瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

苦痛のなかに

2009年05月27日 | 瞑想日記
◆エックハルト・トール『Stillness Speaks: Whispers of Now』(訳書は、『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』)より

Even within the seemingly most unacceptable and painful situation is a deeper good, and within every disaster is contained the seed of grace.(P70)

「一見もっとも受け入れがたく苦痛に満ちた状況の中でさえ、より深い意味の善が存在し、あらゆる災難の中にも恩寵の種が隠されている。」

☆ここ数日は、ページ順に進んでいたのだが今日はあえてすこし飛ばしてこの文を取り上げたかった。自分の中の小さな苦痛が、また大きくなりつつあるからだ。苦痛は私の意識に、早く目覚めよと訴えかけてくるようだ。受け入れがたい苦痛は、多かれ少なかれ死を先取りして、私に目覚めを促そうとしているのだと思う。身に着けている一切の無駄を打ち棄てて、本当に大切なことだけのために生きよ、と。

限りある命の今への自覚が深まれば深まるほど、今が他の時間への通過点ではなくなり、かけがえのない今であることの重みを増していくのだろう。今が聖なる今になるということは、そういうことなのだろう。
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