日本のブータンに住んでます
あした晴れるか
3年ぶりに錫杖岳
2012年10月7日
3度目にしてようやく立てた錫杖岳の頂上のはずだったが
GPSログを見て「へ・・頂上でないの?」
あれから早3年
ここらで本当の頂上にいっとかんとなー
10月11日(日)午後2時、家を出発
ずーっと下道を走って午後6時、槍見の駐車場に入る
停まってるクルマはまだ数台
簡単に食事を済ませてそのままうとうと・・
11時に目が覚めて、分厚いシュラフに潜り込む
興奮してなかなか眠れない
10月12日(日)、午前3時30分
げ、夢にヨメが出てきて目が覚めた
悪いことが起きなければよいがの・・
湯を沸かしてサーモスに詰め
「まるごとバナナ」を腹に詰める
4時16分、星空の下を出発
4時22分、登山届けを投函
5時12分 闇の中、クリヤ谷を渡渉
5時50分、錫杖沢出合
6時、テントのおじさんに見送られて「いざ!」
右側の巻き道をずんずん登って・・・登って〜
前衛フェースが近いな、さては分岐を見逃したな
と思いながらもなぜか登る
6時38分、登りつめて前衛フェース基部に到着・・
第1回目と同じ失敗
3年経ったら忘れちゃった
岩小屋へ向かう分岐点がどーも3年前と変わってるようだね
7時27分、岩小屋到着
ここからが普通の山歩きとは違ってくる
登った記憶も下りた記憶もある光景が続くけど
これでいいのかなー
前回より水が多くてよく滑る
さっきの二人はここを登るのかな、すげえな
二俣を左に、ここまでは正解だ
しかし今日の岩はほんとに滑る
もう少しでコルのよーに見えるけど、まだまだ先だ
8時54分、「A」と書かれた石、まだあった
だいぶ汚れて不鮮明になってる
ここを右にいく
9時28分、ようやくコルに出る
藪漕ぎ、ザレ場、根っこをつかんで這い上がるのフルコース
濡れた岩が冷たく、指先の感覚がなくなってくる
10時30分、一般的錫杖岳頂上に到着
槍・穂高の稜線は見えない
すっかり雲が天井を覆いつくしてしまった
体が冷える前に行ってしまおう
いちおう地図を確認・・あれれ?
目の前の岩が錫杖岳頂上だと3年間思い込んでたが・・
その奥の緑に覆われた岩こそが頂上なのだった
ここから直線距離にして150m
そこまでは踏み跡もないだろう
往復したら2時間以上かかるかな
やーめた、あきらめた
錫杖岳はもうおしまい!
めしにするべ
ピッケルの刺さった岩から
中央に烏帽子岩
待っても晴れそうもないというか雨になりそうな雰囲気、帰ろうか
11時26分、下山開始
濡れた木の根で滑って右腕強打「痛ーーーっ」
踏み跡を見失って藪漕ぎ〜っ
熊笹にぶら下がるのも限界〜ぃ
12時17分、コル
下り口がみつからなーい
またまた、滑りますよ〜
13時50分、やれやれ岩小屋に到着
14時30分、錫杖沢出合
15時12分、クリヤ谷渡る
15時45分、登山口で下山届け投函
15時53分、駐車場
橋の下の露天風呂
アベックが入ってきたのでくつろげなかったぞー
高山のお気に入りのラーメン屋
どんぶり鉢持ったら指が痙りそうになる
ひと様のブログでは「怖い、危ない」と美辞麗句を並べてる割にすいすい登ってたりして
やっぱそれなりの人なんですなー
あたしなんか登るのに6時間14分、下りるのに4時間27分
おまけに青痣つくってますから
素晴らしい地図の読解力があるとか
野生の臭覚があるとか
経験者のリードがなければ
きっと迷います
向かい側の稜線みたいに
100mも落っこったりしませんから
ヘルメットかぶってれば死なないと思います