The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ビゾーの躍進は微増どころではない!

2007-08-08 20:03:18 | ワイン
最近、話題の多い新世代のブルゴーニュの造り手がいます。
たとえばオーディフレッド、ドメーヌ・ド・ラルロ、など・・・
でも極めつけは、やはりジャン・イヴ・ビゾーでしょう!

昨晩、いつもお世話になっているKさんと、
そのビゾーの05’ヴォーヌ・ロマネを開ける事となりました。

カリフォルニアのカルトを思わせる大ぶりのボトル!
ボトルの変化同様に、ワインの質の躍進ぶりはあまりに見事!
それは、とても言葉に著わせないほどであります。

かつて飲んだビゾーの00’のエシェゾーやレ・ジャッセを思い出してみますと、
どこか、果実の密度のあまい、緩めのグリップ、
そしてハーヴィーさと妖しげな香り(ある意味、雲国斎?)
それは、ビオディナミックの悪しきニュアンスを引きずった代物・・・
と記憶しております。

それが今ここに、05’物は完全にメタモルフォーゼいたしました!
それは遂にヴィオディナミックの完成形に到達した?という事でしょうか?

ヴァイオレットの色合いに、ミネラリーでタイトなトップノーズ!
濃密な黒系フルーツの香りはジャミーな自堕落ではなくシットリとた潤い、
そして05’にして妖艶な熟ピノの香気に溢れています!
粘凋性のある重厚なフルーツは、適度な酸度としなやかなタンニンで心地よし!
あくまでも辛口でシリアスなフィニッシュ!
そして村名にはあり得ない、たおやかな余韻にただただ呆然とするのみであります。

本当に凄いのは05’なのか?ビゾーなのでしょうか?

それにしても、大きいお札で御釣のこない村名ワインですから・・・
それも驚くべき事でもないのでしょうか?

でも現段階で『DRCの高騰ぶりを見るにつけ、買い置く決断をすべき!』
とは言い過ぎでしょうか?

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05’はもうここだけ↓