こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

エイゴノチカラ

2005-07-14 04:10:43 | 文化
ルーヴァン大学の心理学・教育科学部には、心理学関係の講座が14ある。11年前にも同じだけあったはずだ。そのときには、ドクターコースで英語で授業していたのは実験心理学講座ただ一つだった。それが今回来てみると、14全ての講座で英語で授業をしている。ドクターコースの院生は英語が堪能だし、論文も半分はオランダ語、半分は英語で書く。課程博士の論文提出用件はインターナショナルなジャーナルに1本論文が掲載されていること。もちろん個人差があって、インターナショナルな論文を数本持っている院生もいたりする。

11年の時間経過のなかで、エイゴノチカラの浸透力の強さを感じる。オランダ語とフランス語を話す二つの人種間の言語対立が数十年前にあったのがウソのようだ。だとすれば、全ては英語に置き換えられるのか? 決してそうではないと思うし、固有の言語でしか表現できない大切な思想が残されていると思う。英語は力をもっているが、しかし、それが全てではない。そういう思いを強くしている。