俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

推理小説

2007-11-14 20:00:28 | Weblog
 推理小説は高度な知恵の遊びだと思っている。正解へと至る道と間違いへと向かう道が巧妙に配置され、新しい情報ごとに推理をチェックすることが要求される。謎が解けた瞬間の目から鱗が落ちる感覚も堪らない。
 一方、推理小説を楽しめない人もいる。固定観念に縛られてしまって新しい情報が見つかっても軌道修正ができないのではないだろうか。頭の働きを柔軟にするためには推理小説やパズルで脳のトレーニングをすることが必要だろう。
 生きるに当たって推理するということは必要不可欠だ。完全な情報が与えられることは無いから、不完全な情報や誤った情報から取捨選択して正しい知識を習得せざるを得ない。情報を全部信じていたら支離滅裂になってしまう。奇妙な妄想に取り憑かれたような人をあちこちで見かけるが学校では健全な推理力を育成するためにもっと積極的に取り組んでも良いのではないかと思う。
 なお、パズルとクイズは類義語として使われることが多いが、私はパズルは知恵の遊び、クイズは知識の遊びとして、できるだけ区別して使っている。

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