２９歳の新海誠さんという若者のつくった「ほしのこえ」というアニメが評判になっているそうだ。たったひとりで、ゲームソフト、デジカメを駆使して、数百人を擁する大手プロダクションのつくる作品に匹敵するものを完成させた。上映されたその内容に涙を流す若者がいるほどだから、よほどすばらしいのだろう。セル画を使ったオーソドックスなアニメ作成手法では、これまで、日本の製造業がたどったと同じように、企画は日本で、製造は人件費の安い海外へというパターンに移っていくところであった。これを、みごとうちやぶり、企画，製造まで個人でやりとげる道を開いた現代若者の能力の高さに感服した。