こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

Togaを着て卒業式に出る

2005-07-10 05:33:27 | 教育
Togaとは、教授が着る式服。新学期、卒業式、ドクターの公開試験など、改まった席上で羽織る。これは5月にあったドクターの公開試験のときの学科長の写真。学部によって、袖のラインの色がちがい、心理学はオレンジ。




今日、心理学・教育科学部の卒業式があった。レンズさんから、「Togaを着て、本当の心理学の教授になってみないか?」と誘われた。そんな機会は二度とないと思い、頼んだ。Togaを借りて、卒業式に列席する。卒業式が始まり、こちらの教授といっしょに重々しく入場し最前列に座る。スモールのTogaを借りたのだが、私にはやや大きくて、裾を引きずりそうになるようなサイズだった。

卒業式が始まる前、別室にアルファベット順に、机の上にTogaが並べてある。レンズさんの話によると、一番最初、彼がTogaを着るようになったとき、一着500ドルしたそうだ。20年以上前のこと。あまりに高いので、買いたくないという教授が多く、大学が半額補助するようになったそうだ。今もその制度でやっているとのこと。新任の教員の場合、自分のTogaがなくて、その日に欠席する人のを借りるケースもあるとのこと。今日も、昨年ドイツからやってきた老年学の教授は、他の人のTogaを借りていた。

着心地は…。袖はないが、生地が厚手なので、かなり暑かった。今日は22~3度だったので、まだよかった。これが30度を超すような日だったら、Togaを着ているのも結構辛いだろうなと思った。そんな日には、「本物の心理学の教授もつらいな」と感じるのだろう。