-山田孝雄 国体の本義を通して見る日本-
イザナギノミコトとイザナミノミコトが大八洲(本州、九州、四国、淡路、壱岐、対馬、隠岐、佐渡)を生んだ国生(くにうみ)物語。
「作る」と「生む」の違い。日本は生まれた国で作られた国ではない。
生まれた国だから親がある。親は神様。神道には、親は子を守る、子は親に感謝する思想がある。
神道は祈らずとも守ってくれる、感謝するだけでよい。
祈りには、期待、邪心があり、救われようとするものがある。
お祓いは、身についた罪や穢れを払ってくれ、神に近づくことができる。
しめ縄より内側は神の領域(範囲は大八洲)である。
人間には罪(原罪)があると考えるキリスト教、仏教などは国境を越える普遍宗教。
人間は神と同じように罪はないと考える神道は閉鎖的、消極的、静的であり国境を越えて伝搬しない。
ヨーロッパ全体は自然発生的にできたが、ヨーロッパ諸国は契約によって近代国家(人工国家)となった。
日本は自然発生的にできた国家のまま近代国家になった。
自然発生的に生まれた国家は、警戒心がなく、外国を師とみており敵としてみていないことが、国際外交において弱点となっている。
参考文献:「国体の本義」山田孝雄 「個人主義とは何か」西尾幹二 「日本とは何か」網野善彦
2013/02/13 18:00に公開
古事記 イザナキ