、小間物屋、薬屋を開いた役者もいたということですが、商いには屋号がつきものですから、あっという間に、歌舞伎役者の間で屋号で呼ぶことが流行ったということです。

 その名残がいまに残っていることではないでしょうか?

 よく調べた?「つい誰かに話したくなる雑学の本」から引用しました。

 

 

 


円高・・・なぜ円が買われるの?

2010年08月18日 | 社会・経済

 最近、円高がすすんで日本経済にとって好ましくないためか、新聞でも大きく取り上げるようになりました。

 今日の朝日新聞では、「いちからわかる」と題して円高が15年ぶりの水準だと大きく報じています。

 中段に質問形式で「Qなぜ円が買われるの?」という記事があり、つづいて「Qこれからどうなるの?」という記事があります。

 まず、なぜ円が買われているかですが、簡単に言えば、みだしにあるとおり「欧米より安全」だからです。でも、これではよくわからないので新聞の「いちからわかる」といううたい文句が嘘になってしまいます。

 まず、欧米の何が安全ではないのかですが、記事を読みますと、金融機関や政府のことのようです。

 欧米の金融機関は、昔の日本の金融機関のように多額の不良債権を抱え、その上にギリシャのように政府の借金が多額で返せないかもしれないのに、これを引き受けているのだから、欧米の銀行は危ない。そこで、こうした不良債権が少ない日本の銀行が安全だから円も安全だと見られて円買いになり、円高になっていると説明しています。

 ということは、欧米の金融機関は、相当危ない!と投資家(欧米の)が見ているということになります。

 ギリシャのように政府の借金に関しては、自国で借金できていれば問題ないはずですが、ドルや円で借金している場合には。こうした外貨がないと返せないということになります。

 また、EU加盟の国から借りていてユーロで返す場合も考えられますが、政府に財源がない場合には、借り替えるとか、期間を延長するというような対策をすることになりますが、これは「借金は返さないよ!」と宣言していると同じことで、信用不安から市場が混乱するだけだと思います。

 小生もよくわからないのですが、ギリシャ政府が自分でコントロールできないユーロという通貨を使っているのも問題を複雑にしているようです。

 なぜなら、こういう緊急事態に通貨の切り下げといった政策ができないと思うからです。

 さて、話が核心から外れてしまいましたが、次に「これからどうなるの」についてに記事の内容を説明します。

 その答は見出しにあるように米国景気や世界経済の先行き次第という条件がついていますが「80円前後に進む見方も」あるそうです。

 何故、そんなに円高が問題かといえば、輸入品は安くなるのですが、輸出品が売れなくなって景気が悪くなるという面があるようです。

 この長短を比較すると、自動車や電機といった輸出関連企業の業績が悪化することへの影響の方が大きいそうで、日本としては、円高は避けたいというのが本音のようです。

 経済が絶好調であれば多少の円高は問題ないようですが、今回の円高の理由が金融機関の安全という問題で起こっているのですから驚きです。

 なお、円高を阻止するため政府と日銀に何ができるのかが記事の下段に出ていますが、内容につきましては、記事をご覧いただきたいと思います。

 それにしても、このブログでも申し上げたことがありますが、本当に「安全だ!」という理由で欧米の投資家は円を買っているのでしょうか?

 ユーロ安やドル安にして、金儲けをしているのではないでしょうか?

 国際決済銀行の07年4月の調査では、外国為替の取引額は一日平均3.2兆ドル(275兆円)、そのうち円とドルは13%になっているそうです。

 こんなべらぼうな儲け話があるのでしょうか?例えば、為替を短期間(一月など)に1割円高にすれば、0.32兆ドル(27、5兆円)も儲かる計算になります。

 最後に海外旅行好きの嘆きです。

 「旅行会社さん、もう少し円高の還元をしてくださいよ。会社名はいいませんが、去年と同じ内容なのに値上げをしているツアーがありました。燃料サーチャージも本来ならやめるべきで、少なくとも外国の航空会社は、円高分を還元すべきではないですか?」


海外旅行の事故と補償

2010年08月17日 | 旅行記

 今日の朝日新聞をみましたら、海外旅行の事故に関する補償と任意保険の記事がでていました。

 皆さんご存じのように今年の7月にはスイスで鉄道事故があり、8月にはアメリカで自動車の事故があり、日本人が死亡したり、負傷したりしています。

 また、その前の大きな事故といえば、韓国の射撃場の火災事故ですが、これらの事故で遺族や怪我をされた方々は肉体的にも精神的にも大変なことになっていると思います。

 その上に十分な補償がないとすれば、金銭面で大きな負担がのしかかってくるのではないでしょうか?

