「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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福岡講演主催者の体験から考える「避難先として山梨県富士吉田市と福岡市の違い」、更に講演会開催の思い。

2015-10-08 22:09:05 | 福島第一原発と放射能

毎週金曜配信、木下黄太メールマガジンの先週号記事。 

【 群馬の身近な30代40代で何人も相次ぐ突然死と白血病死、脳梗塞や癌発症、子どもは骨の病気や紫斑病、家族3人は橋本病 】

【 白内障の兆候を示すデータが原発作業員で急増しているという報告について、
被曝を懸念する眼科医の見解 】

被曝関連等の重要情報はメルマガのみ、ぜひ購読を⇒⇒⇒http://www.hoshanobogyo.com/


さて、福岡講演会の主催者は、まだ若い女性なのですが、彼女は首都圏から山梨、さらに福岡市へと避難移住をされました。今回、福岡講演会を主催することに積極的に手をあげた理由を書いていただきました。読んでいると、山梨県富士吉田市と福岡市で、避難先としては違いが大きいことも書かれています。

 

 富士吉田市は、ことしになっても、地元の原木しいたけ(露地栽培) セシウム134 8.7Bq/kg  セシウム137 31.6Bq/kg 合算40Bq/kgという食品が検出される地域です。土壌調査も2011.8.05の数値で、畑や庭の土で、 セシウム134が18Bq/kg、セシウム137が31Bq/kg、合算で49Bq/kgあり、軽微な汚染はまちがいなくある場所です。山梨県内でも福島第一原発由来の汚染がまちがいなく届いた地域です(山梨でほとんど届いていない地域もあります)。

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2011年3月11日、私は神奈川県西部にいました。

当時、学童保育の指導員をやっていましたが、
周囲では誰も放射能について口にする人はおらず、
恥ずかしながら私も原発に対する知識はほとんどありませんでした。

しかし放射能問題が騒がれるようになり、自分でも調べる内に危機感を持ち始めました。
さらに、親戚に政治家がいる静岡在住の友人のところには、311後すぐに、
「放射能で危ないから、早く西日本か海外に逃げなさい」
という電話がまわってきたと聞きました。
その筋の人たちはみんな、事が起こってすぐに家族を避難させていたそうです。

私は出身地大阪に戻りたかったのですが都合でどうしてもそうはいかず、
足がかり的に、とりあえず7月下旬に山梨に引越すことになりました。

その後、山梨県富士吉田市には約3年いました。

避難移住・保養に来る方もいますが、私は正直お勧めしません。

山菜がとれる場所には放射能汚染による山菜とりの自主規制を促す看板が立っていますが
(おそらく富士吉田市に今もあるでしょう)、
もちろんそんな看板は誰も気にせず山菜をとっています。

スーパーに流通している物も都内とほとんど変わりません。
何店も探し回っても、結局同じ野菜は同じ産地の物しかありません。

血眼になって地元産の物を探す方もいるそうですが、
自主規制を促す場所でとれた物を私は口にする気にはなれません。

宅配サービスは最初に“××コープ”、後に“△△”で契約しました。
遠方の産地の物が買えることを期待したのですが、
野菜は、 「▲▲県産、●●県産、■■県産のいずれかの物が届きます」 と表記されている物が多かったです。
その中には福島県産も九州産も混在していて、どれが届くか箱を開けないとわからないというシステムでした。

はっきりと「熊本県産トマト」などと書かれたものもありますが、いつも同じ種類の野菜だけで幅がありません。
卵と牛乳は、ほぼ無理です。

残念なことに、これはどちらも同じレベルでした。
富士山もあり、自然豊かでいい土地ではありますが、本気で内部被爆を避けたい方は駄目だと思います。

山梨で愕然としたことと言えば、放射能への意識の低さです。

みんながそうではないと思いますが、少なくとも私が出会った方々の中に原発問題を真剣にとらえている方は一人もいませんでした。

福島県産の野菜でも何でも、「安いから」というだけで買って行きます。
そもそも放射能汚染を考慮して食品を選ぶという選択肢が頭にないのです。
子どもがいる家庭関係なく、産地は気にしていないようでした。

そして、周囲の人が頻繁に葬式に参列していることに気がつきました。

高齢者が多い地域なので必然的にそうなりがちだと思いますが、あまりにも訃報がよく届きました。
死因は、癌や心筋梗塞などそれぞれでした。

火葬場が混雑しているのは常で、冬季に降雪と重なれば、亡くなってから2~3週間後にやっと、
ということもありました。
多いときには3ヶ月間に6人位の訃報があったのですが、地元の方ももちろん驚いていました。

