こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

二ヶ国語併用

2005-07-17 04:53:13 | 土地
ベルギーの公用語はオランダ語、フランス語、そして、ドイツ語。ドイツ語を話す地域はごく限られている。オランダ語を話すフラマン人とフランス語を話すワロン人。両者がマジョリティである。

町で売られている大抵のものには、オランダ語とフランス語の二つの説明表示が付けられている。ルーヴァンからブリュッセル行きの列車。車内放送も、車内の掲示もオランダ語とフランス語。

We kommen aan in Brussel-Noord.
Nous arrivons à Bruxelle-Nord.
この列車はブリュッセル北駅行きです。

ブリュッセルや北はまだ似ている方。
Brussel-Zuid Bruxelle-Midi になるとちょっとわかりにくい。ブリュッセル南駅。

それでは、これはどうだろうか。
Luik Liège
Namen Namur
Antwerpen Anvers

ちょっと同じ地名には思えない。勘違いしてしまいそうだ。


ブリュッセル空港駅で「ルーヴァン(Leuven)まで1枚」と言って切符を買ったら、渡されたのがフランス語圏にあるLouvain-la-Nouve(新ルーヴァン駅)の切符だったという話もあるそうだ。うーん。複雑。




エイゴノチカラ

2005-07-14 04:10:43 | 文化
ルーヴァン大学の心理学・教育科学部には、心理学関係の講座が14ある。11年前にも同じだけあったはずだ。そのときには、ドクターコースで英語で授業していたのは実験心理学講座ただ一つだった。それが今回来てみると、14全ての講座で英語で授業をしている。ドクターコースの院生は英語が堪能だし、論文も半分はオランダ語、半分は英語で書く。課程博士の論文提出用件はインターナショナルなジャーナルに1本論文が掲載されていること。もちろん個人差があって、インターナショナルな論文を数本持っている院生もいたりする。

11年の時間経過のなかで、エイゴノチカラの浸透力の強さを感じる。オランダ語とフランス語を話す二つの人種間の言語対立が数十年前にあったのがウソのようだ。だとすれば、全ては英語に置き換えられるのか? 決してそうではないと思うし、固有の言語でしか表現できない大切な思想が残されていると思う。英語は力をもっているが、しかし、それが全てではない。そういう思いを強くしている。

ポイントカード

2005-07-13 02:38:23 | くらし
日本では、どこに店に行ってもポイントカードを発行している。お客を自分の店に囲い込む戦略だ。

ルーヴァンに来て、一番近いスーパーマーケットのデレーズのポイントカードを作った。少なくとも週に3回はデレーズで買い物をする。何でもだいたい揃うので大変便利。

先日、ポイントが溜まって金券をもらった。買い物額2ユーロで1ポイント。500ポイント溜まると5ユーロの金券がもらえる。率にすると0.5%。日本のイトーヨーカドーは100円で1ポイントだから、それに較べると還元率は半分。それでも金券をもらうと嬉しい。記念に写真を撮った。申し込むと、カード一枚、来ホルダーに付けられるような小さなタグを2枚、セットでもらえる。

毎回レジに並んでいて、気づいたことが2点。
①レジスターのお金が入る部分は取り外しが可能で、レジ係はそれぞれ自分の箱をを持っている。休憩するときは、その箱をレジの下にしまう。仕事が終わると、お金の勘定。それぞれが自分の箱を管理している。
②レジでの支払いは、現金またはカード。カードで支払うときに、100ユーロとか200ユーロを受け取っている人がいる。極端な場合、キュウリ一本買って、100ユーロ受け取っている人もいる。ずっと疑問に思っていたので、レンズさんの奥さんに昨日聞いてみた。すると、スーパーのレジで、銀行のキャッシュ・ディスペンサーと同じように、お金を下ろすことができるというシステムなんだそうだ。一番最初に始めたのがデレーズで、それを他のスーパーも後追いし、今ではいろいろな店で可能になっているらしい。確かに、銀行まで行かなくてもお金をちょっと下ろせるのは便利だ。


初ムール貝(mossel)

2005-07-12 04:32:03 | 季節
ムール貝の季節がやってきた。デレーズにも1パック2キロのムール貝が山積み。

11日はフランダース地方のホリデー。レンズさんと奥さんのヒルダといっしょに、アルデンヌ地方をドライブした。Leuven、Namur、Dinant、Marche-en-Farmenne、La Roche、Durbuy、Leuvenとぐるっと一周する半日コース。起伏に富み、川が流れ、野生の鹿や豚、鳥たちが生息する森をかかえるアルデンヌ地方の自然を満喫した。

La Roche(岩)という町のレストランで昼食。ムール貝のメニューがあったので、この季節初めてのムール貝のワイン蒸しを食べる。2キロぐらいのムール貝にフリッテンがついて15ユーロ(2000円)。においをかぎつけたハエがブンブン飛ぶのもベルギーならでは。

初ムール貝を堪能した。

赤スグリ(Rode Bessen)のジャムを作る

2005-07-11 05:06:33 | 料理
ASIS2005さんのブログで赤スグリ(レッドカラント)のジャムを作っているのを見て、自分も作ってみようとチャレンジしてみた。

