この国の政治家たちは、僕には基本的に馬鹿しかいないという感覚しかありませんが、今回の愛媛県内の首長たちをみていると、レベルの低い地元政治家しか選出しなかった民衆も、こういう土壇場の話となることから、理解していないと思います。
原発立地自治体の30キロ圏内の自治体首長から、特に反対が出ていない時点で、出来レースの様相が強まっている状態なのが、伊方原発の再稼動話です。
要は、まわりから異論がおきていない形を取れれば、立地自治体の首長は、問題なく再稼動に同意できます。
これは、鹿児島の川内原発よりもさらに容易にすすめることが出来る構図です。というか、前回を教訓に、愛媛では自民側の意見調整が徹底した結果と思います。
そして、まわりの自治体が賛同しかない、愛媛県内の自治体首長のレベルの低さに唖然とするしかありません。
市民レベルでも、反対運動が有効に機能しないのは、安保法制反対にかまけて、全国で他のイシューがないがしろにされていたことは、間違いありません。
それに加えて原発反対運動がそもそも弱い愛媛の市民状況なども、悪循環を招いていると思います。
来週にも、愛媛県知事もゴーサインを出すでしょうし、ほぼ間違いなく、再稼動する3例目として、伊方原発となるのだろうと思います。
しかし、放射能汚染が蔓延した南東北と関東全域、東日本が厳しい現実に巻き込まれました。
そして、原発再稼動は、九州・鹿児島についで、四国・愛媛と続く状態。西から西から再稼動が成されていきます。
要は、まだ放射能的に安全な地域の喉元ばかりにに、なぜか原発再稼動という刃物が突きつけられます。
何かあった場合、今度は日本全体が壊滅的に汚染される方向にずっと舵が切られていることは、間違いありません。
これは、「意識の地政学」という観点も考える必要があるかもしれません。
本来であれば、通常の地政学的に考えると、日本国土全体を守るためには、より毀損していない地域を確保することの方が大切で、その場合は原発再稼動は、むしろ東日本から進めるほうが、まだ理解しやすいです。
むしろ結果的な選択は、逆の方向ばかりです。
これは、地理的な状態や、リアルな実状で判断していく、本来の地政学感覚とずれている気がするのです。
むしろ、汚染した地域の意識が強く左右していて(遂行する中枢は全て東京)、放射能汚染していない地域こそ、原発再稼動をまい進させるべきだという感覚が垣間見える気がしているのです。
本来の地政学的感覚よりも、むしろ「意識の地政学」的な判断で、事が進んでいる気がしているのです。
それは、西日本で特に、防御意識が希薄な場所を重点的に狙っています。
鹿児島・愛媛はやはりそうした好例になる気がしています。
これは、僕の妄想なのでしょうか。貴女はどう思いますか?
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講演会の場所についての問い合わせが多いのですが、西鉄の雑餉隈駅至近です。
福岡講演は、この地域で防御活動に積極的に取り組みたい意識のある方の参加を期待しています。
【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】
申込み⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/
「放射能による健康被害と現状について」
会場 博多南地域交流センター さざんぴあ博多 多目的ホール
福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分
開場 9:15 開演 9:40〜11:40
なお、主催者の若いお母さんが、どうして今回、福岡で僕の講演会を主催したいと思ったのかという文章を書いています。下記のブログ記事リンクでお読み下さい。
福岡講演主催者の体験から考える「避難先として山梨県富士吉田市と福岡市の違い」、更に講演会開催の思い。
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