 そのため、私たちは、「もったいかな?」とも思いながらも、旅行会社が斡旋する保険に必ず加入しています。

 ところが、この「もったいないかな?」という気持を皆さんが保険に加入しないかたちで実践されていることに驚いてしまいました。

 新聞記事によると、任意の保険に加入している方は25%強のようで、4人に1人しか加入していないということなのです。

 韓国の事故では一泊二日ということもあって、1人も加入していなかったそうです。

 そうなると、事故で負傷して後遺症が残ったりしますと、その後の治療費などが大きくかかりますので、結果的に事故の被害者である旅行者が負担することになるそうです。

 小生は、法律の専門家ではありませんから詳しいことはわかりませんが、海外旅行(ツアー)で事故が起こった場合の責任は、誰が負うのでしょうか?

 旅行者の立場からすれば、ツアーを企画した旅行会社だと思うのですが、法律的にはそのようにはなっていないようです。

 旅行会社からすれば、スイスの鉄道事故を見ればわかりますように、事故を起こしたのは鉄道会社だから、その責任は鉄道会社にあるといいたいのでしょう。

 また、アメリカの車の事故の責任ですが、これも現地の会社の責任ということになるようです。

 しかし、そうなると事故にあった旅行者(ツアー参加者)は、個人で、しかも海外の会社と交渉をするという話になってしまい、金銭的な賠償(損害賠償)をしてもらうことは、非常に難しいということになってしまいます。

 そこで、旅行者としては、旅行会社に責任があるとして、HISさんとツアー参加者で訴訟になっている事例が記事になっていましたが、裁判の結果はどうなるのでしょうか?

 なお、旅行業界では、お見舞いという意味合いで、「特別補償」という制度をつくっていて、海外旅行の事故で被害にあった場合には、被害のの程度に応じて一定の金銭を交付しているようです。

 実は、この「補償」というのがくせ者だと小生は思うのです。

 皆さんは「損失補償」という言葉を聞いたことがありますか?

 憲法29条の定め?そうなのです。適法な公権力の行使によって損なわれた特別な犠牲による財産的補償のことを「損失補償」といっているようです。

 そして、「特別な犠牲とはなにか」といった法律の専門家の議論があるようですが、ここでのポイントは、「適法な」という文字です。

 つまり、海外旅行の特別補償という制度も旅行会社からすれば「我々には責任はない(適法)」といいたいようなのです。

 だったら、特別補償するのもおかしい!という意見もあると思いますが会社としても補償という名の見舞金を出すということではないでしょうか?

 なお、具体的な補償額については、新聞をご覧ください。

 こうした損失補償に対して「損害賠償」という言葉があります。

 損害賠償には、皆さんご存知のように民法上「債務不履行に基づく損害賠償」と「不法行為に基づく損害賠償」がありますが、海外旅行の事故は、後者の「不法行為に基づく損害賠償」ということになると思います。

 この不法行為は、原則として故意又は過失によって他人の権利または法律上保護される利益を侵害することですから、海外旅行でいえば、旅行会社が故意又は過失により事故を起こしたのかという点がポイントになります。

 そうなると、外国の運転手が働き過ぎ(過労)であることを承知していたなど何らかの特別な事情がなければ、旅行会社が損害賠償の責任を負うということはなさそうです。

 旅行者は、自己防衛するしかないのですが、ここで登場するのが旅行会社が斡旋している海外旅行の任意保険です。

 これを小生などは「強制保険」だと思って加入するくらいの気持が大切だと、この新聞記事を読んで思うようになりました。


流れに棹さす

2010年08月14日 | うんちく・小ネタ

  先ほど、このブログを書いていましたら、姪とその子ども3人がわが家を訪ねてきましたので、中断しました。

 内容は、朝日新聞の記事、「無理なローン家失う」に対する小生の独断と偏見を書いたものでしたが、その記事が何処かに消えてしまいました。

 せっかくの力作が!と思うと残念なのですが、もう一度書くのは無理なようです。

 そこで、言葉の使い方について伝えたいと思います。

 皆さんは「流れに棹さす」という言葉をご存じでしょうか?

 言葉のイメージとしては、船に乗っている人が棒などを川底に刺して流れに逆らっている様子を指しているようですが、本当の意味は違うようです。

 「棹さす」とは、棹を川底に突き立てて、船が前に進むようにすること。つまり、流れに沿って進む、流されるという意味ですので、先ほどの解釈と正反対のことです。

 流されないように抵抗するという意味に解釈しては、有名な漱石の「草枕」の冒頭の一節の意味が不明になってしまうことになります。

 「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」

 棹さすの意味を「人情に逆らうと、情に流される」という誠に意味不明のことを言っていることになるからです。

 漱石は「人情を大切にすると、結局、情に流されてしまう。だからこの世は住みにくい」と嘆いているからです。

 それにしても、漱石は良いことを言いますね。

 「情に流されてばかり」の小生などは、この言葉を聞いて「そうだよね!」と納得してしまいました。

 ところで、今日の晩酌は?もちろん、日本酒ですよね。

 そんなことを考えていましたら、八代亜紀さんが歌っていました舟歌が頭に浮かんできました。

 ♪♪♪ お酒はぬるめの燗がいい 魚はあぶったイカでいい ♪♪♪

 とてもいい詞ですね、小生の大好きな阿久 悠さんの作詞です。