こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

熟成

2007-03-04 21:37:21 | 料理
花豆を煮た。出来上がった日から食べ始める。翌日、その翌日、そしてさらに翌日、という具合に火を入れては少しずつ食べていく。そうやってみると、美味しさが微妙に変化していくことがわかる。一週間ぐらい経つと、しっとりとしてきて甘さが増していく。ああ、そうなのか。そんなふうに、花豆は熟成していって、美味しい豆になっていくのだ。このように熟(な)れていく過程を実感できるのも、手作りならではのことだ。

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2 コメント

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変化の中の矛盾 (yuta)
2007-03-06 12:42:36
こんにちわ,都筑先生。これも(花豆の変化も),the wisdom paradoxみたいだ,と思って読んだのです。が次第に,どっちが(都筑先生が?花豆が?)と思って気になりました。paradoxをどう読んだらいいのか考えてしまいますが,変化の中で生じる適度な矛盾は,豊かな人生の味わいというか旨みにあたるものなのかなと思いました。
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蓄積と凝縮 (都筑)
2007-03-06 13:22:48
yutaさん、花豆が砂糖と結合して、旨みが凝縮していく過程なんでしょうね。最初は少しずつの量的な変化だったのが、あるところで質的に大きく変わる。それが美味しさの秘密なのだと思います。

きっと人間の一生にも、そういう劇的変化の一瞬があるのだと思いますよ。
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