俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

ナマズとイワシ

2007-11-14 19:33:01 | Weblog
 社会人には広く知られた寓話だが一応あらすじを書いておく。
 イワシはその名(鰯)のとおり弱い魚で運搬中に大半が死んでしまう。ところがある運送業者だけは殆ど死なせずに運んでいた。企業秘密を盗もうと忍び込んだところイワシを入れた水槽には大きなナマズがいた。ナマズがいることでイワシは適度な緊張感を保ち、それが生存率の向上に繋がっていた。
 この寓話の教訓は、仲間同士で仲良くやっていると緊張感が乏しいため競争力が無くなる。新しい血を入れることで組織を活性化する、というところだろうか。
 ただこの話には大きな無理がある。淡水魚のナマズと海水魚のイワシを同じ水槽に入れることはできない。すぐに死んでしまう。作り話だということがすぐに分かるようにワザと間違った設定にしたのだろうか?

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