The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

80年代のラス・カズ、今飲めるものは?

2007-03-13 20:24:22 | ワイン
砂漠のような70年代のボルドーに対し、80年代の実りの多い事・・・
素晴らしいヴィンテージが続きます!

80’81’と小柄なヴィンテーですが、
続くのは今世紀最大唯一無二の82’、
そして82’の翌年でさえなければ成功年の83’となるわけです。
中盤の84’87’は軽く、物によってばらつきがある年ですが、
85’86’88’89’と素晴らしい当たり年が続きます。

これらの優良年の中で、いわゆる内向的なヴィンテージは86’88’でしょうか?
いっぽう外向性も見せつつ、バランスのイイ89’ですが、何せも少し年月が欲しい!
82’は別格で、もちろん楽しめますが、未だピークまでは程遠いでしょう!
83’も造り手によっては解けてますが、幾分豊潤さとバランスに難あり!

そうすると、80年代で今一番美味しいのは85’になるわけです。

とにかく3月10日の『ワインとキュイジーヌ・・・』に登場した85’ラス・カズは全く持って見事でした!

色合いも強く、濃密で、本格的なメドックのゾクゾクするような香気を感じます!
ミネラリーなトップに熟したブラックカラント、
なめし皮のニュアンスやシガーやビターチョコの香り、
あまやかに成長した極上のフルーツは面接触の舌触りです。
これだけでも楽しめます、それ以上に前沢牛のビーフロール ゴルゴンゾーラとトリュフの風味とのマリアージュには悦楽の瞬間が・・・

85’ラス・カズ・・・
いずれ、メインを飾るに相応しい一本でした!!

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一万円以下で買えるラス・カーズはここくらいでしょうか?