瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

話を聴くことを瞑想に

2009年05月06日 | 瞑想日記
◆エックハルト・トール『Stillness Speaks: Whispers of Now』(訳書は、『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』)より

True listening is another way of bringing stillness into the relationship. When you truly listen to someone, the dimension of stillness arises and becomes an essential part of the relationship. (P94)

「本当の意味で聴くということは、人の関係の中に静けさをもたらすもう一つの方法である。誰かの話を本当に聴くなら、静けさの次元が立ちあがり、それがその人との関係の本質的な部分になるのだ。」

人の話を聴くということは日常のありふれた行為だが、それだけにその一瞬一瞬にどれだけ心を込められるかが問われる。自分自身を振り返っても人が話している間に目まぐるしく思考が渦巻き、話の内容を様々に判断したり批判したりする。次に何を話そうかと考えていたりする。もし、相手の話を聴いている自分自身が「思考」の消えた静けさの中にいるなら、相手との関係も変わっていくのだろう。そのとき、話を聴くことが「瞑想」になるのだ。

これは私たちが日常生活をおくる上でいちばん大切なことかもしれない。
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1 コメント

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初めてコメントさせていただきます。 (えり)
2009-05-07 09:36:26
いろいろな本の紹介や、生活の中での気づき、また瞑想体験など、じっくりといつも読ませていただいております。

今回、エックハルト・トートのほんの中より、こうして書き出していただいた文章、私にもものすごく染み入るものがありました。

特に、本当の意味で聴く、ということは、ちょうど考えていたところで、実際にどれほど聴けているのかということを振り返ってみると、相手と向き合った時点(いえ、会う前より)、自分の中の相手のイメージとしか会わず、対話もせず…が多いように思いました。

そのままの相手を、ただ受け入れる、そのときの自分もそのまま受け入れる。

そういうことを日常の中で心がけたいと思います。

これからも、エックハルト・トールの訳文、楽しみに読ませていただきますね!
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