瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

不可触民のこと

2006年01月14日 | 読書日誌
最近、『不可触民と現代インド』『アンベードカルの生涯』『不可触民・もうひとつのインド』と山際素男氏の著訳書を続けて読んだ。いずれも精神世界の本を読むで取り上げた。

インド不可触民の差別と抑圧の問題に、アンベードカルという人物に、インドの歴史の一面にますます関心が強くなっている。そしてアンベードカルが復興し、いまや信者一億人といわれるインドの仏教がどのような実態にあるのか、知りたいと思うようになった。そのためにも山際氏が佐々井秀麗の半生を描いた『破天―一億の魂を掴んだ男 』も読みたい気持ちが強くなっているのだが、絶版であり、古書では九千円もするので、買うのはまだ躊躇している。

「精神世界の本を読む」にも書いたが、インド下層民の差別と抑圧の歴史に引かれるのは、そこに人間の歴史と文化の現実が際立った形で現れているからだと思う。インド文化の深い精神性とカーストによる強烈な差別の現実。その両極端を飲み込んで混沌たる流れをなすインドの歴史。そこに引かれるのだと思う。

現代の不可触民の姿の一端については

カーストの殻はまだ破れない

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