The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2002年 シャブリ・グラン・クリュ ヴァルミュール フランソワ・ラヴノー(1)

2017-02-12 15:29:08 | ワイン
ここ3年続けて、ワタクシドモの例の記念日は鮨屋にお邪魔をしている。
何かわけでもあるのでもなく、成り行きでそうなっている感じなのだ。
もちろんワインは持ち込みにさせてもらったけれど、いつもより少し気張ったものを用意したことは説明するまでもない。







で、今回は表題のワインを用意したのだが、この造り手にはいろいろな思い出が鏤められている。
その中でも一番は、『1983 シャブリ・プルミエ・クリュ ビュトゥー フランソワ・ラヴノー』を飲んだことだろう。

それはワタクシがワイン飲みとしての駆け出しの頃、おそらく80年代後半だったと思う。
修善寺にあった酒販店さんからこのワインを購入したのだが、飲んで見たときのその衝撃は今でも忘れることはない。
正しく甘露で、蜜蝋、蜂蜜、レンゲの花、白胡椒にアプリコットまで感ぜられ、果実はコンクジュースのように濃密だったのだ。
その時はこの世の中にこんな白ワインが本当にあるのだろうか?とも思ったし、それ以来ワインの虜になったのだ、と言ってもあながちウソにはならないと思うのだ。

それからラヴノーを追い求める日々が続き、さてラヴノー以外のシャブリの造り手はどうなのだろうか?ともなって、興味の尽きることは無かった。
そのラヴノー!そして2002年物の優良ヴィンテージのグラン・クリュ。

鮨屋に持ち込んで、ジックリと腰をすえて飲むのも一興!
そんなことで、昨晩の記念日の夕餉となったのだ。

この続きはまた次の機会で・・・

2014 ロゼ ル・トン・ルトルヴェ Michael Georget

2017-02-07 21:02:21 | ワイン
聞いてビックリ、このワインの造り手の初ミレジムは何と2012年とのことだ。
もちろんアルザスでのワイン造りの修行はあるけれど、ルーションはコリウールに居を構えて、本格的に元詰めを始めたのは僅か5年前のことなのだ。
言ってみれば、我が息子とそう変わりは無いということになる。

これまで、何種類の『ル・トン・ルトルヴェ』を飲んだのだろうか?
マカブー、コリウール、グルナッシュ・ノワール、シラー、そしてこないだの衝撃のカリニャン!
そして今度のロゼときた。
セパージュはパーセンテージは不明だけれど、グルナッシュとカリニャンの混醸とのことだ。

全てヴィエ・ヴィーニュの葡萄の木をビオディナミの農法で育て、耕作は馬で行う。
もちろん亜硫酸は無添加で、醸造法は何も足さない、何も引かない。
michael georget氏曰く『葡萄を信じている』!!!
正しくこのロゼもそういうワインなのだ。







色は薄いローズ色にオレンジの縁取り。
アセロラやレッドカラントのアロマに仄かに香るカンロ飴のニュアンス。
グラスで待てば、ミネラリーに煌きつつも、優しげな御出汁感も見のがさず、そして戻り香には何よりの白桃のおまけ付きなのだ。
果実はあくまでもピュアでほんのり甘く、しかしその甘さはエキストラクトの濃さによっている。

優れた食中酒としては間違いなく、その日は肉団子タップリのホワイトシチューにあわせたけれど、実に嬉しい食事となった!



『ル・トン・ルトルヴェ』あれば欲しいけれど、なかなか手に入らず!
それはプロの飲食の担い手であれば、当然同じ事を考えるのだろう。

さすれば、次のヴィンテージを首を長くして待つしかないのだ。

2004 コート・デュ・ローヌ セザール ドメーヌ・レ・アフィラント

2017-02-05 23:03:24 | ワイン
このワインは、ここの造り手のコート・デュ・ローヌのスペシャルシリーズの一本である。

『セザール』とは、すなわちカエサル、シーザーの如く王様の風情がある、堂々としたワインということらしい。
まあ飲んでみて、確かに爆発的な果実味と、一方ではアペラシオンの遥か上を行く見事な旨みとエレガンスを持ち合わせているのだ。







グルナッシュ100%のセパージュで、樽熟18ヶ月、ノンコラージュ、ノンフィルトレ、SO2は極力使わないとのこと。
もちろん畑は全てエコセールを取得し、自然農法に徹す。
そこから徹底選果、最高の葡萄のみを使用して、ここまでの水準のコート・デュ・ローヌを造るということだ。

何か好きです、こんなグルナッシュ!
出来れば欲しいけれど、なにしろ年産数千本という少なさで、日本にはさて何本入ってくるのだろうか?

コマッタ、コマッタ・・・

焼き鳥屋さんで広がるニッポンワインの世界♪

2017-02-04 23:58:34 | ワイン
このことは、そこにそれなりの優良ニッポンワインがあれば苦労はないのだけれど、わが町盛岡では中々難しい。
で、当方馴染みの焼き鳥屋さんには、いつも持ち込みをするのだ。
言い切ってしまうけど、塩でもタレでも焼き鳥は何といってもニッポンワインだわ・・・

で、今宵も『ウッディーファーム』さんのメルロを抱えてお邪魔したのだけれど、素晴らしく楽しげな時間となった。
今宵の桜山さんの焼き鳥屋さんは塩系が強い!
それこそ、塩系はミディアムなボルドー系のニッポンワインが最強のお伴となることを確信している。





ともかくまず最初に、そこの店主さんと持込みオーケーのお付き合いに持ち込むのが肝要。
それはトーゼンわかるでしょ、すなわちそれが業界のルールつうもんですわ。
将棋の定石を踏むが如くに、マッセで迫るしかないのだ。
ということで老婆心ながら言わせてもらった、ではまた・・・

2002 シャンパーニュ ペリエ・ジュエ ベル・エポック MG

2017-02-03 23:26:20 | ワイン
それこそ、これを適材適所というのだろう。
結婚式の前の日の、娘を送り出す家族の晩餐の会に、『フルール・ド・シャンパーニュ』が登場した。



厳選されたグランクリュの畑の葡萄のみのペリエ・ジュエのプレステージ!
かのアール・ヌーヴォーの巨匠が描く、アネモネの花が縁取れている大瓶が家族の中心に鎮座したのだ。

細かいことは抜きにするけどゴメン、そこにはオートクチュールの如くの完璧なバランスとエレガンスがある。
この日その時に、最も相応しいワインをありがとう!

何よりでした♪