The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 チンチナート ロッソ・トスカーナ アンドレア・フランケッティ

2018-03-19 23:13:37 | ワイン
おそらくこのワインが『テヌータ・ディ・トリノーロ』の中で一番入手困難なワインだと思う。
そんなワインを珈琲店主氏がいとも簡単に『パパジイ』へ持ち込んできた。

まあ簡単ではないにしろ、残っているその他のワインがこれ以上のレベルであることは、容易に推測できる。

ともかくこのワインはラッツィオ州の地場品種チェザネーゼ・ダッフィーレで出来ている。
このワインの他に、この品種で造られているものを挙げよ!と言われても即座に思いつかないほど、この品種は珍しいものと言えるだろう。



17年熟成させたチェザネーゼはいかに?と言うことになるが、どこかで見た青い空なのだ。
コレは言い過ぎになるかもしれないが、カーゼ・バッセ?
いや流石にこれは言い過ぎ。

でもね、葡萄の健全さと煮詰め感のハザマにある危うさは正しくそれなのだ。
色合いにはクリムゾンにガーネットのニュアンスが指すけれど、17年経ってもピュアでスタイリッシュで穏やかな果実がそこにはある。
そして酸味もほどほどに、底味は滋味多くまるで栄養ドリンクのように濃密なフィニッシュを向かえるのだ。

17年経った今ならまだしも、あの時代にこれだから凄い!
フランケッティってナニモノ???