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-西尾幹二全集刊行記念講演会2-(GHQ焚書図書開封 第144回)

2021-03-03 20:33:13 | 近現代史

【GHQ焚書図書開封 第144回】

-大東亜戦争の文明論的な意義を考える-父祖の視座から

「国家と言うものは、いざという時に戦争に訴える権利がある」マキャベリー

「内戦は熱病のようなものだが、対外戦争は健康に良い」ベーコン

「正しい戦争と不正な戦争の区別がある」セイ アウグスチヌス

世界政府的発想での強権発動は許されるのか?
17世紀の「刑罰戦争の可能性は自然法にかなっている」とのグロティウスの思想が、ロバート・ジャクソン司法長官によって戦間期に再浮上。

 第一次世界大戦後、世界政府的役割を果たしうる存在として、アメリカが人類の代表を名乗り、正義、不正義を決めるパワーを持った。

そこに突然として現れた若き大国の日本がアメリカにとって目の上のたん瘤となった。

アメリカにとって、日本は貿易相手国として重要な存在であった。特に石油輸出先国、生糸輸入元国を失うことは米国内業界からの反発を受けることは必至であった。ところが、運よくデュポン社が生糸に代わるナイロンを発明したことから、そこから得た利益で石油業界の損失を補てんするという離れ業を用いて日本を封じ込めることの同意を取り付けた。このようにして、邪魔者を取り除くための戦争開始へと舵を切ったのである。

アメリカはかわいそうな支那をいじめている日本は悪魔とでっち上げ、石油圧迫、くず鉄禁輸、資産凍結などあらゆる分野で日本つぶしを始めた。

グローバリズムは、陸地、海洋の自由取得を容認する言葉から出ている。

インディアンの虐殺も人類の名において許されるというのがキリスト教のヒューマニズム。

ローマ法王の勅許によって欧米人は勝手に地球上に縄張りの境界線を引く人種となった。(トルデシリャス条約:1492年)

アメリカは、人権、人権と言いながらチベット、ウイグルの悲劇を無視し、弱小国ミャンマーの政府を人権の名において迫害し、世界最大のナショナリズム国家イスラエルを支持するというダブルスタンダードの国家である。アメリカは自国のナショナリズムをグロバーリズムと言うのである。

旧戦勝国によって今日もなお再占領政策を強いられている日本。その手先となっているのが中韓の反日外国人。

 日本は部族国家であり、天皇陛下は土人の酋長と軽蔑したキッシンジャー。

 昭和天皇の大喪の礼をみて日本をアニミズム信仰の国家として神を信仰する白人国家の優越感を露わにしたドイツ連邦大統領バイツデッカー。

 朝日新聞記者は、ローマ法王の葬式にたくさんの群衆が集まっても批判的なことは何も書かないのに、昭和天皇の崩御に際し、記帳に集まった多くの国民をみて「世界の国々は変な国と見下すだろう」と反日的記事を書くことが正しいと信じている。

戦後、日本教育界は、日本の正義には一切触れず、子供たちに、欧米の正義、日本の不正だけを教えてきた。

 気高いが、どこか悲しい今上陛下と皇后陛下、両陛下の過度に謙虚なお姿が痛ましく見える。

 神の名において、平和の名において、戦争を繰り返し続ける欧米欺瞞国家に対して、私たちは、天皇の名において私たちの人生観、信仰を主張できないのだろうか?近代的個我意識の表現として主張できないのだろうか?

