「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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NAIシンチレーション検出器で、西日本の牛乳に、限界値以下のピークがあると騒ぐことの無意味さ。

2015-10-06 23:15:10 | 福島第一原発と放射能

毎週金曜配信、木下黄太メールマガジンの最新記事。 

【 群馬の身近な30代40代で何人も相次ぐ突然死と白血病死、脳梗塞や癌発症、子どもは骨の病気や紫斑病、家族3人は橋本病 】

【 白内障の兆候を示すデータが原発作業員で急増しているという報告について、
被曝を懸念する眼科医の見解 】

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食品に関しての投稿をする方が多いようなので、引き続き、こうした話を確認したいと思います。

まず、西日本原産による乳製品の放射能検出として、下記の数値をあげてきた方がいました。

ヨウ素131    2.8Bq/kg セシウム134   1.9Bq/kg セシウム137   1.7Bq/kg

これは、検出の下限値か何かと混濁して書いていると思います。ヨウ素が出る筈がありません。

こうした間違いは、過去にも大手スーパーがおこしていたHPの表示ミスと同じ話です。

コメント欄を見て、間違って思う方がいてはならないので記載していません。こうした点は注意してください。


さらに、Facebookでは、こんな書き込みもありました。

牛乳、卵共に産地オッケー(完全に産地原乳記載のブランド?物です)等から微妙に反応が出てるケースが多々有ります。
飼育の餌なのでは?と思うのですが…
牛→乾燥牧草
卵→オカラや海藻や魚粉
そこら辺の関連を、調べた方とかいらっしゃいますか??
後は、NGだった物は記入して良いのでしょうか?」

「微妙に出てる」という具体的な意味が分からないので問いました。すると。

微妙に出てるとは検出値限界値の中ですがセシウム137(134のピークが有るものも)です。
測って貰った所の限界値は1ベクレルです。≪ここに機械の具体名≫

そんな感じの物が数点出てます。また、微妙に出てるとは検出値限界値の中ですがセシウム137(134のピークが有るものも)です。

測って貰った所の限界値は1ベクレルです。そんな感じの物が数点出てます。」

こういうコメントを書いてきて、さらに

「≪ここにスーパー名≫→高知県の低温殺菌牛乳
≪ここにスーパー名≫→京都の美味しい牛乳
≪ここにスーパー名≫→火曜市でお一人様一つ購入出来る特売卵(採卵地は広島)

牛乳は同測定所で≪ここに中国地方のある地域名≫牛乳からも反応があったと伺いました。」

こういう書き込みがありました。

勿論、牧草やえさの産地確認もできれば望ましいでしょう。ただ、そこまで貫徹するのは相当に難しいですが。

しかし、そのことはともかく、こうした数値変化で、こうした商品が問題があると指摘してよいのかということです。

はっきり言いますが、ありえません。

そもそもNAIシンチレーションという機械は、よほどのことをしないと数Bq/kg位まで測ることができません。

また、市民測定所でよく使っている、例えばAT1320は、特に核種識別が厳しく、セシウム134の数値はあてになりません。

こんなことは、真面目にやっている測定者には常識です。

NAIシンチレーションも、いくつものメーカーが機械を製造していますが、この人が書き込んでいる検査器(AT1320ではない)は、僕が他の方に何か聞かれたときに、絶対に薦めていない機械であることだけは間違いありません。

しかも、1Bq/kg以下の数値で、ピークが出た出ないということを意味ありげに話しているとする市民測定所は、信頼に足るとは到底思えません。

というか、信頼できる市民測定所が圧倒的に少ないのです。

他の市民測定所の話ですが、暇つぶしの遊び道具と化していたり、なんとかお金を生み出せないかと四苦八苦していろんなことをおこなっている噂を小耳にはさむ度に、僕の気分が悪くなっているだけです。

そして、またしてもここまで低レベルの話。

さらに機械名を聞いただけで、僕なら話を続けたくない感覚です。

放射能検査を仕事として行っている検査会社の社長に聞きました。

「まだ今頃、そんな機械の話しているんですか。もういいですよ。木下さん。そんなの相手にしなくて。無駄ですから。」

そして、一連の話を彼にすると、

「いやあ、NAIの性能をまともに知っていたらできる話ではないですね。きちんと勉強したほうが良いと思いますよ。多分、基本的なことが全くわかっていないようですから。そんな数値の話を、NAIでする意味が機械的にありませんから。こんなことを言っているなら、厚生労働省のお役人に彼らは100年経っても敵わないですね。」

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加工食品(牛乳や100%ジュースや乾物も含む)の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのか、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/e65a79651f91436430b9d0d040adff94

上記記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

(1)企業名

(2)商品名

(3)製造場所(この記号はどこの工場かを明示)

(4)主要な原材料

(5)主要な原材料の産地

(6)製造年月日

(7)企業の該当商品などの放射能対応の有無、具体的な対応内容

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  岩手・盛岡で初開催 【10/18(日) 木下黄太講演会 in盛岡】 

 

  13時半―16時 (開場・受付13:15~)

  会場:盛岡市アイスアリーナ 第2会議室 

 (盛岡市本宮5-4-1 Tel:019-658-1212)盛岡駅からのバス路線:盛岡駅前東口10番バス乗場より盛南ループ「200」下川原先廻りに乗車→アイスアリーナ前で下車 所要時間約11分

   申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/45195674a463dbf0d0d26888a4c69516/

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 秋田は3年半ぶりに伺います【10/19(月)木下黄太講演会in秋田】 

 「原発事故の放射能影響 チェルノブイリとの比較」

 10月19日(月)午後6:00~8:00

 秋田市にぎわい交流館AU(あう)4階研修室1

  秋田駅西口から徒歩10分 新・秋田県立美術館隣接 秋田市中通一丁目4番1号

 参加費 無料 (主催団体の意向で無料。資料代のみ300円。)

 主催:  環境と暮らしを考える集い(問い合わせ:村上 090-7567-2562 lazycat@ed.akita-u.ac.jp

 「福島県で行われている小児甲状腺検査では、放射能で汚染される以前と比べ、多くの患者数が報告されています。急病人の数や救急車の稼働率があがっている地域もあります。健康被害の現状は、そして今後は?2011年から土壌調査や健康被害に関する情報の集積にあたり、低線量被曝問題を専門とするユーリ・バンダジェフスキー博士(写真下)の講演を行った気鋭のジャーナリスト木下さんがテレビや新聞では知ることのできない、今後の私たちにとって大切な情報を話してくれます。近年の、ウクライナの首都・キエフでの映像報告もあります。」主催者より。

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福岡市南部のエリアでも開催 【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】 

申込み⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/

 「放射能による健康被害と現状について」

博多南地域交流センター さざんぴあ博多  多目的ホール

福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分

開場 9:15  開演 9:40〜11:40

「2011年3月11日から早くも4年半が経ちました。放射能被爆による健康被害も一層深刻さが増しています。

 九州でも川内原発が再稼動すると同時に、火山・桜島が活性化するなど懸念は広がります。

 現実に冷静に対処していくためにも、今私たちに最も必要なのは正しい情報です。

 放射能による健康被害と現状について、ジャーナリスト木下黄太さんからお話をうかがいます。

 参加申込みはこくちーずからお願いします。事前申込が参加費がメリットがありますので、ご予約ください。」 

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