準備したもの。スーパーで買った赤スグリ500グラム。砂糖150グラムぐらい。

洗って鍋に入れた赤スグリ。キラキラ光ってきれい。





弱火で煮ること約2時間。100グラムのジャムの出来上がり。パンに付けて食べる。種がかなり自己主張しているが、ちょっと酸っぱくて美味しい。これでしばらくジャムは買わなくて大丈夫。


Togaを着て卒業式に出る

2005-07-10 05:33:27 | 教育
Togaとは、教授が着る式服。新学期、卒業式、ドクターの公開試験など、改まった席上で羽織る。これは5月にあったドクターの公開試験のときの学科長の写真。学部によって、袖のラインの色がちがい、心理学はオレンジ。




今日、心理学・教育科学部の卒業式があった。レンズさんから、「Togaを着て、本当の心理学の教授になってみないか?」と誘われた。そんな機会は二度とないと思い、頼んだ。Togaを借りて、卒業式に列席する。卒業式が始まり、こちらの教授といっしょに重々しく入場し最前列に座る。スモールのTogaを借りたのだが、私にはやや大きくて、裾を引きずりそうになるようなサイズだった。

卒業式が始まる前、別室にアルファベット順に、机の上にTogaが並べてある。レンズさんの話によると、一番最初、彼がTogaを着るようになったとき、一着500ドルしたそうだ。20年以上前のこと。あまりに高いので、買いたくないという教授が多く、大学が半額補助するようになったそうだ。今もその制度でやっているとのこと。新任の教員の場合、自分のTogaがなくて、その日に欠席する人のを借りるケースもあるとのこと。今日も、昨年ドイツからやってきた老年学の教授は、他の人のTogaを借りていた。

着心地は…。袖はないが、生地が厚手なので、かなり暑かった。今日は22~3度だったので、まだよかった。これが30度を超すような日だったら、Togaを着ているのも結構辛いだろうなと思った。そんな日には、「本物の心理学の教授もつらいな」と感じるのだろう。

神頼み

2005-07-09 04:40:43 | くらし
Scherpenheuvel(とんがった丘、というオランダ語)に行ってきた。

丘の上に立つ教会である。普通の教会は街中にあるのに、これは小高い丘の上に建っている。だらだらとした上り坂となっていて、遠目に見えるけれど、なかなか辿り着かない感じがする。





この教会は聖母マリアを祀ってある。これはフエィク。日本の神社札のように飾ってあるのは、団体でやって来たグループの名前の書いてある紙。



この教会はルーヴァンから歩いて数時間の所にある。学年末試験シーズンの前には、合格祈願に夜通し歩いてやって来る学生がいるという。今ではあまりポピュラーではないようだが、20~30年前の大学生はグループで歩いてやって来て、試験合格を祈ったという。

「日本には八百万の神がいる」とレンズさんに言ったら、「ここには神は一人しかいないが、聖人はたくさんいる。だから、歯が痛くなれば聖○○に祈り、別のことは聖○○に祈るのだ」と言っていた。やはり神頼みはどこでも同じなのだと思った。

ベルギーと言えばワッフル

2005-07-08 04:38:59 | 料理
一時期、日本でベルギーワッフルが大流行したことがある。新宿の西口でも、ずいぶんと行列ができてニュースで紹介されたりもした。ちょっと小腹が空いたときに食べるのにちょうどいい。日本のたこ焼きみたいなものだと思うけれど、違うかな?

これは銀行の前に貼ってあったインターネット・バンキングの宣伝ポスター。キーボードからワッフルを想像するのは、やはり文化の違いだろう。




こちらは本物のワッフルを売っているお店。看板には「ゴーフレット」と書いてある。




実はベルギーに来て、本場のワッフルを一度も食べていない。おそらく食べずに終わりそう。たこ焼きの屋台だったら、絶対に買うんだけど。

ジャガイモの成長日記(5)

2005-07-07 01:11:29 | 成長日記
6月30日。いつの間にか2本目の根っこが生えてきたので、水栽培に移行することにした。玉葱の水栽培でも使っているチョコレートムースのフタを再利用。根っこが水に浸かるように穴をあける。





7月4日。ヒゲ根のようなものがたくさん生えてきた。




7月5日。茎もずいぶんと太くなってきた。




続く。


サンデー・マーケット(Heist-Op-Den-Berg)

2005-07-06 03:40:11 | くらし
日曜日にレンズさんに連れて行ってもらったHeist-Op-Den-Bergのマーケットは、いつも行くHeverleeのサンデー・マーケットよりずっと規模が大きかった。食料品はもちろん、鳥、コイなどの観賞魚、大工道具、日用雑貨なども売っている。アンティークを売っている店もあって、ブラブラと見て歩くだけでも楽しい。この日は2時間も、あちこち見て回った。

そこで売られている鳥たち。レンズさんもここでニワトリを買って、自分の庭で育てている。












これはレンズ農場の自家製卵。今日、研究室までわざわざ届けてくれた。有機飼料で育てているニワトリが生んだ卵の味が楽しみだ。