 戦後、日本人の戦争意識は時間の経過とともに「なぜ、正しく、より良く戦えなかったのだろう」から、「なぜ死を覚悟できたのだろうか不思議だ」に変わってしまった。

 一橋大学の学生は、戦後、天皇陛下を「天ちゃん」、皇后陛下を「おふくろ」、皇太子を「せがれ」と言って野次、罵倒していた。

 作家 城山三郎は、少年の頃典型的な軍国少年で、予科練に進み、戦後「大義の末」と言う本を書き、軍国主義への憎悪感を露わにしたが、一橋大学学園祭に訪れた皇太子に出会い、憎悪感どころか、「国体」に出会い、そのカリスマ性に身震いした

 杉本中佐、三島由紀夫の天皇観は、絶対超越神として天皇陛下を信仰するものであった。

 参考文献:「神やぶれたまはず」長谷川三千子 「大義 杉本五郎中佐遺著」杉本五郎
2014/1/22に公開


西尾幹二全集刊行記念講演会1(GHQ焚書図書開封 第143回)

2021-03-01 00:23:54 | 近現代史

GHQ焚書図書開封 第143回

-大東亜戦争の文明論的な意義を考える-父祖の視座から

100年前から誠実で孤独な日本。

 国際連盟(80か国の独立国の内40~50か国が加盟)はアングロサクソンの同好会のようなものだった。

 当時、イギリスの重点政策は次のようなものだった。

①他の諸国と連携して日本を圧迫すること。

②日本が自分の不利を悟って満州で大きく譲歩すること。

③イギリスがとりなすような体裁をとって、日本の連盟からの脱退の破局を避けること。

その政策に従って、非加盟国アメリカの代表を含め、満州にリットン調査団を送り込んだ。

しかし、第一次世界大戦の敗戦により膨大な賠償金を負わされたドイツではヒットラーが台頭してきたため、ベルサイユ条約の破棄の脅威が高まったことから、ヒットラーを抑えるための見せしめとして日本に対し経済制裁を科した連盟。

松岡洋祐が、1933年2月24日国際連盟から脱退する演説(1932年12月8日)をした背景にはこのような経緯があったのである。戦後の歴史では、連盟脱退により、日本は世界から孤立化したということになっているが、これは誤りである。

アジア情勢に無頓着だったイギリス。9か国条約を最初に破り、支那を攻撃したのはイギリス。毒ガスを最初に使ったのもイギリス。

イギリスの反日援支の理由は、

①第一次世界大戦で日本に奪われた大陸におけるイギリスの利益を取り戻したい。

②キリスト教を受け入れない日本にキリスト教の普及をしたい。

③日本人に対する人種的偏見を持っていた。

④アメリカの膨張主義に加担して、日本を封じ込めたい。

というものであった。

 当時、支那大陸ではキリスト教からコミンテルン共産主義へ、排日から抗日運動に変わっていく情勢にあって、同じ資本主義国家同士でありながら、反共より反日を選択したイギリス、アメリカ。

あの戦争は、日本が正しかった(日本のアジアにおける白人からの植民地解放戦争)という事は一切認めず、日本が一方的に悪かった(日本のアジア侵略戦争である)ことにしておかなければ、連合国側の立場がない(植民地解放を阻止した自分たちが悪者になる)イギリスとアメリカ。

 国際通貨でない人民元とスワップしようとする無知さ、雪の少ない韓国内で冬季オリンピックを計画する無謀な韓国。

 日本の日韓議員連盟はこれに協力すべきでない。

ニュールンベルグ裁判と東京裁判には、フーゴ・グロティウスの刑罰戦争論の考えが導入された。民族戦争から人類戦争という概念へのすり替えである。

 人民が圧迫されている状態になっている時には、他の国がその人民を救うために戦争を行ってもよい(刑罰戦争は正当性がある)というのである。

しかし、綺麗事とは裏腹に、圧迫されているウィグルやチベットに対しては目をつぶり、ミャンマーには介入するというご都合主義のアメリカとその問題から逃避する日本。

 人類(神)の名のもとにという綺麗事(旗)を振りかざし、戦争をし、国益のみを守るイギリス、アメリカはダブルスタンダードである。

 日本はいつもその綺麗事の罠に嵌められ身動きができないでいる。

 参考文献:「同盟国アメリカに日本の戦争の意義を説く時がきた」西尾幹二

2014/1/8公開