「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「海外から帰国し、盛岡に2週間滞在で我が子の尿からセシウムが出ました」、この日曜18日は僕の盛岡講演。

2015-10-14 19:12:12 | 福島第一原発と放射能

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  【 チェルノブイリによる世界の変容をテーマとした作家がノーベル文学賞、フクシマで世界が変容した僕とあなたへの光明 】

  【 二卵性双子が揃ってエナメル質形成不全、集合住宅で複数の幼児におきている知的発育異常、身近で相次ぐ軽微な奇形児、全身の血液を入れ替える幼児 】

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この18日の日曜日、午後一時十五分開場、盛岡市アイスアリーナの会議室でチェルノブイリ取材映像の上映と、放射能と被曝に関する講演を行います。申込み方法は、下部に記載しています。近隣の方は、ぜひおいでください。

 きょうは、長らく海外に在住していて、久しぶりに盛岡市へ一時帰国した方からの感想です。二週間あまりの日本(主に盛岡)滞在で、思いもかけない話があったようです。

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震災後帰国するのを躊躇していましたが、年老いた親の為、実家の土壌測定をして、70Bq/kg位だったと記憶していますが、

去年の夏2週間、この夏3週間盛岡の実家に帰国しました。 

そして、今回滞在2週間後に、小学生の子供の尿の放射性物質の検査をした結果、

セシウム137が0.039Bq/Kg出ました。

数字的には少ないかもしれませんが、たった2週間で出てしまったのはショックでした。 

家での食事は放射能検査している九州から取り寄せたり、自分で買い物する時は産地を選んで買っていましたが、

お盆と重なったので頂き物、身内の集まりなど外食も多くなってしまったと思います。

給食は3度食べた後です。

盛岡市の給食は2週間に一度全部混ぜてなのですが、検出限界値20Bq/Kgで検査をしています。

出回っている100Bq/Kg以下よりましかと思い食べさせました。

(と、ネットで見たと思い込んでいましたが、あらためて確認したところ、検出限界値10Bq/Kg,週一でやっていますが、

検査の対象は”食材は自家栽培物など、一般に流通していない物を対象にする”とありました。見逃していました。

それと、後から後悔したのは産直を利用していたことです。これもフクシマ前なら新鮮で安い重宝なものでしたが、

市民測定所の方から、流通しているものと違って検査はしていないので、と言われました。細かく産地を確かめるべきでした。

実家ではお米と野菜を兼業農家の叔父達に頂いているのですが、

盛岡より北ですし、ネットで調べた時にも汚染度は高くないという認識だったのですが、

ここのところ、すごい鼻血が出たとか癌になったりと(年齢は60代中位なのですが)続いているので、

お米の測定をしたいのですが、母には”頂いている物は測りたくない”と言われているのでどうするか。。。

今後は 血液検査で様子を見ていくしかないかなと思っています。

食べた物が3ヵ月後に体調に出るということを聞いたことがあるので、それを目安にと考えています。

去年は、帰国する前と後、違いが出るか血液検査してみましたが、意外、帰国する前の検査で好中球の値が平均(1500-7500)以下、帰国後やっと平均を上回る(31%1600/MM2)と心配な結果になってしまいました。

日本食材はほとんど買っていませんが、日本から汚染された物を持ち込んでしまったのか、チェルノブイリで汚染されたものを食べてしまっているのか

こちらでも米、油などは測定してみましたし、出来る限り西側のものを選んでいますが。

医者からは特に心配する数字ではないと言われたのですが、目の下のくまなど気になります。

こんな子供の時から血液検査が必要な国になってしまったなんて嘆かわしいですが、

病気になったらもっと可愛そうなので仕方ありません。

私は短時間でそこから去ることが出来るのであれこれ言うのも簡単ですが、

このように日常的に低被爆に晒されて暮らしていかなければならない東日本の人達、

自家栽培している方や身近に生産者の方がいる場合も多いだろうと思いますし、かなり複雑だと思います。

たくさんのものを切り捨てられるのか。

諦めずに出来ることしていく事と、せめて定期的な血液検査で乗り切ってほしいと思いますが。

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この女性が居住しているエリアは、チェルノブイリの影響が、かなり軽微な汚染しかない地域です。感覚的には、フクシマ以後の名古屋あたりと似たり寄ったりかもしれません。勿論、それでも汚染物は全くないとは言えませんが、通常感覚では、なかなかセシウムが尿から検出されやすい海外のエリアではありません。

今回は、0.039Bq/kgというセシウム検出ですので、多くはありませんし、心配する必要は極めて少ないとは思います。

しかし、尿に出るものは、やはり近接した過去にとった飲食物が圧倒的に可能性が高いですから、極めてわずかとはいえ、盛岡市で通常流通しているものを食べると、こういう感じで、セシウムに汚染されるリスクがあることを示していると思います。

また、盛岡より北のエリアが汚染が低いかどうかは、なんとも言えません。

盛岡より北のエリアの方が、農作物等も含めて、初期の汚染報告は多かったと思いますし、プルームがまだらな状態のため、ホットスポットとクールスポットの差は、岩手では激しいと思います。

こうした状況下で、「頂き物は計測できない」とするのは、自殺行為です。

それならば、「頂かない」という毅然とした意志を示さないとなりません。

放射能汚染物の可能性が想定されるものを敢えて食するのは自殺行為です。

汚染可能性のあるものを人に食べさせようとするのは、故意なき殺人と考えてもおかしくはありませんから、こうした振る舞いを親戚や知人にすることは、自分が知性のある人類と主張する人は、行うべきではありません。

こんなことは、当たり前の話です。

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 盛岡で初開催【10/18(日) 木下黄太講演会 in盛岡】

 

 

13時半―16時 (開場・受付13:15~)

 

盛岡市アイスアリーナ 第2会議室 

 

 (盛岡市本宮5-4-1 Tel:019-658-1212)盛岡駅からのバス路線:盛岡駅前東口10番バス乗場より盛南ループ「200」下川原先廻りに乗車→アイスアリーナ前で下車 所要時間約11分

 

   申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/45195674a463dbf0d0d26888a4c69516/

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 秋田は3年半ぶりに伺います。 【10/19(月)木下黄太講演会in秋田】

 「原発事故の放射能影響 チェルノブイリとの比較」

 10月19日(月)午後6:00~8:00

 秋田市にぎわい交流館AU(あう)4階研修室1

  秋田駅西口から徒歩10分 新・秋田県立美術館隣接 秋田市中通一丁目4番1号

 参加費 無料 (主催団体の意向で無料。資料代のみ300円。)

 主催:  環境と暮らしを考える集い(問い合わせ:村上 090-7567-2562 lazycat@ed.akita-u.ac.jp

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