俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

続・議員報酬

2011-03-04 15:18:09 | Weblog
 昨日(3日)の大阪府議会で府議の議員報酬の30%削減案が可決された。4つの会派の案が相次いで否決された後、最後に採決された民主党案に、公明党以外の4会派が賛成して可決されたそうだ。
 1日の私の記事はたった2日で覆された訳だが、これは予言のパラドクスなのかも知れない。私の記事を読んだ府議がホンネを見抜かれたことを知って対応した可能性はゼロではない。
 人が予言を聞きたがるのは予防するためだ。「今日、自動車事故に遭う」と占われた人は自動車を運転しないだろうし外出も極力控えるだろう。もし未来が変えられないのなら占など要らない。
 こんな実例がある。
 日経新聞がある有名企業の社長交代をスッパ抜いた。その企業は記者会見を開いてその記事を否定した。そして実は既に決定していた社長人事を1年遅らせることにした。
 つまりその企業は、本当は正しかったスッパ抜き記事を否定するために、決定していた社長人事を変更した。その結果、日経の記事は誤報になった。このことによって公式発表以外を報道すれば報復をするという企業姿勢をマスコミに知らしめた。
 その時点では正しかった予言も、予言された人が適切に対応すれば覆すことができる。するとその予言は的中しなかったから正しくなかったということになる。正しい予言だったからこそ違った結果になるということが予言のパラドクスだ。

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