The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2014 ロゼ ル・トン・ルトルヴェ Michael Georget

2017-02-07 21:02:21 | ワイン
聞いてビックリ、このワインの造り手の初ミレジムは何と2012年とのことだ。
もちろんアルザスでのワイン造りの修行はあるけれど、ルーションはコリウールに居を構えて、本格的に元詰めを始めたのは僅か5年前のことなのだ。
言ってみれば、我が息子とそう変わりは無いということになる。

これまで、何種類の『ル・トン・ルトルヴェ』を飲んだのだろうか?
マカブー、コリウール、グルナッシュ・ノワール、シラー、そしてこないだの衝撃のカリニャン!
そして今度のロゼときた。
セパージュはパーセンテージは不明だけれど、グルナッシュとカリニャンの混醸とのことだ。

全てヴィエ・ヴィーニュの葡萄の木をビオディナミの農法で育て、耕作は馬で行う。
もちろん亜硫酸は無添加で、醸造法は何も足さない、何も引かない。
michael georget氏曰く『葡萄を信じている』!!!
正しくこのロゼもそういうワインなのだ。







色は薄いローズ色にオレンジの縁取り。
アセロラやレッドカラントのアロマに仄かに香るカンロ飴のニュアンス。
グラスで待てば、ミネラリーに煌きつつも、優しげな御出汁感も見のがさず、そして戻り香には何よりの白桃のおまけ付きなのだ。
果実はあくまでもピュアでほんのり甘く、しかしその甘さはエキストラクトの濃さによっている。

優れた食中酒としては間違いなく、その日は肉団子タップリのホワイトシチューにあわせたけれど、実に嬉しい食事となった!



『ル・トン・ルトルヴェ』あれば欲しいけれど、なかなか手に入らず!
それはプロの飲食の担い手であれば、当然同じ事を考えるのだろう。

さすれば、次のヴィンテージを首を長くして待つしかないのだ。