俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

世界の3大料理

2008-09-11 18:36:10 | Weblog
 世界の3大料理は、中国・フランス・トルコと言われている。
 しかし中国(中華)料理は脂に頼り過ぎているし、フランス料理は牛乳(バターとクリーム)に頼り過ぎている。トルコ料理はよく知らない。ドネルケバブという世界有数の肉料理ぐらいしか知らない。
 これらと比べて日本料理はどうだろう。日本料理は脂もミルクも使わない。飾り立てるよりは素材の良さを引き出すことに心血を注いでいる。浮世絵や漫画と同じく「引き算」の思想を貫いている。
 西洋人も日本人も世界を不完全と考える。西洋人は「不完全なものを飾り立てる」ことによって美しくできると考える。日本人は全く逆に「無駄なものを除いて」良いものにしようとする。料理素材のアク抜きは日本料理特有のものだろう。
 フランス人は臭い体を誤魔化すために香水を使う。日本人は体臭を取るために風呂に入る。
 俳句などは世界で類を見ない文化だ。短い文章にこれほどまでに美を凝縮した文学は無い。エッセンスを追求することに日本文化の独自性がある。

刑罰の体系

2008-09-11 18:24:07 | Weblog
 刑罰は3つに分類できる。①身体刑②拘束刑③罰金刑だ。
 日本でも世界でも「人道主義」の立場から身体刑は減らされ、拘束刑と罰金刑が主流になっている。
 しかしこのように分類してみると奇妙なことに気付く。身体刑が殆ど廃止されているにも関わらず最も「非人道的」な筈の死刑だけが残されている。このため刑罰には奇妙なギャップが生まれている。死刑さえ免れたら最悪でも無期懲役にしかならない。社会に適応しない者にとって拘束刑は決して恐ろしい罰ではない。衣食住は充たされるし他人と関わらずに済むのだから結構快適な環境とさえ言える。
 確かに身体刑には不合理な面がある。入墨をしたり手足を切断したりすれば受刑者の社会復帰は著しく困難になる。刑罰を与えることによって受刑者は一層社会に適応しにくくされてしまう。
 社会不適者にしないどころか社会適応者に改造する身体刑なら認められるのではないだろうか。9月5日付けの「断種」でも書いたことだが、悪質な性犯罪者に対する断種や去勢は、危険人物を普通人にする効果がある。死刑を廃止して断種と去勢を実施するほうが余程「人道的」と思えるのだが・・・。

醜い性器

2008-09-11 18:09:27 | Weblog
 性器は醜い。男女とも変な格好をしている。アダムとイブがイチジクの葉っぱで隠したようにどんな未開民族も性器だけは隠す。
 性器が醜い理由は2つ考えられる。
 ①性器は内臓
 性器が内臓だと言っても多くの男は納得しない。男性性器のように外部に露出したものを内臓と見なすことは形容矛盾とさえ思われる。しかし女性性器は大半が内蔵されている。動物の体はメスが本来の形でありオスは有性生殖のための変形体であることを考えれば、女性性器が本来の姿と考えられる。
 内蔵は機能性優先(=外観軽視)で進化する。機能性に特化すると「美しさ」による種族内淘汰が起こらない。
 しかしここで大きな疑問が生じる。たとえ内臓であろうとも一旦外部に出れば美による淘汰を受ける筈だ。例えば口蓋は内臓なので口の内側は醜い。しかし外部に露出する唇や歯並びは「美」を基準にして淘汰が行われる。性器についても内部にある膣はともかく外陰部は美に向かって進化する筈だが現実はそうではない。別の要因を考える必要がある。
 ②女性の繁殖戦略
 無限に繁殖機会を持つ男と違って、女性はせいぜい1年に1回しか出産できない。しかもそのための負担は大きい。そこで女性は子種を選別して少しでも「良い」子供を産もうとする。
 もし女性が性器を露出すれば不特定多数に狙われる恐れがある。ただの痴漢ではなく強姦される可能性が高まる。こんな状態はどんな女性にとっても好ましいものではない。
 女性は良い子供を得るために自分が望まない不特定多数と交わることを求めない。気に入った男の子種だけを受け入れることが女性の望みだ。
 こういう事情から女性は性器を隠す。隠すから「見比べ」による淘汰は発生しない。美しさによる選別が無ければ機能性に特化して変な格好になる。変な格好だから恥ずかしくて見せられなくなる。このようにして性器は美しい女体とはアンバランスに醜くなったのだろう。