「ここ2~3年で一気にみんな死ぬようになった」と嘆く声が印象的でした。

                                           
福岡には2014年5月に来ました。
福岡出身の父が、定年になったのをきっかけに戻ってきていたので、
私も移り住むことにしたのです。
移住先に福岡を選んだ理由はそれが一番ですが、それでもなくともここを選んだと思います。

まずなんと言っても都会です。色々と仕事があります。
百貨店や大型ショッピングモールもありますし、お芝居などのカルチャーにも事欠きません。
都心部出身の人でも、それなりに満足できる土地ではないでしょうか。

そして外国人や他県出身の方が多いため、余所者でも浮くこともなく、とても過ごしやすいです。
私には乳児の子どもがいるのですが、幼稚園などに行くようになったとき、
方言のことでいじめられたりしないか心配していたのですが、

「福岡は他県から来ている人が多い。日本人以外もたくさんいる。
だから子どもたちも様々な言葉を喋っているから、
それでいじめられるようなことはないと思う。大丈夫!」

と色々な人に言われました。
身近なママ友だけでなく、70歳近い年配の方にもです。
これも都会の利点だと思います。


食材は山梨にいたときより幅広く選べて嬉しいです。
加工食品も含めて大体は九州産の物がありますが、大根や白菜などは、
2~3軒のスーパーを回ってやっと入手ということがたまにあります。

どこのスーパーでも、というわけではないのですが、
最近は九州産のりんごが置いてあります。
1個300円くらいするので、東日本産の物よりも格段に値が張りますが、
甘くておいしいですし、何よりも安心して食べられます。
この安心感は何にも変えがたいです。
桃などは福島県産の物もよく並んでいるので、注意が必要です。

周囲の方々の被爆回避への意識はまだわかりません。
その内、それとなく探ってみようかなとは思っています。

さて、今回木下さんの講演会を主催しようと思ったのは、
最近福岡での開催がなかったことが気になったからです。
各地の避難者たちの気持ちが放射能問題から離れているというのは
木下さんのブログで知っていたので、危機感を抱きました。

自分が手を挙げなくても、誰かがやってくれるだろう…いずれ開催されるだろう…などと
他人事のように待っていましたが、川内原発も再稼動した今、そんなことは言っていられません。
やっと福岡に辿り着いたのに、次に何かあったらもう海外しかないのです。

一般の方々に、いきなり放射能汚染をわかってもらおうとか、
原発を差し止めようと働きかけるのは、私には難しいと感じています。

しかしこうして講演会を主催することで、
放射能問題に関心のある方々が正確でリアルな情報を得るお手伝いができます。
少々遠回りかもしれませんが、
それが一般の方々をじわじわと動かすことになるかもしれないと期待しています。

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この文章を書いた女性が主催、福岡南部で開催。 

【10/24(土)木下黄太講演 in南福岡】  

申込み&詳細⇒http://www.kokuchpro.com/event/9c5b6246dcc47fd8919e25325a990be8/

 「放射能による健康被害と現状について」

 会場 博多南地域交流センター さざんぴあ博多  多目的ホール

福岡市博多区南本町2丁目3番1号 西鉄雑餉隈駅徒歩2分、 JR南福岡駅徒歩9分

開場 9:15  開演 9:40〜11:40

「2011年3月11日から早くも4年半が経ちました。放射能被爆による健康被害も一層深刻さが増しています。

 九州でも川内原発が再稼動すると同時に、火山・桜島が活性化するなど懸念は広がります。

 現実に冷静に対処していくためにも、今私たちに最も必要なのは正しい情報です。

 放射能による健康被害と現状について、ジャーナリスト木下黄太さんからお話をうかがいます。

 参加申込みはこくちーずからお願いします。事前申込が参加費がメリットがありますので、ご予約ください。」 

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加工食品(牛乳や100%ジュースや乾物も含む)の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのか、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/e65a79651f91436430b9d0d040adff94

上記記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

(1)企業名

(2)商品名

(3)製造場所(この記号はどこの工場かを明示)

(4)主要な原材料

(5)主要な原材料の産地

(6)製造年月日

(7)企業の該当商品などの放射能対応の有無、具体的な対応内容

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